アフリカ研究
Online ISSN : 1884-5533
Print ISSN : 0065-4140
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2010 巻 , 76 号
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論文
  • 網中 昭世
    原稿種別: 論文
    2010 巻 (2010) 76 号 p. 1-15
    公開日: 2013/10/20
    ジャーナル フリー
    本稿は,移民労働を生じさせる植民地支配下の社会状況と移民労働それ自体が社会に及ぼす影響の相互作用と多様性を浮かび上がらせるため,当該地域における市場の形成過程とその構造の地域的差異を明らかにする試みである。モザンビーク南部は南アフリカ金鉱業の一大労働力供給地として位置づけられていたが,先行研究では単身男性に限定された移民労働を管理する一元的な枠組みに基づき,南部の送り出し地域が同質的に扱われてきた。そのために先行研究が論じた移民労働の影響も南部の送り出し地域に共通するものとして理解されてきた。
    先行研究が移民労働の影響を測るうえで世帯を分析単位とした階層化を指標としたのに対して,本稿では分析単位を地域社会に広げ,蓄財と消費をめぐる諸条件に見られる当該社会の特殊性を踏まえたうえで検討する。考察にあたっては,入植者,本国産業,そしてアフリカ人農民女性の3者が競合と排除を繰り広げたアルコール市場に注目した。
    考察の過程では,市場の担い手が地域によって本国産業と賃金労働市場から排除されていたアフリカ人農民女性に二分されたことが示される。これにより,本国産業が支配的となった地域では移民賃金が本国産業を潤す結果となっているのに対し,アフリカ人農民女性が市場の中心的担い手となった地域では移民賃金がより多く世帯の枠を超えて当該社会内部で流通し,階層化の度合いを弱めるという地域的多様性をもたらしている。
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  • 井上 真悠子
    原稿種別: 論文
    2010 巻 (2010) 76 号 p. 17-30
    公開日: 2013/10/20
    ジャーナル フリー
    東アフリカ・タンザニアの島嶼部ザンジバルには,1980年代から始まった観光化にともない,多くの若者がタンザニア本土部からみやげ物業に従事するために渡ってきている。現在ザンジバルにおいてみやげ物用の絵を描いている画家の多くも,本土部から移動してきた者たちである。これまで,非西洋地域におけるみやげ物芸術に関する研究では,主な消費者である西洋諸国とのかかわりや,観光文化としての文化の再創造といった視点からの研究蓄積がある。しかし,観光化する現代アフリカ社会に生きる人々がどのように技術を共有しながら主体的に観光文化としてのみやげ物を生み出しているのか,その内発的なプロセスは等閑視されがちであった。本稿では,みやげ物絵画をつくる人たちの実践に焦点を当て,特にザンジバルにおける真っ赤な「キス・マサイ」という新しいみやげ物絵画の技法・スタイルの創出と模倣のプロセスに注目する。そして,グローバル化・観光化のなかに生きる人々がどのようにしてつながり,技術を伝達し,新たなみやげ物絵画のスタイルを創り出しているのか,その内発的な創出・拡散の動態を解明することを目的とする。
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研究ノート
  • 高林 敏之
    原稿種別: 研究ノート
    2010 巻 (2010) 76 号 p. 31-38
    公開日: 2013/10/20
    ジャーナル フリー
    本稿は,日本にとって最も近い隣国でありながら,ほとんど研究がなされていない朝鮮民主主義人民共和国(北朝鮮)の対アフリカ関係に関する試論である。その特異な国家体制ゆえに,また日本を含む先進諸国との疎遠ないし敵対的な関係ゆえに,北朝鮮は「国際社会において孤立した国家」であるといった安易なイメージで捉えられがちである。しかしながら北朝鮮は,「第三世界」の一員として,国際社会において一定の地位を確保してきた。とりわけ,北朝鮮と最も緊密な関係を築き,同国外交における最有力の基盤であったアフリカとの関係を分析することは,北朝鮮外交をより実際的に理解するうえで有益であろう。しかしながら,北朝鮮の極度に独裁的かつ閉鎖的な体制ゆえに,同国の外交について実証的に研究するのは容易なことではない。本稿ではまず,筆者が2007年および2008年に訪問した,同国妙香山に立地する「国際親善展覧館」における,アフリカ諸国と北朝鮮との関係に関する展示内容について紹介する。その展示内容から,北朝鮮が対アフリカ外交政策において,「新家産主義」的ないし「個人支配」的権威主義体制,さらに民族解放運動との緊密な関係を重視していたことが読み取れよう。次に北朝鮮の対アフリカ関係の発展を4期に区分して概観し,その盛衰の背後にある要因を検証する。
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