アフリカレポート
Online ISSN : 2188-3238
Print ISSN : 0911-5552
ISSN-L : 0911-5552
最新号
選択された号の論文の12件中1~12を表示しています
論考
  • 杉山 由里子
    原稿種別: 論考
    2026 年64 巻 p. 1-15
    発行日: 2026/02/17
    公開日: 2026/02/17
    ジャーナル オープンアクセス HTML

    本稿の目的は、ボツワナ共和国で2022年に起こされた埋葬裁判と、2024年の総選挙(国民議会および地方議会選挙)をめぐる再定住地のサンの反応を考察することを通じて、彼らの日常におけるわだかまりが、土地問題などの政治的な意見に変化しつつあることを明らかにすることである。ボツワナ共和国ではこれまで、長年にわたり政府とサン活動家が土地の権利をめぐって争ってきた。それは、再定住地におけるごく一部のサン活動家と彼らを支援する国際的な先住民支援団体によって争われ、再定住地におけるサンの多くは周囲から静かに見守るのみであった。しかし、あるサン活動家が埋葬場所をめぐって起こした裁判と選挙への立候補によって、土地問題をどこか自分事としては捉えていなかった再定住地のサンの人々も、日々の生活のなかにおける不満と重ね合わせるかたちで政治的な意見を持ち始めた。本稿では、再定住地におけるサンに注目し、より人々を土地問題の議論に巻き込むことになった背景と人々の意識の変化を、近年の埋葬裁判と選挙から論じる。

  • 大平 和希子, Yujun Zou, Liang Xu
    原稿種別: 論考
    2026 年64 巻 p. 39-51
    発行日: 2026/03/05
    公開日: 2026/03/05
    ジャーナル オープンアクセス HTML

    中国アフリカ関係をめぐる研究は、中国とアフリカ諸国の国家間関係や、中国による対アフリカ援助や中国国営企業の活動がアフリカ諸国の政治経済に及ぼす影響を考察するという限られた視座から捉えられてきた。中国アフリカ関係を重層的に捉えているとは言い切れない従来の研究に対し、本稿では、多くのアフリカ諸国の地方統治に欠かせないアクターである伝統的権威に着目し、ウガンダ中部のブガンダ王国および同国西部のブニョロキタラ王国が、どのように中国アフリカ関係の構築において主体的な役割を果たしているのかを検討する。そして、主に2024年から2025年にかけて実施したフィールドワークから得られた一次資料の考察をもとに、伝統的権威が中国ウガンダ関係の輪郭を形成するうえで不可欠な役割を担っていることを示す。

時事解説
フォーラム
  • 上谷 直克, 網中 昭世
    原稿種別: フォーラム
    2026 年64 巻 p. 31-38
    発行日: 2026/03/05
    公開日: 2026/03/05
    ジャーナル オープンアクセス HTML

    アジア経済研究所の研究部門には部に相当する3つの研究センターがおかれ、各研究センターには課に相当する複数の研究グループがおかれている。2025年4月に行われた組織改編では、研究センター間での業務負担の均等化と研究センター内での連携の強化を趣旨として、研究グループの再編が行われた。これにより、地域研究センターに従来おかれていたアフリカ研究グループとラテンアメリカ研究グループが統合され、新たに「アフリカ・ラテンアメリカ研究グループ」が設けられた。アフリカ研究者とラテンアメリカ研究者をひとつの研究グループにおく態勢は、アジア経済研究所の長い歴史のなかでもはじめてのことである。このような新しい機会を捉え、アフリカとラテンアメリカをともに視野に入れた研究の可能性を模索してはどうかという機運が生まれ、2025年9月に一般向けの公開の専門講座に結実した。本フォーラムでは、発案ととりまとめにあたった網中昭世と上谷直克が同講座の模様を紹介する。

資料紹介
feedback
Top