画像電子学会年次大会予稿集
Online ISSN : 2436-4398
Print ISSN : 2436-4371
Media Computing Conference 2006 - 画像電子学会 第34回年次大会予稿集 -
選択された号の論文の70件中1~50を表示しています
開催日:2006年6月22日-23日 会場:東邦大学
一般/学生セッション
6月22日(木)
9:25-10:20 座長:吉田 典正(日本大学)
  • 加藤 康寛, 向井 信彦, 小杉 信
    原稿種別: 一般
    セッションID: 06-1
    発行日: 2006年
    公開日: 2008/09/02
    会議録・要旨集 認証あり
    景観シミュレーションを対象とした川のリアルタイムアニメーション手法について検討した.波の形状はストークス波で近似するが,物理的な形状変形は多大な計算時間を要するため,川の揺らめきを高速に表現するのに川の表面上の法線ベクトルを変化させるバンプマッピング法を使用した.また,1/fノイズを利用して風の影響を表現し,約19,000ポリゴンまではリアルタイム処理可能であることを確認した.
  • 渡辺 力也, 野津 公子, 新谷 幹夫, 白石 路雄
    原稿種別: 一般
    セッションID: 06-2
    発行日: 2006年
    公開日: 2008/09/02
    会議録・要旨集 認証あり
    打ち上げ花火は、遠方から観察されているので、2D映像として認知されている。しかし、実際の花火は3D構造を持つ。したがって、従来の2D映像を3D映像化することで、本来の3D構造の花火を見ることが出来る。通常3Dのキャプチャーをするのであれば、3Dスキャナやステレオ法などを用いるが、打ち上げ花火に適用することは困難である。そこで、打ち上げ花火から、3D映像として記録する手法を検討し、実験により有効性を確認する。
  • 嶋田 有紀, 新谷 幹夫, 白石 路雄
    原稿種別: 一般
    セッションID: 06-3
    発行日: 2006年
    公開日: 2008/09/02
    会議録・要旨集 認証あり
    近年、コンピュータの普及により個人でもゲームを作成する事が可能になり、インターネットという発信の場において、アマチュアレベルでの新しいゲーム創作活動の場ができつつある。こうした状況を受けて、個人または少人数でのゲーム制作を容易にする支援製品も販売されている。しかし、これらはゲームの開発機能のみに重点が置かれ、?@作品の存在の周知・配布が難しい?A協調作業のための統一環境がない?B作品に対する評価を作者に伝える簡単な手段がない、といった創作活動上の問題点が未解決である。そこで本稿では、「ネットを通じた創作コラボレーション」を支援するゲーム活動の共通プラットフォームを提案する。本プラットフォームでは基本となるゲーム制作機能に加え、ネットワーク経由による共同作業機能や創作物の配布機能、評価の送信・閲覧機能を持つことが特徴となっている。
  • 米山 孝史, 近藤 邦雄, 藤幡 正樹
    原稿種別: 一般
    セッションID: 06-4
    発行日: 2006年
    公開日: 2008/09/02
    会議録・要旨集 認証あり
    近代以前の西洋絵画においては,網膜像的に描かれた絵画が主流であったのに対し,近代以降では視覚的な抽象的絵画が描かれるようになった.この変化の要因として,網膜像的な手法では表現できない人にとってのリアルさの追求がある.本論文では,この背景の中,近代の絵画の分析を元にして,形態視,空間視,色彩視といった視覚認知のプロセスのモデル化について提案する.また,そのモデルに基づき,入力した視覚対象モデルについてパラメトリックに変換を行う手法の提案,およびパラメータ変換を実装した対話的画像変換システムの作成を目的とする.
