地球科学
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49 巻, 2 号
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  • 石渡 明, 笹谷 啓一, 田崎 和江, 坂本 浩, 中西 孝, 小村 和久, 辻森 樹, 大浦 泰嗣, 宮本 ユタカ, 赤羽 久忠, 渡辺 ...
    原稿種別: 本文
    1995 年 49 巻 2 号 p. 71-76
    発行日: 1995/03/25
    公開日: 2017/06/06
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  • とくに断層に沿う変位地形について(フォト2)
    平野 昌繁, 藤田 崇
    原稿種別: 本文
    1995 年 49 巻 2 号 p. 77-84
    発行日: 1995/03/25
    公開日: 2017/06/06
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  • 1995年兵庫県南部地震地質調査グループ
    原稿種別: 本文
    1995 年 49 巻 2 号 p. 85-88
    発行日: 1995/03/25
    公開日: 2017/06/06
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  • 層序対比および猿投-知多上昇帯の実態
    細山 光也
    原稿種別: 本文
    1995 年 49 巻 2 号 p. 89-108
    発行日: 1995/03/25
    公開日: 2017/06/06
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    鳴子丘陵南部,有松丘陵および大府丘陵北部にかけて分布している東海層群の層序および地質構造を明らかにした.調査地域の東海層群は,下位より,東浦累層,大府累層,鳴海累層に区分される.調査地域の東海層群には,9層の火山灰層がはさまれている.それらは下位より,石浜火山灰層,緒川火山灰層,相生火山灰層,森岡火山灰層,板山火山灰層,吉田火山灰層,大高I火山灰層,大高II火山灰層,細口火山灰層である.石浜火山灰層,緒川火山灰層,森岡火山灰層,板山火山灰層,大高I火山灰層,および大高II火山灰層は,それぞれ瀬戸層群の丸根火山灰層,東郷火山灰層,長久手I&II火山灰層,熊ノ前火山灰層,滝ノ水I火山灰層,および滝ノ水II火山灰層に対比される.同様に,石浜火山灰層,緒川火山灰層,相生火山灰層,森岡火山灰層,板山火山灰層,吉田火山灰層,および大高I火山灰層はそれぞれ常滑層群の小鈴谷火山灰層,大谷火山灰層,東谷火山灰層,佐布里火山灰層,岡田火山灰層,横須賀火山灰層,および天神池火山灰層に対比される.調査地域の東海層群の地質構造に見られる最も重要な知見は,北東および北北西〜北西の2方向の褶曲構造である.北東方向の褶曲構造は,北北西〜北西方向の褶曲構造に切られている.岩相層序および火山灰層序からみて,調査地域の東海層群の堆積は,鮮新世初期から鮮新世後期にかけて行われた.東海堆積盆の重要な構造帯である猿投-知多上昇帯は,調査地域においては北東-南西方向から屈曲する単一の上昇帯であると考えられてきた.本研究の結果,上昇帯は2つの上昇帯:北東方向の褶曲構造である猿投上昇帯と北北西〜北西方向の褶曲構造である知多上昇帯に区分されることが証明された.知多上昇帯は猿投上昇帯を切っている.その結果,前者の上昇開始は後者よりも遅れたことが明らかにされた.
