日本接着学会誌
Online ISSN : 2187-4816
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43 巻, 12 号
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総説
総説
研究論文
  • 長尾 厚史, 岸 肇, 今井 健太郎, 松田 聡, 村上 惇
    2007 年43 巻12 号 p. 473-480
    発行日: 2007/12/01
    公開日: 2015/04/30
    ジャーナル フリー
    カルポキシル基末端ブタジエンニトリルゴム(CTBN)をエポキシ樹脂(ビスフェノールAジグリシジルエーテル:DGEBA)と反応ブレンドした樹脂組成をマトリックス材全体あるいは一部として用いた炭素繊維強化複合材料(CFRP)積層板の衝突エネルギー吸収特性を評価した。ゴムリッチ相とエポキシリッチ相に相分離した樹脂2種および電子顕微鏡で相構造を認識できない相溶性良好な樹脂1種を比較したところ,樹脂のエネルギー吸収性の序列と,これらをマトリックス材としたCF織物積層複合材のエネルギー吸収性の序列は一致した。しかしながら,エネルギー吸収性が高くなるほど樹脂弾性率は低下し,そのCF織物積層複合材にはエネルギー吸収性向上の一方で強度・弾性率が低下するトレードオフ関係が見られた。そこで,上記CTBN/エポキシ反応ブレンド樹脂をCF織物に含浸させたプリプレグを,既存の硬質エポキシマトリックスー方向強化CFプリプレグの層間に挿入したハイブリッド積層複合材を調製したところ,前述の単一マトリックス織物積層複合材よりエネルギー吸収性と弾性率のバランスが向上することが知られた。
研究論文
  • 山口 哲生, 小池 啓輔, Costantino CRETON, 土井 正男
    2007 年43 巻12 号 p. 468-472
    発行日: 2007/12/01
    公開日: 2015/04/30
    ジャーナル フリー
    本研究では,粘着剤の界面剥離過程とキャビテーション(空孔の発生)挙動との関連を理解するため,ブローブタック試験を行いながら粘着剤内部の立体構造を直接観察する手法を開発し,粘着特性(応力-ひずみ曲線)とキャビティ立体形状との関係を調べた。粘着剤の架橋密度を低下させるにつれ剥離しにくくなる(粘着エネルギーが増大する)傾向が見られるが,これが界面亀裂の鈍化,すなわちキャビティの球形化と密接な関係を持つことを見出した。
研究論文
  • 樫尾 幹広, 杉崎 俊夫, 守谷 治
    2007 年43 巻12 号 p. 459-467
    発行日: 2007/12/01
    公開日: 2015/04/30
    ジャーナル フリー
    2-(p-クロロメチルフェニル)エチルトリメトキシランとフェニルトリメトキシシランとの酸性条件下での共縮合反応により対応するポリシルセスキオキサン(PSQ)誘導体を合成し,これをマクロ開始剤として用い,ATRP法によりブチルアクリレートとメチルメタクリレートのグラフト重合をおこなった。重合条件を検討した結果,配位子として(-)-スパルテインを用いた臭化第一銅触媒存在下,4[M]以上のモノマー濃度で重合を行うことにより,ゲル体の生成を伴うことなく,高収率でブチルアクリレートのグラフト重合が可能であった。さらに,この方法をブチルアクリレートとメチルメタクリレートとのブロック共重合体のグラフト化に適用し,各ポリマーのシークエンスの異なるグラフト鎖を導入したPSQ誘導体を合成した。そして,得られたグラフト化PSQをポリエステルシート上にキャストしてコーティング膜を作製し,その粘着物性を評価した。
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