パーティクルボードを国内8ヶ所に屋外暴露し,その強度性能(曲げ強さと剥離強さ)の低下を分析した。パーティクルボードが膨潤したため,厚さ変化率が増加するとその強度は低下した。さらに重量減少率が増加するとその強度は低下した。厚さ変化率と強度,および重量減少率と強度には高い相関があった。一方,密度は,厚さ変化率と重量減少率が増加すると低下した。密度の低下は厚さ変化率と重量減少率に関連していたため,密度と強度の相関が最も高かった。そのため厚さ変化率や重量減少率より密度が簡単で有用な指標であることが明らかとなった。さらに,気温,降水量,日照時間の気象要因を主成分分析し,その第一主成分の得点を求めたが,その得点がこれらの気象要因を統合できる簡単で有用な指標であることが示された。第一主成分の得点の高い地域に屋外暴露したボードの強度は低下した。
アクリル酸を5 wt%含むアクリル酸−n-ブチル−アクリル酸ランダム共重合体(A)およびアクリル酸2エチルへキシル−アクリル酸ランダム共重合体(B)の架橋剤量を変化させたモデル粘着剤を用いたプローブタック試験で,タックの接触時間にともなう上昇率におよぼす粘着剤の分子構造の影響を検討した。接触時間は1~30,000秒の範囲で,プローブはステンレススチール(SS)製である。タックの上昇率はB>Aで,共に架橋剤濃度にともなって低下した。また,タックは接触時間約100秒ではA>B,これ以上ではB>Aであった。パルス各自帰郷名宝測定より,分子運動性がB>Aであったことから,被着体表面への濡れ性はB>Aで,接触時間が長くなるほどこれが顕著になる。これが長い接触時間でのタックとその上昇率がB>Aであった原因である。これに対して,接触時間3秒でのSSプローブのタックはA>Bであったが,SS以外のポリマー製プローブでは,タックが同程度か逆であった。短い接触時間では,A分子鎖中のアクリル酸ユニットがSSと相互作用を発現しやすいためと考えられる。以上が接触時間にともなってタックが逆転した原因であると考察した。