日本接着学会誌
Online ISSN : 2187-4816
Print ISSN : 0916-4812
ISSN-L : 0916-4812
53 巻, 8 号
選択された号の論文の4件中1~4を表示しています
総説
総説
研究論文
  • 野田 昌代, 高倉 和希, 岡田 駿, 藤井 秀司, 中村 吉伸, 浦濱 圭彬
    2017 年53 巻8 号 p. 268-275
    発行日: 2017/08/01
    公開日: 2018/09/28
    ジャーナル フリー

    架橋アクリル酸n-ブチル- アクリル酸ランダム共重合体をモデル粘着剤として引張試験を行い,応力- ひずみ曲線から算出した100%ひずみ時の応力である100%モジュラスの架橋剤濃度と引張速度依存性を検討した。良溶媒であるトルエンへの平衡膨潤試験の結果から,架橋剤濃度の増加にともなって架橋度が上昇していた。100%モジュラスは,架橋度と引張速度に依存して上昇した。これに対して,動的粘弾性測定によるゴム状平坦領域の貯蔵弾性率には,架橋度の影響が見られなかった。粘着特性としての90°ピール強度は,凝集破壊の範囲では架橋剤濃度とピール速度に依存して上昇した。つまり,100%モジュラスと相関があった。界面破壊の範囲では,ピール速度に依存して上昇したが,架橋剤濃度の増加で低下した。100%モジュラスの上昇が界面の密着性を低下させるためである。

研究論文
  • 佐藤  暢也, 杉木 友哉, 山田 英介
    2017 年53 巻8 号 p. 262-267
    発行日: 2017/08/01
    公開日: 2018/09/28
    ジャーナル フリー

    エポキシ中にて,それぞれ合成したポリウレタンエラストマー( PUE) と高ハードセグメント含有ポリウレタン( ポリウレタン樹脂:PUR) の混合物を調製し,その混合比率及び添加量と新規なPUs( PUR/PUE混合物)変性エポキシ硬化物の各種物性との関係を検討した。PUEは分子量2000のポリオキシテトラメチレングリコール( PTMG),4,4'-ジフェニルメタンジイソシアナート( MDI) 及び1,4-ブタンジオール( BD) を用い,PURには分子量1000 のPTMG を用い,MDI とBD から成るハードセグメントをポリウレタンの化学構造中に含有させた。SEM 観察の結果,PUE 単独系ではPUR 単独系よりPU 粒子径が大きく,添加量の増加とともに共連続相となるのに対して,両者の混合系では海島型のミクロ相分離構造を示し,すべての試料でPU 粒子が微細化した。各種物性に対するこれらの影響は,はく離強さにおいて,いずれも20 ~ 30phr 添加系で大きく増大し,特に混合比率が1/1 系において顕著な増大が認められた。また,他の機械的物性においては高添加領域でも物性値があまり低下せず,さらにこれらは混合比率にあまり依存しないことを確認した。

解説19. 木材・木質材料と設計
feedback
Top