日本接着学会誌
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45 巻, 6 号
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総説
総説
研究論文
  • 日笠 茂樹, 永田 員也, 中村 吉伸
    2009 年45 巻6 号 p. 220-228
    発行日: 2009/06/01
    公開日: 2014/06/30
    ジャーナル フリー
    ポリプロピレン(PP) / ポリスチレン-block-ポリエチレンブテン-block-ポリスチレントリブロック共重合体(SEBS)/炭酸カルシウム(CaCO3)複合材料およびPP / カルボン酸変性SEBS (C-SEBS / CaCO3)複合材料について,モルフォロジーと耐衝撃性の関連を検討した。SEBS / CaCO3あるいはC-SEBS/CaCO3のマスターバッチをあらかじめ作製し,このマスターバッチをPPに混練する手法(マスターパッチ法)で調製した。PP/SEBS/CaCO3系は, CaCO3粒子がPP中に分散するモルフォロジーであった。一方, PP /C-SEBS /CaCO3系は, CaCO3が一定添加量以下ではすべてのCaCO3がC-SEBS中に含包されたコア-シェル構造を形成していたが,それ以上では一部のCaCO3がPP中に分散していた。PP / SEBS / CaCO3系では, CaCO3添加量に依存して衝撃強度が向上した。一方, PP / C-SEBS /CaCO3系は, CaCO3がすべてコア-シェル構造を形成するC-SEBS量の範囲では,衝撃強度がほとんど向上せず,これ以上のC-SEBS量ではPP中に分散するCaCO3に依存して向上した。また,マスターバッチ法による作製では,一括混練法と比較してより少量のCaCO3の添加で耐衝撃性が向上することが分った。
研究論文
  • 野村 裕, 岸 肇, 長尾 厚史, 松田 聡, 村上 惇, 浦濱 圭彬
    2009 年45 巻6 号 p. 212-219
    発行日: 2009/06/01
    公開日: 2014/06/30
    ジャーナル フリー
    ポリメチルメタクリレート(PMMA)-ポリノルマルブチルアクリレート(PnBA)ブロック共重合体をベースポリマーとして種々のタッキファイアを添加した粘着剤をエポキシ硬化板に貼りあわせた2層積層体に振り子を衝突させ吸収エネルギーを評価した。ベースポリマーに相溶性良好なタッキファイアであるテルペンフェノールやロジンエステルを添加した場合はエネルギー吸収'性が向上し,テルペンフェノールでは添加量約20wt%, ロジンエステルでは添加量約30wt%において,積層体のエネルギー吸収性が最大となった。一方,ベースポリマーとの相溶性が乏しいタッキファイアである脂肪族石油樹脂添加系においてはエネルギー吸収性の向上は認められなかった。このエネルギー吸収機構の説明のため,非拘束型制振鋼板の制振特性(損失係数)を記述するRUK式の適用を検討したところ,特定周波数での粘着剤の粘弾性(貯蔵弾性率:E', 損失正接 tanδ)および積層体形状因子から求めた損失係数の組成間序列と積層体のエネルギー吸収率の組成間序列が良い一致を示すことがわかった。
研究論文
  • 林 隆紀, 淀谷 真也, 古田 雅一, 林 壽郎
    2009 年45 巻6 号 p. 203-211
    発行日: 2009/06/01
    公開日: 2014/06/30
    ジャーナル フリー
    ポリ(L-ロイシン)(L)をミドルブロック成分とし,その両端にポリ(N-ヒドロキシプロピル-L-グルタミン)(G(P))をブロック成分としたA-B-A型ブロックポリペプチド(GLG(P))および,対応するランダム共重合体(GL(P))および単独重合体(G(P))を調製した。それぞれの親水性膜の架橋反応には1,8-オクタメチレンジアミン(OMDA)を適用した。模擬生体液(PECF)中での膨潤膜について,膨潤度(q), 引張り強度,およびブロメラインによる酵素分解挙動について検討した。膜の膨潤度は架橋度と相関性が示された。膨潤膜の力学特性は膨潤度と良好な相関性を示し,分子鎖中の親水性の程度に依存して典型的なエラストマー的挙動を示した。ブロメラインによる膨潤膜の酵素分解においても,分解速度は膜の膨潤度に強く依存した。ブロック膜はその疎水性ブロック成分のミクロ不均一構造の存在により,酵素分解過程において,対応するランダム共重合体や単独重合体の膨潤膜より耐久性が増大した。
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