アジア民族造形学会誌
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19 巻, 01 号
アジア民族造形学会誌
選択された号の論文の6件中1~6を表示しています
  • 渡辺 郁夫
    2023 年19 巻01 号 p. 3-10
    発行日: 2023/08/27
    公開日: 2023/11/30
    ジャーナル オープンアクセス
    【要旨】  親鸞が念仏者として阿弥陀仏信仰をもっていたことは言うまでもないが、また親鸞は聖徳太子信仰の持ち主でもあった。親鸞の聖徳太子信仰は法然門下に入る以前からあったと思われ、法然門下に入る際にもそれが大きく関係し、また晩年に至るまで一生続き、親鸞は太子に強い思慕の念を抱いていた。親鸞の聖徳太子信仰は四天王寺における聖徳太子信仰と深い関係にあったと思われ、四天王寺に伝わる文書も四天王寺の本尊の仏像も親鸞の聖徳太子信仰に大きく関係していると思われる。親鸞にとって最晩年に至るまで聖徳太子信仰は一貫して重要な位置を占めており、阿弥陀仏信仰さらには本願思想に包摂される形をとりながら、親鸞の聖徳太子信仰は四天王寺における聖徳太子信仰と深い関係をもちつつ親鸞自身を導いていたことがうかがわれるのである。
  • ~ジェンダー視点から~
    シュレスタ マニタ
    2023 年19 巻01 号 p. 11-17
    発行日: 2023/08/27
    公開日: 2023/11/30
    ジャーナル オープンアクセス
    【要旨】  ネパールでは、特に農村地域において森林は生活燃料の原料である。森林資源への依存、持続不可能な使用、違法的な薪の採取、政策的な問題などが最も深刻な環境問題の一つである。これらの問題の解決のために、身の回りの環境に対する地域住民の知識向上、行動の変化、状況の改善、価値観の変容をねらう環境教育の重要性が増している。  現在、ネパールの中でも特に政府、NGO・NPOなどのステークホルダーが積極的に地域の環境問題やジェンダー問題の解決のために様々な啓発活動を実施し続けてきている。その一つとしてバイオガスの導入活動がある。しかし、男女差別によるジェンダー問題が根強く残っており、女性の知識向上には力がそれほど注がれていない。また、環境問題を取り上げる際に女性たちの問題に配慮していないことが多い。このような状況のもと、ネパールの環境問題を解決し、地域の内発的発展のためには、日常生活を中心に女性たちの生活改善、女性の地位向上などのジェンダー視点を含めた環境教育、すなわち「生活に根ざした」環境教育を行う必要がある。  本研究では、ネパールの森林保全や薪を利用する女性たちの生活改善のためにバイオガスを導入している地域の典型的事例としてチトワン地域を取り上げ、「生活に根ざした」環境教育のあり方について論じる。
  • 滑志田 隆
    2023 年19 巻01 号 p. 18-22
    発行日: 2023/08/27
    公開日: 2023/12/02
    ジャーナル オープンアクセス
    【要旨:造形の源泉としての人口問題を考える】  民族造形は人間の集団の力によって支えられている。その基礎となる人口動態は各民族の多様な価値観の表現の根源であり、マクロ的視点から近未来の人類社会の状況を知るための指標である。このため、世界人口の推移はもっぱら食料需給や貧困拡大との関連性で把握されてきた。諸民族の造形力がどのように変容していくのかを予測する時、人口問題はきわめて重要なキーワードであり、地球規模の環境問題とも深く結びついている。一方、わが国の人口問題は少子・高齢化と労働力の減少、医療費の増大などの社会問題として意識される。その方向性の中から新たな造形力の出現の可能性を探ることは、次世代から託された私たちの喫緊の課題である。
  • 水野 通雄
    2023 年19 巻01 号 p. 23-26
    発行日: 2023/08/27
    公開日: 2023/12/02
    ジャーナル オープンアクセス
    <研究ノート> 1. アンクルン(インドネシア竹製打楽器) 2. 籃胎朱漆獅子文様食籠(ソーン・オック) 3. 唐三彩 胡人騎乗駱駝俑
  • 長谷川 隆
    2023 年19 巻01 号 p. 27-28
    発行日: 2023/08/27
    公開日: 2023/12/02
    ジャーナル オープンアクセス
    <研究ノート> ピーパパパードンドン、昼夜を問わず結婚行列の太鼓や金管楽器のけたたましい演奏が山々に響き渡る。ここは東ネパール・コシ県ボジプール郡。標高600mから2300mの大丘陵地帯。車の通るダランの町まで出るには、文字通り山越え谷越え2日間まるまる歩かねばならない。 私が参加した結婚行列は、私の指導する柑橘苗木屋のある村の村長さんの長男の結婚式のもの。花婿19歳、花嫁16歳。まず花婿の村の男衆70人くらいと花婿が、花嫁の家にやってきていた。ネパールでは同じカースト(階級)間で、そして親によって縁談は決められる。その花嫁の家に2泊して、夜もいろいろな儀式が華やかに執り行われ、いよいよ今日は花嫁を連れての行進だ。 朝10時頃、チョータラという大きな樹の下で待っているとやってきた。ドンドンパーパパー、金の冠と深紅の衣装の花嫁は純白の馬に乗せられて、まだ幼さの残る顔に不安と緊張の表情いっぱいにやってくる。先頭の演奏するグループは私を日本人と知ると、どうだこれを一つ吹いてみろ、鳴らしてみろと大騒ぎ。そして行進は標高1500mから1000mの谷へ、さらに1900mの丘陵まで急な登りだ。
  • 長谷川 隆
    2023 年19 巻01 号 p. 29-31
    発行日: 2023/08/27
    公開日: 2023/12/02
    ジャーナル オープンアクセス
    <研究ノート> ピーパパパードンドン、昼夜を問わず結婚行列の太鼓や金管楽器のけたたましい演奏が山々に響き渡る。ここは東ネパール・コシ県ボジプール郡。標高600mから2300mの大丘陵地帯。車の通るダランの町まで出るには、文字通り山越え谷越え2日間まるまる歩かねばならない。 私が参加した結婚行列は、私の指導する柑橘苗木屋のある村の村長さんの長男の結婚式のもの。花婿19歳、花嫁16歳。まず花婿の村の男衆70人くらいと花婿が、花嫁の家にやってきていた。ネパールでは同じカースト(階級)間で、そして親によって縁談は決められる。その花嫁の家に2泊して、夜もいろいろな儀式が華やかに執り行われ、いよいよ今日は花嫁を連れての行進だ。 朝10時頃、チョータラという大きな樹の下で待っているとやってきた。ドンドンパーパパー、金の冠と深紅の衣装の花嫁は純白の馬に乗せられて、まだ幼さの残る顔に不安と緊張の表情いっぱいにやってくる。先頭の演奏するグループは私を日本人と知ると、どうだこれを一つ吹いてみろ、鳴らしてみろと大騒ぎ。そして行進は標高1500mから1000mの谷へ、さらに1900mの丘陵まで急な登りだ。
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