日本接着学会誌
Online ISSN : 2187-4816
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50 巻, 6 号
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総説
研究論文
  • 渡辺 延由, 森 克仁, 工藤 孝廣, 松野 祐亮, 高木 和久, 平原 英俊, 森 邦夫, 大石 好行
    2014 年50 巻6 号 p. 199-205
    発行日: 2014/06/01
    公開日: 2016/11/11
    ジャーナル フリー

    本研究では,架橋シリコーンゴムの接着の活性化エネルギーを決定することにより,Si-OH基とSi-OH基,Si-OH基とAl-OH基,Si-OH基とSi-OEt基の反応性を明らかにした。Avrami方程式は,エポキシ樹脂や不飽和ポリエステルなどの高分子の架橋に必要な活性化エネルギーの決定に用いられているが,架橋シリコーンゴムの接着における界面結合の生成も一種の架橋反応であり,適用できると考えた。実験結果から得られたAvramiプロットは1次関数となり,架橋シリコーンゴムの接着における界面結合の形成においてもAvrami理論は有効であることが明らかとなった。架橋シリコーンゴム同士の接着(Si-OH基同士),架橋シリコーンゴムとアルミニウム基板との接着(Si-OH基とAl-OH基)架橋シリコーンゴムと表面にエトキシシリル基を付与した銅基板との接着(Si-OH基とSi-OEt基)の活性化エネルギーは,それぞれ90.7,116.6および131.7kJ/molとなり,これらの活性化エネルギーは反応空間の違いおよび立体障害に依存していると解釈される。

研究論文
  • 乾 純, 大河原 義明, 松本 幸三, 遠藤 剛
    2014 年50 巻6 号 p. 193-198
    発行日: 2014/06/01
    公開日: 2016/11/08
    ジャーナル フリー

    ポリウレタンプレポリマーは,接着剤・シーリング材・塗料・コーティング剤等の硬化性樹脂組成物に幅広く使用されている工業的に有用な樹脂であるが,合成時に様々な副反応が生じるため,詳細な解析が困難である。本研究では,ポリエーテル系のポリウレタンプレポリマーを合成し,SEC-IR測定を行った。その結果,ポリウレタンプレポリマーの出発原料ポリオールの分子量,官能基数に基づいたデータが得られたので報告する。本手法を,出発原料未知のポリウレタンプレポリマーに展開することにより,構造の特定が期待できる。

研究論文
  • 吉田 瞬, 杉林 俊雄
    2014 年50 巻6 号 p. 185-192
    発行日: 2014/06/01
    公開日: 2016/11/08
    ジャーナル フリー

    エポキシ樹脂を接着剤として用いた単純重ね合せ継手の接着強度について実験的な評価を行った。被着体の表面粗さ及びぬれ性をほぼ一定とした表面性状下において接着強度に大きく影響を与える因子について調べた。まず,負荷方向における接着面の表面性状をほぼ一定値とし,3種類の金属材料を被着体とした単純重ね合せ接着継手の強度に及ぼす曲げ剛性値と接着長さの影響を調べた。次に,各被着体の曲げ剛性値が接着強度に与える影響を調べた。さらに,圧縮負荷によるせん断強度と引張負荷による接着強度とがほぼ一致する接着長さの寸法を示した。これらの実験結果より,単純重ね合わせ接着継手の強度を総合的に評価可能な強度線図を提示した。

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