現在, カーナビゲーションシステム(以下, カーナビ)の表示では, 案内時における実際の風景との対応付けを容易にするために, 三次元コンピュータグラフィックス(3D-CG)で表示する方式が一般化している. しかし, 実際の景色とあまりに違い, 瞬時の目視によって同一の場所と認識, 理解することは極めて困難である. そこで, 筆者らはカメラから取り込んだ実写画像を利用し, リアルタイム画像処理で道路幾何情報を抽出やCG化をし, 瞬時の視認性の高いドライバーズビュー表示のシステムの開発を進めている. 現在の代表的な3D-CGのみの表示に較べ実写画像とCGの合成によるカーナビ表示がユーザにとって視認性が高いことをシミュレーションを用いた心理実験を用いて検証するとともに, 実写画像からの道路機過情報抽出についても検討する.
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