4,4'-biphenyldithiol(BPT)と2種類のacyldichloride(AC)の混合物から,コポリチオエステルを合成し,その性質をTG/DTA,DSC,偏光顕微鏡などで評価した。ほとんどのコポリチオエステルは,DSCの最初の冷却時とそれに続く加熱時にそれぞれ複数の発熱および吸熱ピークを示し,サーモトロピック液晶であることが推測された。液晶相の確認に偏光顕微鏡とX線回折を用いた結果,ACのメチレン鎖の数が奇数と偶数の組合せの場合はネマチック相を示した。また,メチレン鎖の数が偶数同士の組合せの場合にはスメクチック相を示し,さらに高い温度領域においては,より溶融粘度の低いネマチック相になることもわかった。合成したコポリチオエステルの接着性を引張せん断強度で評価したところ,BPT_5/8コポリチオエステルが最も高い接着強度を示し,それは同条件下で測定したPETよりも高い値であった。
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