本研究は、異なる学生を対象とした複数の障害者スポーツに関する授業によって、障害者スポーツに対する意識の変化がどのように異なるのかを明らかにすることを目的とした。陸上競技（講義）、実施内容の異なる2つのスポーツ実技（AおよびB）の受講生を対象に、授業の前後で調査を行い、変化の様相について授業間で比較した。その結果、陸上競技では、いずれの調査項目も有意な変化は認められなかった。また、スポーツ実技A、Bともに、障害者スポーツに対するポジティブなイメージを想起させる項目および障害者スポーツに対する困難さを想起させる項目が変化し、スポーツ実技Aでのみ、障害者スポーツの危険性に対する意識が変化した。 以上の結果から、障害者スポーツに対する意識はオンデマンド型の講義よりも実技による体験の方が変化しやすいこと、1回の実技であっても変化すること、実施内容によって変化する項目が異なることが明らかとなった。

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