農業情報研究
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4 巻, 2 号
選択された号の論文の5件中1~5を表示しています
 
  • 塩 光輝, 町田 武美
    1995 年 4 巻 2 号 p. 79-90
    発行日: 1995年
    公開日: 2013/03/31
    ジャーナル フリー
    本論文ではFAXをデータ入力装置として使用したパソコンによる文字認識システムを開発し,具体的な適用事例として農業会計システムへの適用結果について論述した.データ入力を簡易に行うため,FAXデータ入力用のプログラムが用意され,各種の伝票形式で手書きの数字とチェックマークによるデータ入力が可能である.システムのユーザは約2分間でデータシート(伝票)の入力処理を完了することができ,入力されたデータは自動的に会計システムのデータとして登録される.
  • -自動記録システムとGPSの測位精度-
    町田 武美, 塩 光輝
    1995 年 4 巻 2 号 p. 91-108
    発行日: 1995年
    公開日: 2013/03/31
    ジャーナル フリー
    本研究は農業作業日誌の記録作業の軽減と分析内容の改善を目的としてGPS (Global Positioning System)を利用した作業記録自動化システムを検討した.本報告ではシステムの基本的考え方の検討とGPSの測位精度の確認を行い本システムの可能性を検討した.作業内容の自動記録法はGPSで求めた作業位置,時間からあらかじめ用意した圃場・作付・作物別作業データを参照・推論することで可能である.GPSの測位制度の改善のため相対測位法で誤差修正を行うトランスロケーション方式の採用により圃場内の作業位置認識に利用できる精度が得られることを確認した.システム構成の検討と測位精度の確認から本研究でめざす農作業記録の自動化の開発方向が明らかになった.
  • -確率的線形計画法を中心にして-
    南石 晃明, 真貝 文行
    1995 年 4 巻 2 号 p. 109-128
    発行日: 1995年
    公開日: 2013/03/31
    ジャーナル フリー
    収益リスクや作業リスクを考慮した作付計画および営農計画の作成に有効な確率的線形計画法を初心者でも利用できるように,コマンド方式の数理計画システムmicro-NAPS用のメニュー方式ユーザ・インターフェースFSMEを開発した.FSMEは表形式のデータ入力シートを内蔵しており,データの前処理機能も備えている.FSMEをmicro-NAPSと統合したシステム「micro-NAPS with FSME」では,データを表形式シートに入力した後,確率最大化基準や平均偏差最小化基準といった最適化基準をメニューから選択するだけで,それに対応するデータの前処理や数理計画モデルの生成が自動的に行われ最適解が得られる.なお,本システムでは確率的2次計画法,2次計画法,目標計画法,線形計画法も利用可能である.
  • -損益と収支の構造分析-
    矢尾板 日出臣
    1995 年 4 巻 2 号 p. 129-144
    発行日: 1995年
    公開日: 2013/03/31
    ジャーナル フリー
    自立経営を確立する基本は,つねに損益と収支の構造をとらえて,マネジメントの意思決定と行動計画をたてることである.(1)損益の構造は,損益計算書(P/L)に基づいて,利益管理に有効な情報となる損益の関係比率と分岐点でとらえる.(2)経営は,損益管理と資金管理によって正常に成り立つので,損益分岐点と合わせてキャッシュ・フローとしての収支均衡点をとらえて,利益と資金余裕,損失と資金不足の状態を承知し,対応策につなげることができる.
  • -集約度とコスト・利潤分析-
    矢尾板 日出臣
    1995 年 4 巻 2 号 p. 145-156
    発行日: 1995年
    公開日: 2013/03/31
    ジャーナル フリー
    集約度は,経営面積当たりに投入さる労働と資本の程度を意味し,労働集約度と資本集約度に分けられる.それはは労働と資本の組合せを介して,生産技術を特徴的に表し,労働と資本の純生産分配率,コストと利潤の形成を規定する関係にある.作物固有の技術的な性格から,集約的方法による増収と増益の効果は異なる.稲作は野菜作等と較べて,労働と資本の受容力が小さいことから,集約的管理の効果は表れ難く,集約度の合理的な統制・管理が課題になる.
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