地球科学
Online ISSN : 2189-7212
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57 巻, 1-2 号
(1・2)
選択された号の論文の9件中1~9を表示しています
  • 橋元 正彦
    原稿種別: 本文
    2003 年57 巻1-2 号 p. 1-2
    発行日: 2003/03/15
    公開日: 2017/07/14
    ジャーナル フリー
  • 佐瀬 隆, 細野 衛, 鈴木 正章, 谷野 喜久子
    原稿種別: 本文
    2003 年57 巻1-2 号 p. 3-5
    発行日: 2003/03/15
    公開日: 2017/07/14
    ジャーナル フリー
  • 佐藤 隆春
    原稿種別: 本文
    2003 年57 巻1-2 号 p. 7-22
    発行日: 2003/03/15
    公開日: 2017/07/14
    ジャーナル フリー
    紀伊半島中央部の秩父帯にケルスート閃石を含むメタガブロが12地点で露出する.メタガブロは灰白色の層状チャートに貫入する長径数10メートル未満のストックまたはシート状の岩体である.チャートとなだらかな凹凸面で接し,ときに境界面は不規則にいりくんでいる.チャートのブロックがメタガブロに捕獲されている場合もある.メタガブロの縁部は暗緑色のガラス質となり,ときに幅1cm未満の白色ガラス質部が境界にみられる.これらの産状はメタガブロが半固結または未固結のチャートに貫入したことを示す.角閃石のK-Ar年代は220±5.9Maを示し,放散虫化石によるチャートの年代(トリアス紀中世〜ジュラ紀中世)と調和的である.メタガブロはおもに自形のケルスート閃石,チタン普通輝石,アパタイト,半自形の斜長石および鉄チタン鉱物で構成される.ときにケルスート閃石がチタン普通輝石をとりまいて成長する.斜長石の核部はソーシュライト化し,縁部はアルバイトに置換されている.緑泥石,緑れん石,アルバイト,スフェーン,イルメナイト,アクチノ閃石などの変成鉱物がみられ,緑色片岩相またはそれ以下の変成作用を受けていると推定される.メタガブロはアルカリ成分(Na_2O+K_2O=1.9-6.8wt%),P_20_5(0.6-1.0wt%),Nb(66-113ppm),Zr(262-414ppm)などに富む.五番関メタガブロが地質帯の境界断層にともなうテクトニックブロックで,角閃岩相の変成岩に対比される可能性は低い.五番関メタガブロは秩父帯のチャートに貫人する緑色岩であり,HFS元素の特徴などから海洋島アルカリ玄武岩マグマ起源のものである可能性がある.
  • 菅原 雅, 氏家 良博
    原稿種別: 本文
    2003 年57 巻1-2 号 p. 23-30
    発行日: 2003/03/15
    公開日: 2017/07/14
    ジャーナル フリー
    現生シダ植物イヌワラビの胞子を62℃〜302℃まで24時間,大気下で加熱し,加熱にともなう胞子の物理的・化学的特徴と石油炭化水素の生成について研究した.加熱温度の上昇にともない胞子の重量,長径,H/C原子比及び明度(stTAI)はそれぞれ減少傾向を示す.しかし,N/C原子比は,特に高温領域において増加傾向を示す.H/C原子比の減少傾向をもとに胞子からの炭化水素の生成を推定すると,159℃から237℃の間で生成段階をむかえていることが明らかとなった.
  • 松川浦団体研究グループ
    原稿種別: 本文
    2003 年57 巻1-2 号 p. 31-48
    発行日: 2003/03/15
    公開日: 2017/07/14
    ジャーナル フリー
    福島県相馬市松川浦のA〜Fの6調査地点において,干潟に生息する底生生物群集の構成内容とそれらの生物による表生痕と内生痕を調べた.A〜Eの5地点で枠法による底生生物の調査を行い,調査地点ごとの生物現存量,個体群密度や共存状態を明らかにした.確認した生物は32種で,底生生物群集は調査地点により異なり,D・E地点では,他の3地点に比べて種数が少ない.各調査地点に生息する優占種で分けた底質表面の分帯ごとに見ると,コメッキガニ帯では現存量が少なく,チゴガニ帯,ヤマトオサガニ帯と生息域が低くなるにつれ現存量が多くなる.生物ごとの生痕について,巣穴開口部とその周辺,掘り出し痕と摂食痕,垂直断面の形態,管壁と裏打ち物質,底質との関係などを明らかにした.また,個々の生痕だけでなく,ヤマトオサガニとアシハラガニ,コメッキガニとチゴガニなど形が似た巣穴の比較,個体群密度の違い,チゴガニ-アシハラガニ帯でのチゴガニの巣穴の変形,チゴガニ-ヤマトオサガニ帯での個体群密度,管壁の裏打ち物質の有無等を明らかにし,生痕群集断面の概念図を作成した.生痕の部位(開口部,裏打ち物質.掘り出し痕,摂食痕)と周辺の底質に含まれる珪藻群集を分析し,生物の活動を示唆する結果を得た.
