日本接着学会誌
Online ISSN : 2187-4816
Print ISSN : 0916-4812
ISSN-L : 0916-4812
47 巻, 1 号
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総説
研究論文
  • 齋藤 恵司, 大橋 賢治, 大山 俊幸, 高橋 昭雄, 門多 丈治, 平野 寛, 長谷川 喜一
    2011 年47 巻1 号 p. 14-22
    発行日: 2011/05/09
    公開日: 2013/02/12
    ジャーナル フリー
    種々の化学構造を有する新規ホスホニウム変性クレイを設計・合成し,それらを硬化促進剤として用いてエポキシ/クレイナノコンポジットを調製した。それぞれのナノコンポジッ卜の熱的特性,引張せん断接着強さについて調査し,クレイの分散状態をTEMにより評価した。その結果,ホスホニウムカチオンの側鎖の違いによってシリケート層の分散性が異なり,ナノコンポジッ卜の諸物性に影響を及ぼすことがわかった。カルポキシル基を有するホスホニウム型クレイを用いた場合,クレイが十分に剥離,分散しており,ガラス転移温度の大幅な向上と熱膨張率の低減が認められた。一方で,アルキル基を有するホスホニウム型クレイを用いた場合,クレイが剥離せずにインターカレート状態であり,硬化物の熱膨張率に影響を及ぼさなかった。
総合論文
  • 吉岡 弥生
    2011 年47 巻1 号 p. 6-13
    発行日: 2011/01/01
    公開日: 2014/06/30
    ジャーナル フリー
    4,4'-ビフェニルジカルボニルクロリドと3,3'-ジアミノベンジジンを超音波照射下,沈殿重合を行うことによって,ポリ(アミノアミド)(PAA)微粒子が得られた。これらは,平均粒子径が292nmの粒度分布が狭い球状粒子であった。次に,PAA微粒子に存在するアミノ基は高い反応性を有することから,これらを用いて3つの応用研究,1)ZnO微粒子との複合化,2)カルポン酸塩化物による表面修飾,3)ポリベンズイミダゾール微粒子の作製に取り組んだ。ZnO微粒子との複合化においては,PAA微粒子とZnO微粒子とをシランカップリング剤(SiC)を介して複合化させた。このとき,用いる反応溶媒によって,PAA微粒子上に担持されるSiCの量は大きく異なることが分かった。また,SiCで処理したPAA微粒子を加水分解および脱水縮合することによって,ZnO微粒子で被覆することができた。次に,カルポン酸塩化物による表面修飾においては,PAA微粒子をアルキル鎖長の異なるカルボン酸塩化物で表面修飾した。得られたこれらの微粒子は,水やトルエン中における分散安定性が大きく異なり,アルキル鎖長との間には密接な相関が見られた。また,ポリベンズイミダゾール微粒子の作製においては,PAA微粒子を熱処理することによってポリベンズイミダゾール微粒子に変換できた。得られた微粒子の粒子径は,PAA微粒子とほぼ同じであったが,結晶化度は大きく異なっていた。また,熱分解開始温度は425℃を示した。
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