日本接着学会誌
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50 巻, 3 号
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総説
研究論文
  • 上山 幸嗣
    2014 年50 巻3 号 p. 88-94
    発行日: 2014/03/01
    公開日: 2016/10/28
    ジャーナル フリー

    ハニカムサンドイッチパネルは,軽量でかつ剛性が高いことから航空機をはじめ,宇宙用機器,鉄道車両,建築材など様々な用途で用いられている。さらなる適用拡大を図るために,製造コストの低減が求められており,その一環として接着剤の使用量削減や加熱レス接着が要望されている。既報にて,2液室温硬化型アクリル系接着剤を用い,櫛目ごてにてストライプ状に塗布したサンドイッチパネルにおいて接着剤塗布量の削減効果を確認した。本研究では,ストライプ状の塗布が接着剤の使用量削に有効かどうかを検証するために,3点曲げ試験と剥離|、ルクを比較評価した。その結果,1509/m2以下の塗布量では,ストライプ状塗布は全体塗布よりも曲げ物′性,剥離トルク共に優れていることがわかった。また約130g/m2のストライプ状塗布では,櫛目ごての溝深さを深くするより櫛目ごての溝のインターバルを狭くするほうがより高い曲げ剛性と曲げ強度を確保できることがわかった。一方,約2259/m2の塗布量においては全体塗布とストライプ状塗布はほぼ同等な曲げ物性を示しているが.剥離トルクは既報の通り,ストライプ状塗布が全体塗布より優れていることが確認された。接着剤の分布形態を詳細に調べたところ,曲げ剛性および曲げ強さはハニカムと接着剤の接触比率やフィレッ|、の高さに対して単調増加傾向を示すが,剥離トルクはフィレット高さ0.68mmをこえると急激に増加することがわかった。この点の差がストライプ状塗布と全面均一塗布の測定結果の差に影響していると考えられる。これらの調査結果よりストライプ状の塗布は,ハニカム接着部の剥離強度だけでなくサンドイッチパネルの曲げ剛性,曲げ強度の観点からも接着剤の使用量を削減する有効な手法であるといえる。

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