日本接着学会誌
Online ISSN : 2187-4816
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43 巻, 2 号
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総説
総説
研究論文
  • 中原 重樹, 古賀 智之, 佐々木 園, 坂田 修身, 高原 淳
    2007 年43 巻2 号 p. 58-63
    発行日: 2007/02/01
    公開日: 2015/04/30
    ジャーナル フリー
    走査フォース顕微鏡測定で用いる探針を有機シラン化合物で修飾することで,試料表面の官能基情報を得る手法について検討した。Siウエハー上に形成した二成分系パターン化有機シラン薄膜における官能基の二次元分布評価は,化学修飾探針と試料間に働く化学的相互作用の検出に基づき行った。その結果,探針と試料間に働く水平力の大きさは,両表面に存在する官能基の組み合わせに強く依存した。また,探針表面に固定化した有機シラン薄膜の構造を明らかにするために,Siウエハー上に化学修飾した有機シラン薄膜をモデル表面として,微小視斜角入射X線回折測定,及びX線反射率測定により薄膜の分子凝集状態を評価した。
研究論文
  • 岸 肇, 長尾 厚史, 小林 友作, 松田 聡, 浅見 敏彦, 村上 惇
    2007 年43 巻2 号 p. 50-57
    発行日: 2007/02/01
    公開日: 2015/04/30
    ジャーナル フリー
    カルポキシル基末端ブタジエンニトリルゴム(CTBN)を主成分とし,エポキシ樹脂(ビスフェノールAジグリシジルエーテル:DGEBA)と反応させた樹脂組成 (CTBN:60wt%) について,CTBNとDGEBA間の予備反応度を制御することにより硬化樹脂の相構造を変化させ,動的粘弾性,制振性およびアルミ接着強さとの関係を検証した。CTBN/DGEBA間の予備反応が軽度な場合,ゴムリッチ連続相,エポキシリッチ分散相からなるミクロ相分離機造が硬化中に形成され,この樹脂を用いた制振鋼板の損失係数(η)には著しい温度・周波数依存性が認められた。一方,同組成にて両成分の予備反応を進めると,成分間の相溶化が進行した。また,予備反応進行に伴い粘弾性評価から見た硬化樹脂のガラス転移領域は拡がり,広い温度・周波数領域にて高制振性を発現する樹脂となることが知られた。高制振性は多様な緩和機構(広い緩和領域)を有する樹脂内部構造がもたらす。また,相溶化進行に伴い,せん断・はく離の両接着強さも向上した。ゴムリッチ連続相にエポキシ成分が組成分配され,共に架橋構造を形成することにより相界面が不明瞭になり,バルク樹脂としての弾性率,強度,破壊エネルギーが向上した結果,高接着強さが得られたと考えられる。
研究論文
  • 中村 吉伸, 竹内 一眞, 釜口 章弘, 鍋田 宗明, 飯田 健郎
    2007 年43 巻2 号 p. 43-49
    発行日: 2007/02/01
    公開日: 2015/04/30
    ジャーナル フリー
    ポリ塩化ビニル/ポリビニルアルコールの溶融ブレンドについて,成分の予備混合法と分散性の関係を検討した。ケン化度98mol%のポリビニルアルコールの場合,両成分の粉末を混合してから溶融混練する通常の添加方法(粉末添加法)では,ポリビニルアルコールは最大,数100μmのドメインとして分散してした。これに対してポリビニルアルコールの水溶液を作製し,これにポリ塩化ビニルの粉末を混合してから乾燥し,粉砕後溶融ブレンドする添加方法(水溶液添加法)では,ドメインサイズはサブμmから数μmで.著しく微細化していた。ケン化度88mol%およびそれ以下のポリビニルアルコールの場合,粉末添加法,水溶液添加法ともにドメインサイズは数μmから数10μmで,予備混合法の影響はなかった。第3成分としてポリメタクリル酸メチルを加えると,粉末添加法,水溶液添加法ともにドメインサイズは数μmに微細化した。これらブレンドの動的粘弾性測定から,分散状態と成分間の相互作用について考察した。
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