日本接着学会誌
Online ISSN : 2187-4816
Print ISSN : 0916-4812
ISSN-L : 0916-4812
43 巻, 6 号
選択された号の論文の5件中1~5を表示しています
総説
総説
論文
  • 岩崎 玲奈, 横山 直樹, 佐藤 千明
    2007 年43 巻6 号 p. 236-241
    発行日: 2007/06/01
    公開日: 2015/04/30
    ジャーナル フリー
    防食鋼管杭などの海洋鋼構造物用防食コーティングは,十分な耐水性を有し,かつ衝撃を受けた際にもき裂の進展が起こらないような柔軟性を有する材料が求められている。本研究ではこの条件が満たされうる材料としてポリウレタン樹脂を選び,異なるポリオールから合成した接着剤に関して,樹脂バルクの吸水試験IR分析,動的粘弾性測定および金属/樹脂試験片の吸水試験を行うことで,耐水性を検討した。IR分析から接着剤樹脂の吸水前後で化学反応は起きていないことが確認され,ヒマシ油ポリオールを用いたポリウレタン樹脂に関してガラス転移点,拡散係数および飽和吸水率と官能基数との相関が確認され,接着界面への水の浸透にもガラス転移点との相関があることが確認された。
論文
  • 中村 吉伸, 竹内 一眞, 鍋田 宗明, 仮屋 瑛二, 飯田 健郎
    2007 年43 巻6 号 p. 230-235
    発行日: 2007/06/01
    公開日: 2015/04/30
    ジャーナル フリー
    溶融混練で作製されるポリメタクリル酸メチル/ポリビニルアルコールブレンドは,非相溶系であるため動的粘弾性測定による損失弾性率にはそれぞれの成分に基づく2つのピークが出現する。このブレンド系の高温側に出現するポリメタクリル酸メチルに基づくピークは,ポリメタクリル酸メチル単独のピークより高温にシフトする。ポリビニルアルコールのケン化度とこのシフト量の関係について検討した。ケン化度は98~38mol%の範囲で変化させた。その結果,ケン化度が高いほど高温へのシフト量はより大きくなった。特にケン化度98mol%の場合,ブレンド系のピークの高温へのシフトが大きいことに加え,両ピークが著しくブロードになり,低温側のポリビニルアルコールに基づくピークはほぼ消失していた。走査型電子顕微鏡観察では,ケン化度98mol%の場合ドメインが見られなかったが,ケン化度88mol%以下では数μmから数10μmのドメインが観察された。ただし,ケン化度98mol%の場合,熱溶融性が不十分になりプレス成形時に空隙の多い融着が不十分なシートしか得られなかった。フーリエ変換赤外分光分析より,ポリメタクリル酸メチルのカルポニル基とポリビニルアルコールのヒドロキシ基の間に水素結合が形成されていることが示唆された。
論文
  • 小川 俊夫, 大出 直高
    2007 年43 巻6 号 p. 225-229
    発行日: 2007/06/01
    公開日: 2015/04/30
    ジャーナル フリー
    漆は接着剤や塗料としての機能を有していて,しかも抗菌性があると言われているがこれについて詳細な研究例はない。そこで漆膜について大腸菌群を使って抗菌性を調べた。また漆器関連物質として数種のプラスチックおよび22種の木材について抗菌性を調べた。その結果漆膜,フェノール樹脂およびヒノキ類に抗菌性が認められた。これら材料に共通している分子構造はフェノール性の水酸基を有することであり,抗菌性は水酸基に起因すると結論した。
feedback
Top