日本接着学会誌
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43 巻, 8 号
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総説
総説
論文
  • 劉 昌男, エカ ムリヤ アラムシャ, 山田 雅章, 滝 欽二
    2007 年43 巻8 号 p. 313-318
    発行日: 2007/08/01
    公開日: 2015/04/30
    ジャーナル フリー
    集成材用1液湿気硬化型ポリウレタン接着剤(PU)の動的粘弾性と広い温度領域にわたる木材接着強度を測定し,さらに水中における接着剤の物性と耐水接着性との関係を検討し,以下の結果が得られた。0~170℃の動的粘弾性測定からPUはガラス転移温度が明確でなく,ガラス転移温度前後の貯蔵弾性率(E')の変化が緩やかであった。0~150℃のせん断接着強さは,構造集成材用水性高分子イソシアネート接着剤とほぼ同等であったが,レゾルシノール樹脂接着剤と比較すると常温以上では17%程度低かった。水浸漬後のPUフィルムの動的粘弾性測定から,常温付近でのE'は全乾時より若干低い程度であったが,80℃付近では約1/3であった。圧締圧を高くした場合や高周波加熱の場合は,1週間養生すれば常態でJAS規格を満たした。減圧加圧注水浸せきおよび煮沸繰り返し促進処理後のブロックせん断試験においてマカンバ集成材の木部破断率がほとんど発現しなかった。これは,促進処理することで接着剤層が水分を吸水して膨張することが原因と考えられる。
論文
  • 田口 哲志, 小林 博之, 斉藤 浩史, 内田 義之, 相澤 守
    2007 年43 巻8 号 p. 307-312
    発行日: 2007/08/01
    公開日: 2015/04/30
    ジャーナル フリー
    本研究では,医療用接着剤の開発を目的として接着強度に対する生体高分子の電荷の影響について検討した。生体高分子には,種々のDS/DD(-COOH/NH2)比を持つカルボキシメチル(CM)化キトサンを用い,このCM-キトサンとクエン酸活性エステル体(CAD)から成る2成分系接着剤について検討した。DS/DDが0.76および0.27の場合は,CAD濃度依存的に接着強度が減少したが,DS/DDが0.52の場合には,5mMで極大値をとりその後減少した。これらの結果から,この接着剤によるコラーゲンケーシング(接着基材)間の接着強度は,基材-接着剤間における二次結合形成が重要であることが示唆された。さらに,DS/DDが0.52のCM-キトサンを用いた場合,臨床で使用されているフィブリン系接着剤と比較して4倍以上の高い強度を示すことが明らかとなった。
論文
  • 高橋 耕雲, 盛田 英夫, 富岡 史城, 北出 真太郎, 佐藤 千明
    2007 年43 巻8 号 p. 300-306
    発行日: 2007/08/01
    公開日: 2015/04/30
    ジャーナル フリー
    自動車ボディー成形工程で使用するトランスファープレス用ハンドリングアームに,炭素繊維強化プラスチック(CFRP)を接着接合しその強度及び剛性を向上し,振動を低減する手法を開発した。前報では,実構造を縮小した縮小供試体を用い,応力分布を有限要素法により求め,接着接合部の疲労寿命予測を行い,疲労試験結果との比較を行った。本論文ではこの手法を適用し,被着体の形状や寸法を変化させた場合の接合部疲労強度を,理論と実験の両面から検討した。具体的には,被着体であるアルミニウム合金平板とCFRP平板の板厚比およびこれらの幅が疲労剥離発生寿命に及ぼす影響を,従来の試験片規格に代わる縮小供試体を用いて評価し,さらにこの疲労試験を実施した。この結果,実用上十分な精度で接合部の寸法が異なる実構造においても,その寿命予測が可能であることが分かった。
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