システム構築が容易であることもあって,インターネット上でハイパーテキストシステムWorld Wide Web (WWW)による情報提供とその利用が急速に広まっている.それらはサーバーソフトウエアhttpdとページ記述言語HTMLによる情報サービスで,クライアント側ではMosaic等のブラウザによってその情報を利用している.現在,多くのサーバーで情報がページ単位で提供され,情報の検索も各ページをたどることで新たな情報を探り当てる方法しか提供されない場合が多く,情報量の増大とともに,必要な情報へのアクセス効率の低下が問題となってきた.本研究では,検索機能をもつWWW画像データベースを既存のスタンドアロン型画像データベースに登録された「蓮画像データベース」を元に再構築し,WWWにおける情報アクセス効率の向上について検討した.検索機能の付加はHTMLのFORMタグ機能と新たにgccで開発したデータベースプログラムの組み合わせで実現している.その結果,想像以上に容易に検索機能を持つWWWデータベースが構築可能であることが分かった.