日本接着学会誌
Online ISSN : 2187-4816
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46 巻, 8 号
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総説
総説
研究論文
  • 中村 吉伸, 西田 祐詞, 本田 裕彰, 藤井 秀司, 佐々木 眞利子
    2010 年46 巻8 号 p. 283-288
    発行日: 2010/08/01
    公開日: 2014/06/30
    ジャーナル フリー
    メルカプト基を含有し,アルコキシ基の数が2と3のシランカップリング剤を混合して球状シリカ粒子の表面処理を行い,処理層のシラン分子鎖の易動性を1Hパルス核磁気共鳴で評価した。シランの被覆量は単分子層被覆に必要な量の3-4倍とした。アルコキシ基の数が2の場合のシラン鎖は直鎖状,3の場合はネットワーク状になり,1Hパルス核磁気共鳴の測定結果は前者がフレキシブルで後者がリジッドであることを示していた。混合処理系の緩和時間は単独処理系の中間で,混合比に依存していたが,単独処理系の緩和時間の複合則から予測した値より短かった。混合比に依存してネットワークの疎密が変化し,シラン分子鎖の運動性はネットワーク形成による分子連動抑制,つまりアルコキシ基の数が3のシラン分子の影響をより強く受けることが分った。
研究論文
  • 熊谷 隆秀, 山田 英介, 稲垣 愼二, 曽根 一祐
    2010 年46 巻8 号 p. 289-295
    発行日: 2010/08/01
    公開日: 2014/06/30
    ジャーナル フリー
    フラーレンを添加したSBSに対するUV照射の影響を検討した。 フラーレンとSBSを二軸ロールで混して調製した試料にUV照射をしたところ,フラーレンによる励起型の架橋反応が,1000 ppmW/W程度という少量添加の試料で起きることを確認した。その試料の照射表面のIR測定から,312nmに極大波長を持つUV照射では,照射時間とともにヒドロキシペルオキシド基が生成した後,カルボニル基が生成する一重項酸素の生成に起因するブタジエン鎖の架橋が進行するのに対し,さらに,254nmの波長を併用したUV照射試料では,両基がほぼ同時に生成して増加する通常のUV架橋が進行することを認めた。UV照射後の試料のトルエン浸漬試験,DSC測定およびDMAの結果は,用いた条件下でSBS表面のポリブタジエン鎖の架橋による物性変化が観察でき,徴量のフラーレン存在下で一連の架橋反応が速やかに進行し,諸物性が変化することを確認した。
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