日本接着学会誌
Online ISSN : 2187-4816
Print ISSN : 0916-4812
ISSN-L : 0916-4812
44 巻, 8 号
選択された号の論文の5件中1~5を表示しています
総説
総説
研究論文
  • 古川 信之, 城野 祐生, 大塚 章仁, 福永 智美, 竹市 力
    2008 年44 巻8 号 p. 299-306
    発行日: 2008/08/01
    公開日: 2014/06/30
    ジャーナル フリー
    ベンゾオキサジンは, 熱により開環重合反応が進行し, 反応により得られる硬化物は, 高耐熱性,高ガラス転移温度等の優れた特性を有する材料であることが報告されている。本研究では, 芳香族ジアミンを原料とする新規な二官能性ベンゾオキサジンを合成し, その基本特性について検討を行った。これらの樹脂は,ビスフェノール類から合成されるベンゾオキサジン類とは, 開環重合の反応性や硬化物の物性が異なることが予想される。今回,示差熱量分析(DSC)により, 反応温度および反応の活性化エネルギーをもとめ, 反応性の差異について検討を行った。また, 熱開環重合後に得られた硬化物についても, 動的粘弾性測定を測定し, 熱機械的特性について検討を行った。DSCの測定結果から, これらの樹脂はいずれも220℃~230℃の範囲で発熱ピークを示した。熱分解は,芳香族ジアミン構造により異なり, 320℃~350℃から始まり, 700℃に於ける残存重量の割合は, 35wt%~60wt%であった。さらに, 動的粘弾性測定の結果から, ベンゾオキサジン環のスペーサーの分子量が小さいほどガラス転移温度が高く,ガラス転移温度未満での貯蔵弾性率も高いという結果が得られた。また,動的粘弾性の測定結果から架橋密度を算出し,架橋密度とガラス転移温度の関係を調べ,架橋密度が高い樹脂ほどガラス転移温度は高くなるという結果が得られた。
研究論文
研究論文
  • 下村 修, 竹縄 加奈子, 芝池 隆一郎, 西川 誠人, 野村 良紀
    2008 年44 巻8 号 p. 281-287
    発行日: 2008/08/01
    公開日: 2014/06/30
    ジャーナル フリー
    懸濁重合により得られる架橋ポリスチレンとクロロメチルレジンの粒子径と粒子径分布に与える非定常かくはんの影響を詳細に検討した。低速かくはん(例えば200 rpm)の条件下では,非定常かくはん機で得られる双方のレジンは定常かくはんの場合と比較すると,粒子径が小さくなり,粒子径分布も狭くなる結果となった。懸濁重合の条件として,クロロベンゼンなどの溶媒をモノマーの希釈に用いない場合,微小な粒子同士が凝集した多数の塊が電子顕微鏡により観測された。特に非定常かくはん条件下,低速の場合,単分散な架橋レジンビーズが得られることが分かった。
  • 柳川 靖夫, 川井 秀一, 林 知行
    2008 年44 巻8 号 p. 288-298
    発行日: 2008/08/01
    公開日: 2014/06/30
    ジャーナル フリー
    屋外環境下で使用される集成材等木質材料の接合部を,ポリビニルアルコール繊維シート(PVA-S)で保護する技術開発を行った。木材(スギ材)とPVA-Sとの接着に2液型のエポキシ樹脂接着剤を選択したところ,低い圧締圧力で接着した場合であっても高い接着耐久性を示した。また同接着剤は,各種の木材保存剤で処理されたスギ材とPVA-Sとの接着においても,接着耐久性の顕著な低下は観察されなかった。エポキシ樹脂接着剤が含浸・硬化したPVA-Sは高い耐水性を示し,またPVA-Sは木材よりも高い強度を備えていることから,PVA-Sを接着して保護されたスギ集成材は,乾湿繰り返し試験において,保護された部分の寸法変化が減少し,また割れや接着はく離の進展はPVA-Sにより抑止された。さらに,PVA-Sを接着したスギ集成材を2年間もしくは4ヶ月間屋外に暴露して割れや接着はく離の発生,および集成材の内部含水率の変化を調べたところ,割れや接着はく離はPVA-Sで保護された部分では発生せず,またPVA-Sの接着により内部含水率の増加が抑止された。
feedback
Top