地球科学
Online ISSN : 2189-7212
Print ISSN : 0366-6611
59 巻, 3 号
選択された号の論文の9件中1~9を表示しています
  • 内山 高, 輿水 達司, 安間 荘, Pani Adhikari Danda, 中野 隆志, 石原 諭
    原稿種別: 本文
    2005 年 59 巻 3 号 p. 153-154
    発行日: 2005/05/25
    公開日: 2017/07/14
    ジャーナル オープンアクセス
  • HENDARMAWAN, 三田村 宗樹, 熊井 久雄
    原稿種別: 本文
    2005 年 59 巻 3 号 p. 155-166
    発行日: 2005/05/25
    公開日: 2017/07/14
    ジャーナル オープンアクセス
    研究地域では,水資源を湧水に依存しているため,湧水の環境保全は非常に大切である.それ故,湧水についての浸透量・涵養量・流出量の理解が必要である.本研究では,インドネシア,Java島西部のLembangとその周辺において,涵養地域と流出地域に各地域を区分する目的で,地質学的背景と湧水の電気伝導度と温度の傾向を総合的に検討した.断層の発達と時代の新しい累層,古い累層は,それぞれ異なる電気伝導度と水温度の湧水の形成に影響していた.乾季と雨季における電気伝導度と温度の違いは,降雨からの涵養水や表層水の影響が大きいと考えられた.以上の結果,大きく異なる湧水の電気伝導度と水質の特徴により,研究地域は3つの地域に区分することができる.
  • 中山 一夫
    原稿種別: 本文
    2005 年 59 巻 3 号 p. 167-174
    発行日: 2005/05/25
    公開日: 2017/07/14
    ジャーナル オープンアクセス
    石油・天然ガスの鉱床が成立するためには,根源岩,貯留岩,帽岩の3要素が必要とされる.近年これら3要素に注目して石油・天然ガスが生成され,移動し,集積される全過程を一つの系として取り扱う『石油システム』という用語が提唱され,石油・天然ガスの探鉱上最も重要な概念となっている.このうち,生成に関しては地化学理論の発達によって早い時期から理解が深められ.演繹的な前進モデルが作成された.石油の生成はケロジェンと呼ばれる有機物の分解過程であり,温度が最も大きく影響する.したがって,堆積物が過去に受けた熱履歴の推定は,石油システム考える上で最も重要である.ところで過去の熱履歴はビトリナイト等の熟成度に反映されており,熟成モデルを逆演算的に用いることにより熱流量を推定することが出来る.このように推定した熱履歴を入力として,石油・ガスの生成モデルを稼動させ,過去の石油・ガスの生成タイミングや生成量を知ることにより,石油システムの理解,探鉱効率の向上が図られる.一方,石油生成モデルを試行錯誤的に用いることにより,入力パラメータの感度分析を行うことが出来る.新潟地域で過去の熱流量の入力値を意図的に1/2や2倍にしたところ,熱流量が高いほど生成量は増大するが.タイミングは過去に移動してしまうことが判明した.このように実験的にパラメータの影響度を定量化することも前進的モデルの重要な役割である.
  • 三瓶 良和, 鈴木 徳行
    原稿種別: 本文
    2005 年 59 巻 3 号 p. 175-183
    発行日: 2005/05/25
    公開日: 2017/07/14
    ジャーナル オープンアクセス
    近年,続成作用に伴う堆積盆地の熱履歴は,有機物熟成の反応速度論に基づいて実効的に再現されるようになってきた.活性化エネルギー(E)や前指数因子(A)などの速度論因子は,バイオマーカー化合物などの特定異性化反応を使って正確な熱履歴シミュレーションを行うために大変に重要となってきている.本研究では,それら速度論因子とそれらを用いたコンピューターシミュレーション結果の関係について論じる.ホパン・ステラン速度論因子の文献値を使用してコンピューターシミュレーションを行った結果では,そのいずれの組み合わせでもtwo kinetic parameters図上の天然データを再現することは不可能であった.しかし,天然試料から推定される低いEと低いAを基にこれをヒストリーマッチング的試行錯誤法で修正してシミュレーションしたところ,同図上の天然データを再現することができた.同図上のシミュレーション結果は,増温率,最大古地温および年代の相互関係を考える上で有益なノモグラムを提供する.さらに,本結果で得られたノモグラムと天然試料の年代値の間に不一致が認められる場合には,天然試料の増温率が変化したことが示唆される.本シミュレーション結果では,実験によって得られた速度論因子を用いるよりも.天然試料から得られた速度論因子を用いるほうが,天然のシミュレーションを行うには都合がよいことを示している.今後は,正確で精度の高い速度論国子を天然データから求めることに,もっと注意が払われるべきであろう.
