日本接着学会誌
Online ISSN : 2187-4816
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43 巻, 9 号
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総説
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論文
  • 永田 員也, 日笠 茂樹, 酒木 大助, 小林 淳, 宮原 謙二, 和泉 俊弘, 須田 敬也, 豊原 麻美, 加藤 淳, 中村 吉伸
    2007 年43 巻9 号 p. 343-349
    発行日: 2007/09/01
    公開日: 2015/04/30
    ジャーナル フリー
    高速撹拝ミキサーを用い炭酸カルシウム(CaCO3;平均粒子径1.4μm)とタルク(3.2μm)の複合化とステアリン酸表面処理とを同時に行い調製したハイブリッドフィラー(Hybridized Filler),,エチレンープロピレンージエン三元共重合体(EPDM)およびPPとを二軸押出機により混練し,複合材料を調製した。得られた複合材料はマトリックスPPにタルク,CaCO3,EPDMがそれぞれ単独に均一分散していた。PPにHybridized Fillerを充填した複合材料の衝撃強度はタルク充填複合材料に比べ優れていた。さらに,EPDMをPPに添加(ブレンド)によりHybridized Filler充填複合材料の衝撃強度は大きく向上した。EPDM(2mass%)ブレンドPPにHybridized Fillerを充填した複合材料の衝撃強度はタルクを充填した複合材料に比較し50%以上向上し,弾性率はタルクを充填した複合材料とほぼ同じであった。複合材料の弾性率向上にはCaCO3に比較してタルクが大きく寄与しており,衝撃強度の向上にはCaCO3が寄与していると考えられる。さらに,CaCO3による衝撃強度の向上においてEPDMのブレンドがその効果を著しく向上させおり,CaCO3粒子とEPDM粒子が共存するとその衝撃強度が相乗的に向上することが明らかとなった。アイゾット衝撃強度試験の破壊を顕微鏡観察した結果,マトリックスとは構造の異なる領域(白化領域)が観察され,これは,フィラー粒子界面に形成されるボイド,エラストマー粒子近傍に形成されるPPのクレーズ,フィラー粒子間でのせん断降伏に起因して形成されたと考えられる。この白化領域が形成される体積が大きいほど複合材料の衝撃強度が大きいことが明らかとなった。
論文
  • 二宮 淳行, 川口 春馬
    2007 年43 巻9 号 p. 335-342
    発行日: 2007/09/01
    公開日: 2015/04/30
    ジャーナル フリー
    寸法安定性が良いとして知られているフェノキシ樹脂(PX)に対して,グリシジルアクリレート(GA)或いはグリシジルメタクリレート(GM)を用いてエステル化を行った。このことによりアクリロイルオキシ基或いはメタクリロイルオキシ基を有する感光性樹脂のPXGA或いはPXGMを合成した。PXGMは市販品であるが,PXGAはこれまで感光性樹脂としての検討がまだなされていない。そこでPXGMをPXGAに対する感光性の検討用モデル化合物として合成した。合成条件(濃度,温度等)を同一にした場合,PXへのGA及びGMの導入速度はほぼ同じであった。但しPXGAは熱重合禁止剤であるヒドロキノン(HQ)の添加が必要であるが,PXGMは逆に在ると反応せず不必要であることが分かった。グレースケール法に準拠した感度測定ではPXGMよりPXGAの方が若干高感度であることが分かった。動的粘弾性についてはPX,PXGA,各種添加剤を含んだPXGA(PXGA')及びPXGA'をUV光照射した光架橋物(PXGA”)の4種類を検討した結果,出発物質であるPXは感光基の導入を受けること及び添加剤を添加されることにより弾性が減少することが分かった。
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