10:30-12:00 座長:佐野 睦夫(大阪工業大学)
  • 北村 誠, 小野 文孝
    原稿種別: 一般
    セッションID: 06-5
    発行日: 2006年
    公開日: 2008/09/02
    会議録・要旨集 認証あり
    2値画像の多値ディスプレイ表示、ハーフトーン画像やハーフトーン化手法の評価のために、逆ハーフトーン化処理が有効である。中でも誤差拡散画像に対してはこれまで、多くの逆ハーフトーン化提案があるが注目画素と周辺画素のパターンに基づきテーブル参照型でオリジナルの画素値を推定する方式が、逆ハーフトーン関数の設計の容易さと、装置の複雑度により復元精度を制御できる点で有望であると考えられる。本報告ではハーフトーン化画像の注目画素と周辺画素パターンを参照するテーブル参照型の逆ハーフトーン化において、テンプレートの最適化をおこなうと共に、周辺画素のパターン参照方式として、論理型参照方式と縮退型参照方式を組み合わせる混合方式を新たに提案している。シミュレーションの結果、同じ参照コンテキスト数で比較すると、従来手法よりも逆ハーフトーン化性能が良く、汎用性に関しても優れた手法であることを確認した。
  • 朱 世松, 古閑 敏夫
    原稿種別: 一般
    セッションID: 06-6
    発行日: 2006年
    公開日: 2008/09/02
    会議録・要旨集 認証あり
    交通画像中の走行車両情報は,交通安全に関する重要な情報を多数含んでいる.本稿では,走行速度、台数計測、車間距離、渋滞状況のモニター、進行方向の識別などに応用することを目標にして、そのいずれにおいても必須となる車両の特徴点を抽出・追跡するアルゴリズムを検討した.特徴点の抽出にはHarrisオペレータと呼ばれる輪郭やコーナーを検出する手法を用いたが,その特徴点の追跡にはブロックマッチングを適用し,複数の車両の特徴点を同時に自動追跡して,車速を検出する手法を提案した.
  • 陶 亮, 星野 坦之
    原稿種別: 一般
    セッションID: 06-7
    発行日: 2006年
    公開日: 2008/09/02
    会議録・要旨集 認証あり
    葉の輪郭形状からの葉の認識を目指している。輪郭情報をそれぞれのテンプレートファイルに格納し、形状の複雑さを測る円形度より入力画像を大分類し、似ているテプレート同士のみDPマッチングするという方法で、ある程度正確かつ迅速な認識が可能であることが分かった。
  • 千原 裕輔, 金子 博
    原稿種別: 一般
    セッションID: 06-8
    発行日: 2006年
    公開日: 2008/09/02
    会議録・要旨集 認証あり
    フラクタル次元は画像特徴として有用であるが,識別能力が強いとはいえない.これは画素値の幾何学的な情報が縮退した特徴であることに起因する.そこで我々は,フラクタル次元の典型であるBox次元についてその拡張を図り,画像記述能力を高める試みを行った.通常のBox次元の計算では画素値の存在だけに着目するが,本提案手法では存在形状も考慮する.即ち,存在画素値の方向を考慮してBox次元の3次元化を行う.これにより,フラクタル次元の画像識別能力を強化することが可能である.
  • 片岡 勇哉, 手島 茂樹, 中田 智史, 中井 優一
    原稿種別: 一般
    セッションID: 06-9
    発行日: 2006年
    公開日: 2008/09/02
    会議録・要旨集 認証あり
    本研究では画素間に存在する相関性を利用することにより空間領域で埋め込みを行うreversibleな電子透かしを提案している。提案方式は隣接画素と相関性を持つ画素を選定し、この画素が持つ相関性を保持するか崩すかによって二値情報の埋め込みを行うものである。相関性を崩すためには画素値を変化させる必要があるが、相関性を崩すために必要な最小の変化をさせることにより画質の劣化を避けている。いくつかの画像を対象として計算機シミュレーションを行い、その性能を調べた。
  • 菊池 美帆, 田貝 和俊, 金子 博
    原稿種別: 一般
    セッションID: 06-10
    発行日: 2006年
    公開日: 2008/09/02
    会議録・要旨集 認証あり
    オンラインで生成される文字・図形は変形に富み,その認識法は未だ発展途上にある.これまで我々は,回転・拡大縮小に強いProcrustesマッチングと,チェーンコードのマッチング尺度であるベクトル相関を識別関数とした,オンライン線図形の研究について報告してきた.しかし,いずれか単一の識別法のみでは識別能力に限界があった.そこで本報告では,これらの識別関数を併用することにより,単一識別法ではエラーの起こしやすい文字ペアについても,詳細な識別能力を得ることに成功した.
  • 安永 創, 山崎 恭
    原稿種別: 一般
    セッションID: 06-11
    発行日: 2006年
    公開日: 2008/09/02
    会議録・要旨集 認証あり
    バイオメトリクス認証には,推定と呼ばれる脆弱性を利用し,あらかじめ個人の生体的特徴を登録したテンプレートから元の生体情報を再構成するなりすましの脅威が存在する.生体情報は,鍵やパスワード等の認証と異なり,新たなものへ置き換えることが困難であるという問題点を持つ.そのため,テンプレートから元のバイオメトリクスデータを復元したり,他の装置用のテンプレートに改変したりするなどの操作を困難にし,漏洩した場合に一度登録したテンプレートを再登録により無効化することのできるテンプレート保護技術が必要である.本研究では,バイオメトリクス認証技術の一つである筆者認識システムを対象とし,電子透かしを用いたテンプレート保護の一手法を提案する.
