地球科学
Online ISSN : 2189-7212
Print ISSN : 0366-6611
65 巻, 4 号
選択された号の論文の4件中1~4を表示しています
  • 楠 利夫
    原稿種別: 本文
    2011 年 65 巻 4 号 p. 135-137
    発行日: 2011/07/25
    公開日: 2017/05/16
    ジャーナル オープンアクセス
  • 中澤 圭二, 鈴木 一久, 志岐 常正
    原稿種別: 本文
    2011 年 65 巻 4 号 p. 139-154
    発行日: 2011/07/25
    公開日: 2017/05/16
    ジャーナル オープンアクセス
    1874年デ・レーケにより南山城の不動川上流に作られた石積み堰堤は1953年の南山城水害の際決壊し,下流に大災害をもたらした.その時池を埋積した78年間の地層の露頭が出現し,翌年京都大学学生実習として実測地形図と柱状図が作成された.その資料を検討し,埋積過程を考察した.堆積層は下位よりユニットI〜Vに区分される.ユニットIは堰堤建設以前に堆積した土石流堆積物である.ユニットIIは堰堤建設直後,池上流の浅い水域を急速に埋め立てた含礫粗粒の花崗岩質砂質堆積物が主体である.前端が急斜し段丘状地形を作るが,ユニットIIIはその下流側の深い水域を埋め立てたシルト・細粒砂などの細粒堆積物が主体である.顕著な2枚の礫質粗粒砂層が含まれるが,これらはユニットIIの砂層と同様洪水に伴う水中重力流堆積物と考えられる.ユニットII,IIIの堆積により池の奥行きは70mに減少し,当初200mあった池の6割が10数年で埋め立てられた.これは1887年頃の古い見取り図とほぼ一致する.この上を覆う2回の洪水堆積層がユニットIVである.この堆積層は縮小した水域ではデルタの前置層,底置層的な堆積に移化する.その後堤体は破損し,木製用水樋の腐朽と相まって漏水により水位は1m以上低下した.段丘化した埋め立て地は侵食の場となった.この時期の顕著な洪水堆積層は連続性の悪いユニットVの細〜中粒砂層のみである.池はシルト・極細粒砂でゆっくり埋め立てられ,堰堤決壊時には奥行きは2-30mになっていたが,集中豪雨により右岸の用水樋付近が決壊した.また粗粒砂層と過去の洪水との比定も試みた.ダム湖の6割近くが埋積された1887年ごろまでに発生した大きな洪水は4〜5回であり,粗粒堆積層とおおむね対応する.
  • 下総台地研究グループ
    原稿種別: 本文
    2011 年 65 巻 4 号 p. 155-173
    発行日: 2011/07/25
    公開日: 2017/05/16
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    茨城県南東部の行方・鹿島台地に分布する中・上部更新統の層序について検討した.堆積相解析に加えて,珪藻,有孔虫,貝化石の分析結果から,本地域の主に海成層からなる更新統は4つの堆積シーケンス(累層)に区分されることがわかった.隣接する茨城県稲敷台地および千葉県下総台地北部における層序区分との対応関係から,これら4堆積シーケンス(累層)は下位より,八日市場層,神崎層,上岩橋層,木下層に対比される.八日市場層上部層・下部層境界面,および上岩橋層中のラビンメント面の高度分布は,本地域の地質構造が西方への単純な同斜構造ではなく,相対的な隆起・沈降域をもつ"ブロック状"を示す.神崎層や上岩橋層の分布,層厚および堆積様式はこの構造に規制される.例えば,上岩橋層基底の大規模埋没谷(河川流路)はこの沈降域に沿い,上岩橋層上部層の層厚はこの沈降域で厚く,隆起域で薄くなる.また,上岩橋層の大型のフォアセット層理の発達する砂層もこの沈降域に分布しており,強制海退の進行とともに沈降域に向かって前進しながら形成したと考えられる.
  • 田崎 和江, 高橋 正則, 鈴木 祐恵, 井本 香如
    原稿種別: 本文
    2011 年 65 巻 4 号 p. 175-177
    発行日: 2011/07/25
    公開日: 2017/05/16
    ジャーナル オープンアクセス
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