日本接着学会誌
Online ISSN : 2187-4816
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50 巻, 2 号
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  • 秦野 恭典
    2014 年 50 巻 2 号 p. 39-45
    発行日: 2014/02/01
    公開日: 2016/10/26
    ジャーナル フリー

    粘着の三物性は粘着剤の特性を簡便に評できるので,品質管理や商業上の取引で用いる方法としては適しているが,粘着剤の研究や新しい製品の開発においてはレオロジカルな面から科学的意味のある方法で評価することは重要である。ボールタックにおいてはボール番号ではなく,物理的に意味のある転がり摩擦係数で評価する方法を提案した。プローブタックでは化学反応速度論を用いて粘着の接着過程を表現できることを提案した。また,広い速度範囲,種々の温度で測定できるシリンダータック法を提案し,これらの結果をもとに,接着過程については化学反応速度を,破壊過程については並列Maxwellモデルを用い,これらを組み合わせてシリンダータック(転がり摩擦係数)の計算方法を導き出し,これらの計算結果が臨界表面張力の異なる被着体に対するシリンダータックおよびはく離強さの結果とよく一致することを見出した。

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