  • 国府田 良樹, 柳沢 幸夫, 長谷川 善和, 大塚 裕之, 相澤 正夫
    原稿種別: 本文
    2003 年57 巻1-2 号 p. 49-59
    発行日: 2003/03/15
    公開日: 2017/07/14
    ジャーナル フリー
    茨城県東茨城郡桂村下阿野沢の那珂川河床の転石中から長鼻類下顎骨化石(桂標本)が発見された.この標本は植立する3つの臼歯からStegolophodon属に属すると考えられる.桂標本の産出層準は,標本に付いていた凝灰質泥岩や周囲の地質状況から,浅川層下部であると考えられ,その地質時代は,フィッショントラック年代および既報の年代層序学データから中期中新世初期(約16Ma)と推定される.
  • 太田 充恒, 今井 登, 岡井 貴司, 遠藤 秀典, 石井 武政, 田口 雄作, 上岡 晃, 御子柴(氏家) 真澄, 寺島 滋
    原稿種別: 本文
    2003 年57 巻1-2 号 p. 61-72
    発行日: 2003/03/15
    公開日: 2017/07/14
    ジャーナル フリー
    臨海平野部における代表的な都市地域である仙台市において,地球化学図を用いた自然のバックグラウンドの見積もりと環境汚染の評価を行った.対象試料として,河川堆積物73試料を採取し,51元素の化学分析を行った.また,新たな試みとして,0.1N塩酸可溶性成分の地球化学図も作成した.調査地域には酸性凝灰岩を含む堆積岩が広く分布し,一部の地域に塩基性岩類が分布する.一部の元素を除き,二つの地球化学図はいずれもこの背景地質を反映した特徴を示した.バルク組成に対する希塩酸可溶性成分の占める割合に着目したところ,銅,亜鉛,鉛などの有害元素は溶出率が40-70%と高く,河川堆積物中では溶出しやすい状態で存在していることが明らかになった.地球化学図を用いた環境評価では,水田地域にリンの高濃度分布と高い希塩酸溶出率が認められ,農業活動に伴う人為的な汚染が確認された.しかし,人為的活動の活発な市街地域においては,水質汚染は認められたが,地球化学図からは汚染は認められなかった.これは,水圏と地圏における元素の拡散・移動速度の違いや汚染源の違いが表れたためであり,人為的な汚染のすべてが地球化学図に認められるわけではない事が明らかになった.
  • 大塚 富男
    原稿種別: 本文
    2003 年57 巻1-2 号 p. 73-82
    発行日: 2003/03/15
    公開日: 2017/07/14
    ジャーナル フリー
    ピート層中に認められる古い液状化の跡を,群馬県高崎市と同県板倉町および新潟県越後川口町の3 地点で観察し,その特徴を記載した.高崎市のものは,浅問火山起源の軽石1層が後期更新統の前橋泥炭層中で液状化したもので,側方への層厚変化が激しく,火炎状に吹き上がる特徴的な形態を示す,この液状化の時期は,軽石層の降下 年代とビート層の堆積年代から,約1.6万年前であると結論される.板倉町の液状化跡は,完新世のピート層と砂層の互層部分で覯察される.そこでは液状化による砂層の側方への流動によって,クサビ構造やボール構造の形成を読み取ることができる.さらに越後川口町の液状化も.後期更新統の河成段丘堆積物のピート層中で認められ,液状化した砂層がダイナミックに側方へ流動している構造が観察された.いずれのケースでも明確な液状化物質の貫入吹き上げや明瞭な砂脈は形成されず,またピ一ト層は液状化物質の流動に伴って大きく変形し,全体としてカオティックな構造を示す.ここでは.液状化の原因を特定することはできないが,古地震による可能性が高い.
  • 大竹 二男, 八島 隆一
    原稿種別: 本文
    2003 年57 巻1-2 号 p. 83-88
    発行日: 2003/03/15
    公開日: 2017/07/14
    ジャーナル フリー
    The authors have examined structures, mode of occurrence, lithology, radiometric ages and arrangement of volcanic bodies to demonstrate the existence of 'Late Miocene to Pliocene volacanic front' in Northeast Japan (e.g. Yashima and Ohtake 1998; Yashima et al. 1999). Ten rock bodies of acidic volcanics have been identified in the northwestern part of the Iizaka district, Fukushima City. Because these lava domes have been weathered and eroded intensively, they are herein called as 'volcanic bodies'. K-Ar dating of six rock bodies of the acidic volcanics gives ages around 8 and 6 Ma, and indicates that the volcanic activity is correlative with the Late Miocene epoch. The Akagawa Formation, which consists largely of non-marine acidic pyroclastic deposits, is distributed around the rock bodies of acidic volcanics. It has been confirmed by field observations that the Akagawa Formation is an eruptive product of a series of volcanic activities that generated the rock bodies of acidic volcanics. Generally speaking, two volcanic processes, that is, deposition of the acidic pyroclastics and intrusion and or extrusion of the acidic volcanics, seem to have proceeded alternatively for a long period of time. The authors regard the newly aquired age data as a supportive evidence of the possible existence of the Late Miocene to Pliocene volcanic front.
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