日本接着学会誌
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46 巻, 7 号
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総説
総説
研究論文
  • 日笠 茂樹, 永田 員也, 中村 吉伸
    2010 年46 巻7 号 p. 252-259
    発行日: 2010/07/01
    公開日: 2014/06/30
    ジャーナル フリー
    ポリプロピレン(PP)/エラストマー/フィラー複合材料について,衝撃強度とエラストマ一量およびフィラー粒子径との関連を検討した。エラストマーとしてポリスチレン-block-ポリエチレンブテン-block-ポリスチレン トリブロック共重合体(SEBS)を用い,フィラーとして平均粒子径120~1200nmの炭酸カルシウム(CaC03) を用いた。 この3元複合材料中では,SEBS粒子とCaC03粒子とが独立してPP中に分散するモルフォロジーを形成していた。 PP/SEBSブレンドが脆性破壊するSEBSの体積分率が0.12以下においては,添加するCaC03粒子径が小さくなるのにともなって,衝撃強度はゆるやかに向上した。一方,PP/SEBSアロイが延性破壊するSEBSの体積分率が0.17以上においては,平均粒子径120~900 nmのCaC03粒子を添加する場合の方が,1200nmの粒子を添加する場合より衝撃強度が顕著に高いことが明らかとなった。
研究論文
研究論文
  • 市川 功, 杉崎 俊夫, 内田 健
    2010 年46 巻7 号 p. 240-244
    発行日: 2010/07/01
    公開日: 2014/06/30
    ジャーナル フリー
    メソゲン骨格をエポキシ樹脂硬化物中に導入したとき,平面構造を有する分子同士がスタッキング構造をとりやすく,外界からの刺激に対し系内部で応力を緩和させることができることが知られている。我々はこれが分子中のπ電子に起因したフレキシブルな相互作用によるものであると考え,分子内に多くのπ電子を含むビフェノール化合物を利用したエポキシ硬化材料を検討した。その結果,液晶性を有するドメインが分布するポリドメイン構造をとり,非常に優れた接着性と機械特性を併せ持つエポキシ樹脂組成物を得るに至った。また今回,混練工程を変えることにより相構造の違う硬化物を得ることができ,機械特性および接着性がそれに大きく依存することが分かった。偏光顕微鏡観察およびXRD測定によりこれがドメイン内の構造変化ではなく,その大きさが変化したことを確認し,機械特性の違いはドメイン間での相互作用の違いに帰属できるものと考察した。
  • 原 圭介, 今中 誠, 逢坂 勝彦, 高坂 達郎, 澤田 吉裕
    2010 年46 巻7 号 p. 245-251
    発行日: 2010/07/01
    公開日: 2014/06/30
    ジャーナル フリー
    クロメート処理を施した鋼板と塗膜の密着強度評価法について提言した。密着力は界面き裂進展時における臨界エネルギ解放率により評価した。臨界エネルギ解放率を測るため,塗膜/鋼板間に予き裂が導入されているENF試験片を使用した。臨界エネルギ解放率を測定するための試験片には,クロメート処理剤にゲル状シリカを含む場合と含まない場合の表面処理鋼板を使用した。剥離後の鋼板界面を観察したところ両試験片とも塗膜の残存物はほとんど観察されなかった。また,エネルギ解放率は表面処理鋼板にシリカを含有する方が高い値を示すことが確認された。このようなシリカを含有の有無による密着強度の同様の傾向は,従来の密着性評価法である碁盤目試験法の傾向と一致しており,塗膜/鋼板界面の界面密着強度を臨界エネルギ解放率により定量的に評価できることが示せた。
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