  • 氏家 良博, 新井 俊広
    原稿種別: 本文
    2005 年 59 巻 3 号 p. 185-191
    発行日: 2005/05/25
    公開日: 2017/07/14
    ジャーナル オープンアクセス
    新潟堆積盆地南部に掘削された基礎試錐「小国」から採取した14試料について,花粉の明度(stTAI)とビトリナイト反射率(Ro)を測定した.試料の深度が深くなるにつれ,stTAIは減少し,Roは増大する.これらの変化は,今までに報告されてきた続成作用にともなうstTAIとRoの変化とよく調和するものである.stTAIとRoの相関を調べると,基礎試錐「小国」における変化経路は,一般に認められてきた熟成経路とわずかではあるがずれる.その原因としては,Roに抑制が働いた可能性がある.基礎試錐「小国」の堆積物はほとんどが海成層である.海成堆積物に含まれるビトリナイトは水素含有量が高く,その影響で反射率が低めに抑制される事例が報告されている.石油生成深度をstTAIとRoから別々に推定すると,両者間に3500mの大きな差が存在する.その原因は,Roの抑制か,古い地層中の花粉が誘導化石として混入したかであるが,現状で判断することは困難である.多種マセラル蛍光変質測定法(FAMM)等でRoの抑制効果を測定すれば,原因は特定できるであろう.
  • 八幡 正弘
    原稿種別: 本文
    2005 年 59 巻 3 号 p. 193-212
    発行日: 2005/05/25
    公開日: 2017/07/14
    ジャーナル オープンアクセス
    東北日本弧に属する西部北海道鉱床区と千島弧に属する東北北海道鉱床区には後期新生代の熱水性鉱床および熱水変質帯が分布する.これらの鉱床区における鉱化作用・熱水活動のステージは,M-Iステージ(19-15.5Ma),M-IIステージ(15.5-10Ma),M-IIIステージ(10-5Ma),M-IVステージ(5-0Ma)の4つに区分される.西部北海道鉱床区と東北北海道鉱床区東部ではM-IIステージに黒鉱鉱床などの海底熱水鉱床が,M-III〜IVステージに浅熱水性の鉱脈鉱床や陸上火山噴気熱水性鉱床が形成された.これに対し,東北北海道鉱床区の西部ではM-II〜IVステージに浅熱水性の鉱脈鉱床や陸上火山噴気熱水性鉱床が形成され,このうち鉱脈鉱床の形成年代(14.4〜0.3Ma)は北から南へと順次若くなる.熱水性鉱床や熱水変質帯の偏在性は,古環境,基盤岩の物性や構造,火成活動,広域テクトニクスに規定される.西部北海道鉱床区と東北北海道鉱床区東部では中期中新世の引張応力,後期中新世以降の圧縮応力をもたらした太平洋プレートの沈み込みに起因する火成活動が重要な役割を果たした.また,東北北海道鉱床区内部では中期中新世以降のユーラシアプレートのオホーツクプレートへの潜り込みに起因する圧縮応力とマントルダイアピルの上昇による火山活動によって熱水性鉱床や熱水変質帯が形成された.
  • 長谷川 正
    原稿種別: 本文
    2005 年 59 巻 3 号 p. 213-218
    発行日: 2005/05/25
    公開日: 2017/07/14
    ジャーナル オープンアクセス
  • 高柳 洋吉
    原稿種別: 本文
    2005 年 59 巻 3 号 p. 219-222
    発行日: 2005/05/25
    公開日: 2017/07/14
    ジャーナル オープンアクセス
  • 金 光男
    原稿種別: 本文
    2005 年 59 巻 3 号 p. 223-232
    発行日: 2005/05/25
    公開日: 2017/07/14
    ジャーナル オープンアクセス
    An old map entitled "Figure of the Kosaka Silver Mine in May, 1870", at the General Museum Kyodo-kan of Kosaka Town, Akita Prefecture, Northeast Japan, shows the modernistic silver refinement plants in Japan, built for the first time by Takato Oshima in the end period of Edo era Keio 2nd (1867). The picture of the silver refinement plants of Kosaka Mine has not known before. The author also investigated the silver metallurgy method written by Takato Oshima at the of this map. The old map is very important in the history of Japanese science, especially mining geology and metallurgy.
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