14:00-15:20 座長:小川 克彦(NTT)
15:30-17:00 座長:大塚 作一(NTTデータ)
17:10-18:10 座長:安部 伸治(ATR)
  • 齋藤 行仁, 安田 善二, 田中 宏卓, 越智 宏
    原稿種別: 一般
    セッションID: 06-20
    発行日: 2006年
    公開日: 2008/09/02
    会議録・要旨集 認証あり
    複数の任意撮影画像をもとに、対象物の空間座標を求めるには、撮影画像間の対応点座標が既知である必要がある。筆者らは先にこのような対応点設定を自動化する一方法として、既知の対応点を参照し、アフィン変換とパターンマッチングにより、新たな対応点を追加する方法を提案した。本稿では、任意撮影画像を用いる空間復元にこれを応用し、その有効性を確かめた。
  • 今 栄一郎, 小杉 信, 向井 信彦
    原稿種別: 一般
    セッションID: 06-21
    発行日: 2006年
    公開日: 2008/09/02
    会議録・要旨集 認証あり
    周囲360度の視野情報をもつ全方位カメラを用い極座標映像のまま人物の追跡を行なうことを検討した。影の影響を受けにくいHSI値を用いた背景差分を行ない、さらに極座標系の半径・方位情報を利用して人物領域を抽出した。また人物追跡処理では前フレーム情報を用いた移動予測を行ない、人物の状態が、登場直後・単独・交差状態のいずれかによって追跡に使用する特徴量を変えることで実現した。この結果、オクルージョンが発生しない場合、カメラから半径約3mの距離までは追跡可能であることを確認した。
  • 茂呂 優太, 安達 文夫, 徳永 幸生
    原稿種別: 一般
    セッションID: 06-22
    発行日: 2006年
    公開日: 2008/09/02
    会議録・要旨集 認証あり
    本研究ではキーワードを用いずに形状イメージから画像を検索するシステムの構築を目指している.検索対象は土器画像とし,特徴形状の表現には土器の輪郭画像から抽出した超2次関数パラメータを使用した.この超2次関数に加え土器上部の形状を表現する補助パラメータも用いることで形状を細かく分類することができ,さらに各パラメータの重要度をつきとめることで良好な検索結果を得ることができた.また,利用者が入力環境に依存されずに画像検索を行えるようにすることを目指し,3つの入力方法をシステムに実装し,それぞれのメリットとデメリットを明らかにした.
  • プディヨ・ウトモ ヨナタン, 久保田 吉彦, 武川 直樹
    原稿種別: 一般
    セッションID: 06-23
    発行日: 2006年
    公開日: 2008/09/02
    会議録・要旨集 認証あり
    オクルージョンのあるシーンから複数のカメラをもちいて3次元形状を復元する手法として視体積交差法が注目を集めている.しかし、この方法は凹曲面や穴の部分の形状を復元することは原理的にできない.本発表は、光源の方向推定,陰影からの形状復元法を併用して視体積交差法の欠点を補う手法を提案するものである.実験の結果,凸,凹部の形状をそれぞれ分類して,形状が推定できることを確かめた.
  • 大村 直之, 山口 健, 吉川 浩
    原稿種別: 一般
    セッションID: 06-24
    発行日: 2006年
    公開日: 2008/09/02
    会議録・要旨集 認証あり
    現在,イメージホログラムの計算手法を用いてCGオブジェクトの実時間表示は可能となった. そこで本研究では,計算機合成ホログラフィックステレオグラムの手法を用いて,実写画像によるホログラフィックテレビジョンへの実時間表示を目的とする.今回は,イメージホログラムの計算手法を用いて再生像および視差の検討を行う.複数の画像を計算する際,計算を行う回折光範囲を変更することで,視域幅を変化させることが可能となる.これらの組み合わせにより,視差を持った再生像を得ることができる.実験結果から,人物像が鮮明に再生され,視覚位置を左右に変化させると,再生像の切り替わりを確認することができた.結果,鮮明な視差画像が得られた.