  • 層序および記載岩石学的特徴
    長橋 良隆
    原稿種別: 本文
    1995 年 49 巻 2 号 p. 109-124
    発行日: 1995/03/25
    公開日: 2017/06/06
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    岐阜県高山盆地には鮮新世〜更新世の火砕流堆積物が広く分布している.それらは下位より順に松原礫層,松本礫層,大萱層,丹生川火砕流堆積物,宮前層,滑谷降下火山灰層,茶屋野凝灰岩層I・II,恵比須峠火砕堆積物,桐山礫層,上野泥流堆積物,江名子礫層,上宝火砕流堆積物,山口礫層に分けられる.なお,桐山礫層は恵比須峠火砕堆積物を不整合に覆っている.鮮新-更新世の火山活動は,地質学的・記載岩石学的証拠より検討した.その岩相と記載岩石学的性質は以下の通りである.1)大萱層は主に礫層からなり,火砕流堆積物と7層のガラス質火山灰層と1層の結晶に富む火山灰層をはさむ.それらのうち火砕流堆積物とガラス質火山灰層は,ざくろ石・褐れん石を含む流紋岩質の火砕堆積物である.2)丹生川火砕流堆積物(溢れだし型火砕流)は,単斜輝石-斜方輝石石英安山岩質の溶結凝灰岩である.3)滑谷降下火山灰層は角閃石-黒雲母石英安山岩質のプリニアン式降下軽石である.4)茶屋野凝灰岩層I・II,恵比須峠火砕堆積物(マグマ水蒸気噴火,噴煙柱崩壊型火砕流)は,角閃石-斜方輝石石英安山岩質の火砕堆積物である.茶屋野凝灰岩層I・IIは火山豆石を含むことで特徴づけられる.5)上宝火砕流堆積物は,黒雲母流紋岩質の軽石流堆積物である.
  • 岡山県南西部、中新統浪形層の堆積環境
    矢野 孝雄, 森山 和道, 沖村 雄二, 瀬戸 浩二
    原稿種別: 本文
    1995 年 49 巻 2 号 p. 125-142
    発行日: 1995/03/25
    公開日: 2017/06/06
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    第一瀬戸内区の西部は,現在の吉備高原の南縁を境に,2つの堆積区-瀬戸内沿岸帯と備北帯(中国山地の中〜南部)-に区分される.瀬戸内沿岸帯の北縁部に分布する浪形層の基底不整合面には3段の埋没海岸段丘が保存されており,相対的海水準が上昇と停滞をくりかえしながら,全体として約120m上昇したことを示す.最大海氾濫期には,岩石海岸の北側にひろがる当時の隆起準平原の高度にまで海水面が上昇した.その結果,沈水した隆起準平原域でトラップされるため陸源砕屑物の供給が著しく減少し,浪形層の中部層準にコンデンス・セクション(非熱帯性石灰岩)が形成された.高海水準期には,陸源砕屑物の供給がしだいに回復し,浪形層の最上部層準にはファンデルタ堆積物が発達した.浪形層は,このように,海進期堆積体と高海水準期堆積体からなる1つの堆積シークェンスを構成する.浪形層の堆積年代(16.5〜15.5Ma)から推論すると,このシークェンスはTB2.3に,また,コンデンス・セクションは16Maのダウンラップ面に対比される.瀬戸内区西部の古地理をめぐる最近の争点は,西黒沢海進期に,太平洋側および日本海側から進入した海域が相互に連絡したことがあるか否か,という問題である.瀬戸内沿岸帯と備北帯の境界部には,浪形層最上部層に対比される"山砂利層"が広く分布することから,最大海氾濫期〜高海水準期初期には,瀬戸内沿岸帯と備北帯の海域は相互に連絡し,太平洋側と日本海側を結ぶ水道が成立していたと考えられる.この推論は,備北帯で知られている備北層群下部層の化石群集変化(内湾・汽水群集→外洋水の強い影響を示す群集)からも支持される.当時の備北帯では,陸域の南部への偏在,北流河川の発達,古水深の北方への増大などが示すように,南上がりの傾動地形が支配的であった.この傾動地形は広大なひろがりをもつことから,単なる侵食地形ではなく,変動地形であると判断される.したがって,瀬戸内沿岸帯の北縁部に岩石海岸を形成したのは,備北帯南縁部の傾動隆起と瀬戸内沿岸帯の沈降との間の差動運動であったと考えられる.
