日本接着学会誌
Online ISSN : 2187-4816
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52 巻, 8 号
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総説
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総合
  • 中村 吉伸, 野田 昌代, 高倉 和希, 藤井 秀司, 浦濱 圭彬
    2016 年 52 巻 8 号 p. 236-243
    発行日: 2016/08/01
    公開日: 2018/06/16
    ジャーナル フリー

    粘着剤のパルスNMR測定のデータ解析法について,粘着剤の粘着性発現メカニズムの解明に有用な手法を報告した。パルスNMRの緩和時間の解析から,ベースポリマー/タッキファイヤ系の相対的な凝集力の違いやタッキファイヤの溶解性,相分離の程度の情報が得られる。緩和スペクトル法は,ベースポリマー/タッキファイヤ系の界面の密着性と凝集力をそれぞれ向上させる成分を知ることができる。差スペクトル法は,タッキファイヤがベースポリマーのどのような緩和時間の成分の凝集力を向上させたかを明確にすることが可能である。架橋系のポリウレタン粘着剤について,平衡膨潤度から求めた架橋密度と緩和時間の逆数に直線関係が得られた。緩和時間の解析から架橋密度の解析が可能であることが分った。

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