6月23日(金)
9:00-10:00 座長:武川 直樹(東京電機大学)
10:15-11:00 座長:羽鳥 好律(東京工業大学)
  • 宮下 直也, 湯口 昌宏, 日高 浩太, 佐藤 隆, 下倉 健一朗
    原稿種別: 一般
    セッションID: 06-29
    発行日: 2006年
    公開日: 2008/09/02
    会議録・要旨集 認証あり
    本稿では,映像ダイジェスト配信システム「チョコパラTV」について提案する.本システムは,インターネット上に存在する映像コンテンツを,ニュースサイトやブログ・SNS等のコミュニティサイトが配信するRSSをもとに収集する.収集した映像は音声要約技術「チョコパラ」を用いてダイジェスト化される.さらに,ダイジェスト映像に関する情報をRSS2.0を拡張したCH-RSS (Content Highlight RSS)として,記事のタイトル,概要等のテキスト情報とあわせて,再配信する. 視聴者は,映像RSSリーダー「チョコパラTVブラウザ」を用いてCH-RSSを読み込むことで,ユーザは新着映像の通知を受けることができるようになり,ダイジェスト映像の一覧・速覧が可能となる.
  • 日高 浩太, 藤川 勝, 宮下 直也, 佐藤 隆, 下倉 健一朗
    原稿種別: 一般
    セッションID: 06-30
    発行日: 2006年
    公開日: 2008/09/02
    会議録・要旨集 認証あり
    本稿では,インターネット上の映像のダイジェスト情報を集約して記述する、Content Highlight RSS: CH-RSSを提案する.提案方法は、映像を複数区間に分割し、それぞれに優先順位を付与することで、複数の長さのダイジェストを生成することが可能となる。CH-RSSは、これらのダイジェスト情報を集約し、RSS2.0を拡張した形式で記述する。CH-RSSを配信することにより、ユーザにblogやニュースサイトの新着映像を伝達するシステム「チョコパラTV」が実現する。
  • 藤川 勝, 宮下 直也, 日高 浩太, 佐藤 隆, 下倉 健一朗
    原稿種別: 一般
    セッションID: 06-31
    発行日: 2006年
    公開日: 2008/09/02
    会議録・要旨集 認証あり
    近年,ブログシステム上で音声・映像メディアを配信するためのシステムが注目されているが,音声・映像メディアを対象として扱うには,コメントやトラックバックなどのアノテーションの付加機能やシンジケーション機能が,シーンに対して適応できないなど,いくつかの課題がある.本稿では,それらの課題を解決し,コミュニティを活性化させるための,ブログシステムベースのメディアコミュニティ支援システムを提案する.本提案では,音声・映像メディアの時間単位に対するアノテーション付加や参照を可能とすることで,映画の場面など,一般的な話題となりうる対象を自然な形で取り扱うことができる.また,アノテーションの情報をシンジケーション機能で再配信することで,コンテンツに対する議論の状況をユーザに通知し,タイムリーに議論にいざなうことを可能とする.
11:00-12:30 ポスターセッション 座長:高橋 時市郎(東京電機大学)
15:15-16:00 座長:赤松 茂(法政大学)
16:00-16:45 座長:木村 義政(高知工科大学)
  • 佐藤 皇太郎
    原稿種別: 一般
    セッションID: 06-44
    発行日: 2006年
    公開日: 2008/09/02
    会議録・要旨集 認証あり
    多数の物体に付加されたIDを低コストで一気に読み取るためには、それらの物体上に印刷された粗い2次元コードを安価な1台のカメラで撮像し画像認識する方法が有効である。しかし、単に粗い2次元コードを用いただけでは、切り貼りによって比較的容易に別のIDのコードを偽造される恐れがある。そこで本研究では、メロンの皮の模様のような図形の中に数値を埋め込むことで2次元コードの切り貼り偽造を防止し、同時に高速かつ低コストの画像認識システムを構築できたので報告する。
  • 坂無 英徳, 郡 由佳, 関田 巌, 森下 雄介, 古谷 立美, 樋口 哲也
    原稿種別: 一般
    セッションID: 06-45
    発行日: 2006年
    公開日: 2008/09/02
    会議録・要旨集 認証あり
    本稿では,遠隔情報支援システムでの利用を目的とした,低ビットレート向きの画像データ圧縮方式を提案する.遠隔情報支援システムとは,主に無線通信を介して画像情報を遠隔地へ伝送し,電動車いす利用者や患者搬送救急車の活動を補助する事を目的とした技術である[1,2].帯域幅が狭く,不安定な無線を通信路の一部として利用するため,画像データを送受信する際には,非常に低いビットレートで圧縮をする必要がある.しかし,従来手法では色情報の欠落や,輪郭のボケが生じてしまい,遠隔支援に適した画質を得ることが難しかった.そこで本研究では,輪郭情報の再現性に優れた圧縮方式であるBTC (Block Truncation Coding)方式[4]をベースに,色の分離性を高めた色空間変換と,BTC処理によって生じるブロックノイズを効果的に低減する画質補正フィルタを考案し,それらを適切に組み合わせることで,低ビットレートでの高画質化を実現する技術を提案する.
