日本接着学会誌
Online ISSN : 2187-4816
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44 巻, 10 号
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総説
研究論文
  • 宮城 善一, 雑賀 聡一
    2002 年44 巻10 号 p. 380-386
    発行日: 2002/10/01
    公開日: 2014/06/30
    ジャーナル フリー
    粘着製品が棒状の被着体やケーブルの結線など曲面の被着面に使用されるとき,長期間の使用時に端末が剥離することがある。この剥離特性を把握するために,棒状の被着体からの微小な剥離長さの連続測定が可能な試験装置を試作した。開発した試験装置はてこと電子天秤を組み合わせたもので,天秤の最小読取が0.1mgで被着体の自重が10gの場合の測定分解能は0.78μmである。この試験装置を用いた測定例として,被着体材質,被着体直径,試料の基材厚さ,粘着剤の架橋剤添加量を変化させて,各要因の剥離長さと試験速度に対する影響を検証した。その結果,取り上げた試験条件内では,測定時間領域によって試料の基材厚さに関する交互作用の効果の異なることが明らかとなった。曲面を模擬した円筒状の被着体からの剥離形態としては,試料の基材厚と架橋剤の添加量の条件によって凝集破壊と被着体界面からの剥離が混在することを確認した。
研究論文
  • 高橋 耕雲, 盛田 英夫, 近藤 操, 富岡 史城, 北出 真太郎, 佐藤 千明
    2008 年44 巻10 号 p. 373-379
    発行日: 2008/10/01
    公開日: 2014/06/30
    ジャーナル フリー
    自動車ボディー成形用トランスファ・プレスのハンドリングアームに,高剛性ピッチ系炭素繊維を用いた炭素繊維強化プラスチック(CFRP)の平板を接着接合し,剛性を向上させ,振動を低減する手法を開発した。本論文では,CFRP平板とアルミニウム合金平板の接着接合部の耐剥離性向上を目的に疲労剥離寿命を向上させる継手形状を検討し,解析と実験の両面から検証した。継手形状の検討では,継手形状を替えることで,CFRP平板の接着端部における接着剤層の応力を下げることを試みた。本論文では,①フィレットのない基準となる継手形状,②フィレットを追加した継手形状,③CFRP平板の端部と同じテーパー形状を有したアルミニウム合金製のパッチをCFRP平板の端部に接着接合した継手形状について,解析した。①,③については疲労試験も行った。結果,疲労剥離寿命の向上には,CFRP平板の端部と同じテーパー形状を有したアルミニウム合金製のパッチを追加した継手が効果的であることがわかった。
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