  • 四万十累層群牟岐累層を例として
    君波 和雄, 久保田 美穂, 沢井 長雄
    原稿種別: 本文
    1995 年 49 巻 2 号 p. 143-156
    発行日: 1995/03/25
    公開日: 2017/06/06
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    カンパニアン〜マストリヒチアン下部と推定される四国東部の四万十累層群牟岐累層中には,多数の玄武岩が含まれる.本累層中の玄武岩は,陸源砕屑物が堆積する海溝周辺において噴出および貫入したと推定されている.また,海溝周辺におけるこの火成活動は,海嶺衝突に由来するとされている.これらの玄武岩と密接に関連して赤色頁岩が産出する.厚さ数cmから数mの赤色頁岩は,頁岩中に挟在されたり,玄武岩溶岩と密着したりして産出する.赤色頁岩は,その産状や鏡下の特徴から,陸源砕屑物が供給される環境において,海底火山活動と関連して堆積したと推定される.赤色頁岩の地球化学的な特徴は,活動的海嶺の軸部周辺に見いだされる熱水起源の金属に富む堆積物と最もよく似ている.これらのことから,海底火山活動に関連して放出された熱水と海水とが反応しながら多量の酸化鉄や,マンガン,燐,ニッケル,亜鉛,バリウム,ヒ素などを砕屑粒子とともに沈澱させ,赤色頁岩を形成したと推定される.
  • 黒川 明
    原稿種別: 本文
    1995 年 49 巻 2 号 p. 157-174
    発行日: 1995/03/25
    公開日: 2017/06/06
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    東北日本弧内帯南部の只見地域には,中期中新世の海底で形成した珪長質火山岩が広く分布している.大塩層はその一部である.大塩層は,主部では下位より,塩沢川泥岩部層,蒲生川火砕岩部層および大白沢溶岩部層,真奈川溶岩部層,小蒲生沢火砕岩部層,八木沢溶岩部層,滑沢火砕岩部層,苧巻岳泥岩部層,石高沢火砕岩部層に区分される.調査地域北東部では下位より,塩沢川泥岩部層,蒲生川火砕岩部層,東岐山火砕岩部層,小金井山溶岩部層,大久蔵沢泥岩部層,高幽山玄武岩質火砕岩部層に区分される.蒲生川火砕岩部層,小蒲生沢火砕岩部層,石高沢火砕岩部層,東岐山火砕岩部層は,火砕流堆積物を主体とする.大白沢溶岩部層,真奈川溶岩部層,八木沢溶岩部層,小金井山溶岩部層は,流紋岩溶岩とハイアロクラスタイト,自破砕溶岩からなる.滑沢火砕岩部層は再堆積性の火砕岩からなる.高幽山玄武岩質火砕岩部層は玄武岩質ハイアロクラスタイトからなる.大塩層の火山活動は,4ステージに区分される.ステージIでは,斜長石斑晶を5.3%含むマグマが噴出して蒲生川火砕岩部層と大白沢溶岩部層を形成した.ステージIIでは,斜長石斑晶を2.7%含むマグマが噴出して真奈川溶岩部層を形成するとともに,Aタイプ貫入岩として貫入した.ステージIIIは,斜長石斑晶と石英斑晶をそれぞれ数%含むマグマが噴出して小蒲生沢火砕岩部層,八木沢溶岩部層,東岐山火砕岩部層,小金井山溶岩部層を形成するとともに,Bタイプ貫入岩として貫入した.ステージIVは,大型斜長石斑晶を数10%,大型石英斑晶を数%含むマグマが噴出して石高沢火砕岩部層を形成するとともに,Dタイプ貫入岩として貫入した.大塩層の玄武岩の活動は,南部ではステージIの活動終了以降,北部ではステージIIIの活動終了以降に始まった.
  • 藤田 至則
    原稿種別: 本文
    1995 年 49 巻 2 号 p. 175-176
    発行日: 1995/03/25
    公開日: 2017/06/06
    ジャーナル オープンアクセス
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