炭素鋼を圧縮ベントナイト中に埋め込んで静置し、炭素鋼から圧縮ベントナイト中に移行した腐食生成物の存在形態を調べた。分析は、酸性シュウ酸ナトリウム溶液、クエン酸ナトリウム-炭酸水素ナトリウム混合液、1N-HCl溶液の3種類の強さの異なる酸溶液を用いて逐次抽出を行うことにより、その存在形態を調べるとともに、価数分析を行った。また、XRD測定により、ベントナイト中のスメクタイトのFe型化について調べた。その結果、還元環境下、模擬海水中で10年間、80℃で静置した試料において、炭素鋼から圧縮ベントナイト中に移行した鉄腐食生成物は非晶質のFe(OH)
2と推測された。また、XRD測定からは、Fe型スメクタイトの存在を示唆するピークは観察されず、スメクタイトのFe型化は起こっていないものと考えられた。
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