不安障害研究
Online ISSN : 2187-9583
Print ISSN : 1883-5619
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4 巻 , 1 号
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巻頭言
原著
  • 野口 普子, 西 大輔, 中島 聡美, 小西 聖子, 金 吉晴, 松岡 豊
    4 巻 (2013) 1 号 p. 2-9
    公開日: 2013/11/29
    ジャーナル フリー
    背景と目的:外傷後ストレス障害(PTSD)は,否定的な認知的評価が発症を予測することが示されている。本研究では,日本においても同様の知見が得られるかについて検討した。方法:交通外傷患者のコホート研究より,本研究で用いる調査項目を完遂した88名を対象とした。認知的評価は外傷後認知尺度を用い,PTSD症状は外傷後ストレス障害臨床診断面接尺度を用いて評価した。解析は,6カ月時点でのPTSDおよび部分PTSDを含むPTSD症候群を従属変数とし,独立変数は外傷後認知尺度の得点および調整変数を用いてロジスティック回帰分析を行った。結果:交通事故後1カ月時点の否定的な認知的評価は事故後6カ月時点でのPTSD症候群を予測した(オッズ比,1.48; 95%信頼区間,1.09–1.99; p=.011)。結論:事故後早期の否定的な認知的評価は,慢性的なPTSD症候群発症の予測因子であることが示された。
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  • 瀧井 美緒, 上田 純平, 冨永 良喜
    4 巻 (2013) 1 号 p. 10-19
    公開日: 2013/11/29
    ジャーナル フリー
    本研究の目的は広義のトラウマ(致死性のないトラウマ)と狭義のトラウマ(致死性のあるトラウマ)を区別し,トラウマ体験の違いによる外傷後ストレス反応と不安感受性,身体症状,抑うつ症状の差異を検討することであった。調査対象者は大学生など598名であった。身体症状尺度,不安感受性尺度,Beck Depression Inventory-II,出来事チェックリスト,PTSD診断基準Aに関するチェックリスト,改訂版出来事インパクト尺度を実施した。その結果,トラウマ体験の違いによる外傷後ストレス反応の差異は見られなかったが,外傷後ストレス反応,身体症状,抑うつ症状のすべてで不安感受性の影響が示された。以上の結果から外傷後ストレス反応の低減を図るためには,出来事の致死性の有無という視点だけでなく,広く外傷後ストレス反応をとらえ,身体症状や抑うつ症状,不安感受性について検討する必要性が示唆された。
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総説
  • 貝谷 久宣, 土田 英人, 巣山 晴菜, 兼子 唯
    4 巻 (2013) 1 号 p. 20-36
    公開日: 2013/11/29
    ジャーナル フリー
    不安障害全般についての最近の文献を展望した。不安障害はほかの不安障害と併発しやすく,また,気分障害とも併発しやすいことを疫学研究から述べた。不安障害の成因としては遺伝学的要因より環境的要因のほうが強いことを示した。脳内機構として扁桃体の過活動と腹内側前頭前皮質の抑制不全といったアンバランスを示す病態生理について述べた。不安障害の薬物療法と認知行動療法のメタ分析結果を示した。不安障害の精神薬理学としてドパミン仮説について述べた。これに関連して臨床的には不安障害に対するセロトニン・ドパミン拮抗薬の使用量が米国では増加傾向にあることを言及した。不安障害の予後については,慢性に経過し,長期の維持療法が必要であり,うつ病が併発すると治療抵抗性であることを示した。
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  • 浅見 剛, 小西 潤, 平安 良雄
    4 巻 (2013) 1 号 p. 37-43
    公開日: 2013/11/29
    ジャーナル フリー
    パニック障害の病態には,扁桃体を中心に,そのほかの辺縁系領域(帯状回・島回など)や前頭葉領域(内側領域,眼窩皮質など),視床,脳幹などさまざまな脳領域の機能や構造の異常が関与していると考えられている。報告数は少ないが,MRIを用いた脳構造画像研究では,パニック障害における扁桃体や前部帯状回,島回,眼窩皮質を含む前頭葉などの灰白質容積の減少,脳幹領域の容積増加が報告されている。また,それらの容積変化と臨床評価尺度や不安評価尺度との関連も報告されている。さらに,上側頭回や小脳など,病態モデルには含まれない脳領域にも,その容積減少が認められたことが報告されてきている。パニック障害には疫学,臨床症状などに性差が認められているが,構造画像研究においても,それら男女差の基盤となりうる脳構造上の性差が報告されている。本稿では,パニック障害の病態モデルを参照しながら,これまでの脳構造画像研究の成果について概説する。
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