農業情報研究
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10 巻, 2 号
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  • Matthew Laurenson, 木浦 卓治, 二宮 正士
    2001 年 10 巻 2 号 p. 79-90
    発行日: 2001年
    公開日: 2013/03/31
    ジャーナル フリー
    時期はずれの霜や豪雨などの激しい気象が生ずると,農作物は壊滅的な打撃を受ける.
    長期間にわたる気象観測データを利用すれば,これら気象災害のリスクの推定して,事前に対応することにより被害を軽減することができる.しかしながら,これらの気象データを処理してリスクを推定するツールは,通常特定のデータベースしか利用できない.我々は,11のオンライン気象データベースに接続して統一的に気象観測データを利用できるMetBrokerを開発した.ここでは,MetBrokerを利用して長期気象観測データを取得し,気温・降水量・風速などが,ユーザが設定した閾値を越える確率を計算する2つのJavaアプレットについて記述する.ひとつは,特定の場所と季節に,それらの状態が一月のうちにどのくらい生じるか,また,それらが最初に観測されてから最後に観測される間の日毎の積算確率を示すことができる.ソフトウェアの有効性を示すために,ニュージーランドと日本のほぼ対応する緯度にある二つの霜害がひどい地域に関するリスクを推定して比較している.もうひとつは,ある特定の地域内にある観測点のリスクを計算して,その地域でリスクがどのように広がっているのかを示す.気温の場合には,内挿を行うことにより面的なデータとして示すことができる.
  • -キャッシュフロー計算書とマトリックス会計表の適用-
    櫻本 直美
    2001 年 10 巻 2 号 p. 91-104
    発行日: 2001年
    公開日: 2013/03/31
    ジャーナル フリー
    農家における計数的な資金繰りを支援することを目的として,パソコン上で稼動する農業用資金繰りシステムの開発を行った.システムはMicrosoft Visual Basic Ver6.0を用いて開発し,Microsoft社の32bit型OS (Microsoft Windows 95/98/Me/NT4.3/2000)で稼動する.本システムは,農家が記帳した簿記データを自動的に加工して資金繰り実績表と資金繰り計画表を作成するため,資金繰りに要する手間を解消できる.さらに,資金繰り表には,近年重要視されているキャッシュフロー計算書,マトリックス会計表を採用している.なお,マトリックス会計表については,優れた特徴をもちながらも,会計表が巨大化する点や,作成に手間を要するなどの欠点があったため実用化の阻害要因となっていた.そこで本システムでは,表示法等を改善してこれらの欠点を軽減した.キャッシュフロー計算書については,農業用の項目を設けたり,事業主キャッシュフローの区分を特別に設けたりするなどの加工を施した.
  • 大口 鉄雄
    2001 年 10 巻 2 号 p. 105-120
    発行日: 2001年
    公開日: 2013/03/31
    ジャーナル フリー
    本研究では,近年になって極局地化が進み精度が向上した微気象情報に着目し,農業生産に微気象情報を有効に活用できる農作業日誌システムを開発した.農家は,農作業日誌システムを利用して地域の農業情報センターにインターネットで接続し,1kmメッシュ気象情報を簡単に取得できるようになった.栽培技術情報の集大成である農作業日誌と,点の気象(ほ場の気象)を捉えることができる1kmメッシュ気象情報との有機的連携は,栽培管理の総合的判断に役立つ.経営の主体である農家自らにより,このような分析ができるシステムは初めてであり,今後の地域情報ネットワークのあり方や篤農技術の普及に貢献し,多数農家の経営技術の向上が期待できる.
  • 平藤 雅之
    2001 年 10 巻 2 号 p. 121-127
    発行日: 2001年
    公開日: 2013/03/31
    ジャーナル フリー
  • 中村 典裕
    2001 年 10 巻 2 号 p. 128-131
    発行日: 2001年
    公開日: 2013/03/31
    ジャーナル フリー
  • 中村 典裕
    2001 年 10 巻 2 号 p. 132-141
    発行日: 2001年
    公開日: 2013/03/31
    ジャーナル フリー
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