  • 土橋 外志正, 古畑 彰夫, 水谷 博之
    原稿種別: 一般
    セッションID: 06-46
    発行日: 2006年
    公開日: 2008/09/02
    会議録・要旨集 認証あり
    携帯端末カメラの高解像度化と端末の処理能力の向上などにより、携帯端末での文書画像処理が実用的なものになりつつある。携帯端末での文書画像処理として、携帯端末カメラで撮影した文書画像を文字の可読性を保ったままで大幅なサイズの圧縮を実現する高圧縮PDF変換技術を実装したので報告する。
17:00-18:00 座長:佐藤 隆(NTT)
  • 曽根原 登, 沼田 秀穂, 釜江 尚彦
    原稿種別: 一般
    セッションID: 06-47
    発行日: 2006年
    公開日: 2008/09/02
    会議録・要旨集 認証あり
    デジタル革命がもたらした知的財産権の扱いに関する多くの問題は,連続(アナログ)と離散(デジタル)の違いに根ざしています.このため,デジタル時代に相応しい制度設計,技術・サービス,流通モデルの研究開発が不可欠となっています.デジタルコンテンツのネットワーク流通をデジタル商取引(digital commerce)と呼んでいます.そのような市場を活性化するには,情報発信という自己実現欲求を充足する商品,技術・サービス,システムの開発が必要です.ここでは,コンテンツが公開ドメインでの評判が高まれば自動的に商用ドメインに格上げされ,情報発信にインセンティブのあるデジタル著作権のライフサイクル管理(DRLM: Digital Rights Lifecycle Management)システムを研究開発しています.
  • 沼田 秀穂, 池田 佳代, 釜江 尚彦, 曽根原 登
    原稿種別: 一般
    セッションID: 06-48
    発行日: 2006年
    公開日: 2008/09/02
    会議録・要旨集 認証あり
    本稿ではディジタル書籍、特許文書、学術文書、新聞社説などのディジタル文書を対 象に、自動的にキーワード付与を行うインデキシングの実用的な方法の提案を行う。 ディジタルコンテンツ流通の活性化において、多くのコンテンツの中から所望のコン テンツをいかに見つけることができるかが大きな課題である。現在、インターネット を利用したネット書店などでは、書籍のジャンル別分類での提示や、題名や著者名に よるキーワード検索の手法提供により書籍探索が可能となっているが、本提案により 容易なキーワード付与が可能となる。
  • 池田 佳代, 沼田 秀穂, 釜江 尚彦, 曽根原 登
    原稿種別: 一般
    セッションID: 06-49
    発行日: 2006年
    公開日: 2008/09/02
    会議録・要旨集 認証あり
    本稿では、ディジタル書籍などのディジタル文書を対象にしたキーワードの自動抽出 手法の有効性の評価報告を行う。すでにディジタル文書に対してそれらを探索するためのキーワードを自動的に抽出する種々の方法が研究され実用化されている。しかし、その手法の多くはキーワードの 自動抽出に用いる辞書のメンテナンスが必要であり、さらに名詞句を中心としたキーワードの集合を対象とするものであり、必ずしも実用的であると言えない。本稿では、自動的にキーワード付与を行うインデキシングの実用的な方法の提案を行い、その実用性を検証する。
  • 沼田 秀穂, 池田 佳代, 金子 利佳, 釜江 尚彦, 曽根原 登
    原稿種別: 一般
    セッションID: 06-50
    発行日: 2006年
    公開日: 2008/09/02
    会議録・要旨集 認証あり
    本稿では,デジタル書籍を試読させつつ購入を促すことができる効果的なテキスト半開示方法を提案する.デジタル書籍などの情報財が購入に値するかどうかについて試読することは,厳密にいえば内容そのものを得ることと言える.特にデジタル書籍は複製の問題があるので,試読させることは,購入機会を無くしてしまうことに繋がりやすい.デジタル試読を完全に拒絶した場合には,そのコンテンツの有用性が判別できずに購入を促すことを阻害する要因にもなる.そこで,書籍の雰囲気が感じられる試読方式としてテキスト半開示方法を提案する.
feedback
Top