日本接着学会誌
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47 巻, 6 号
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総説
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研究論文
  • 上山 幸嗣, 原賀 康介
    2011 年47 巻6 号 p. 220-225
    発行日: 2011/06/01
    公開日: 2014/06/30
    ジャーナル フリー
     ハニカムサンドイツチパネルは,軽量でかつ剛性が高いことから航空機をはじめ,宇宙用機器,鉄道車両,建築材など様々な用途で用いられている。さらなる適用拡大を図るために,製造コストの低減が求められており,その一環として接着剤の使用品削減や加熱レス接着が要望されている。 本研究では,加熱設備が不要な2液室温硬化型アクリル系接着剤を用いて,櫛目ごとにてストライプ状に塗布した場合の接着剤塗布量の削減効果を, クライミングドラムの剥離トルクを接着強度の指標として評価した。 その結果,ストライプ状塗布は,全面均一塗布よりも約40%の接着剤量の削減ができること,およびクライミングドラム剥離トルクに及ぼす櫛目ごとでの接着剤塗布方向の影響は小さいことが明らかになった。 また,接着剤の分布状態を調べたところ,櫛目ごとで塗布した場合は塗布時にできるストライプ状の接着剤高さは,全体に均一塗布した場合より高くなりやすく,加えてハニカムと接触する箇所では接着剤がハニカムの表面張力によってハニカムの辺方向に治って流動するため,ストライプ状塗布においてもハニカムの大部分に接着剤を行渡らせることができることがわかった。ハニカム接着におけるこのような接着剤の流動現象が接着剤の削減と密接に関係していると考えられる。
ノート
  • 大谷 修, 辻 啓介, 福原 智博
    2011 年47 巻6 号 p. 226-229
    発行日: 2011/06/01
    公開日: 2014/06/30
    ジャーナル フリー
      一液性エポキシ樹脂は,一般的に,室温で液状エポキシモノマー,室温で不溶解性の固形硬化剤,および充填材としてのフィラーなどから構成され,加熱により,固形硬化剤が溶解して液状エポキシモノマーと化学反応することで,硬化反応が進行する。一液性エポキシ樹脂の課題として,エポキシモノマーと硬化剤とが予め混合されているために,保存安定性がある。なぜなら,常温で放置した場合でも,エポキシモノマーと硬化剤の界面付近で徐々に反応が進み,粘度が増加するためである。特に硬化剤として連鎖移動型硬化剤であるイミダゾールや第3級アミンを用いると,保存安定性が急激に低下することが知られている。しかし,現状これらの硬化剤の構造とライフとの関係,およびメカニズムは未だ明確になっていない。今回,固体硬化剤である長鎖アルキルイミダゾール誘導体が形成する自己組織化構造をX線回折とFTIRにより明らかにした。その自己組織構造が鋭敏に一液性エポキシ樹脂の貯蔵安定性に影響を与えることを見出した。
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