農業情報研究
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5 巻, 2 号
選択された号の論文の6件中1~6を表示しています
 
  • 水田 一枝, 吉田 智彦
    1996 年 5 巻 2 号 p. 57-67
    発行日: 1996年
    公開日: 2013/03/31
    ジャーナル フリー
    九州農試育成16品種について,家系図上明らかな最終の祖先品種は合計32, 家系図中の最大世代数は5~9, 総祖先数は28~138, 重複品種を除いた祖先数は25~66であった.’中長’が平均39.5%, ’江島’,’ヒラキ小麦’を加えた3品種で50.2%, ’早小麦’,’神力’を加えた5品種で59.4%の遺伝的寄与をしていた.近縁係数をクラスター分析した結果,系譜の特徴を反映した分類が認められた.アミロ最高粘度は’関東107号’と近縁なものが高いが,’アサカゼコムギ’と近縁なものは低かった.
  • 中谷 誠, 南石 晃明, 河野 司
    1996 年 5 巻 2 号 p. 69-83
    発行日: 1996年
    公開日: 2013/03/31
    ジャーナル フリー
    現在,中山間地域の振興等の目的で,新たな特性を持った作物の開発や地域への導入が求められている.このような新規作物の地域への導入を図る場合,導入の候補となる作物の検索やその特性情報の収集が必要であるが,図鑑等を含めていわゆる資源作物に関しては利用できる情報が十分に整備されているとはいえない.新規に作物を導入する場合,特にその形態や色等画像情報の必要性は高いと思われる.そこで,各地域での新規作物導入の取り組みに資する目的で,農業研究センターに設置されている「資源作物見本園」の作物を対象に,MacintoshのHyperCard及び最近その利用が急速に広まっているインターネットのWorldWIdeWeb (WWW)をプラットホームとしたデータベースを作成したので,その概要を報告する.HyperCardスタックからWWWへの移植が容易であることを示すとともにマルチメディアデータベース環境としてのHyperCardとWWWの特徴も明らかにする。
  • 二宮 正士
    1996 年 5 巻 2 号 p. 85-95
    発行日: 1996年
    公開日: 2013/03/31
    ジャーナル フリー
    インターネットWWW (World Wide Web)ブラウザから利用できるBBS(電子掲示板)システムを開発した.現在,SunOS 4.1.1, FreeBSD386 (98) 2.05およびNextStep Rel3.2j for INTEL Processor上で稼働している.httpdのCGI (Common Gateway Interface)とperl言語,およびUNIXの標準コマンドによって構成されているため,多くのUNIXに比較的容易に移植できる.利用者は掲示板への普通の読み書きに加え,特定発言への返答,リンクした一連の発言や検索要件を満たす発言の選択的読みだしなどもできる.WWW上のBBSであることを活かし,画像や音声などのマルチメディア情報などを発言に融合することや,他のホームページへのリンクを発言中に織りまぜることができる.この点は既存のネットワークニュースやパソコン通信におけるBBSと最も異なる特徴である.BBSの新しいカテゴリ(意見交換の内容に応じた分類)は容易に追加・設定できる.WWWブラウザさえあれば利用できる.
  • 担い手農業者のアンケート調査結果
    根子 善照
    1996 年 5 巻 2 号 p. 97-109
    発行日: 1996年
    公開日: 2013/03/31
    ジャーナル フリー
    担い手農業者のアンケート調査・分析を行い,今後農業・農村を活性化する情報化の方向を検討した.その結果,農業・農村情報化の推進には,(1)目的を中短期的な地域の特定課題の解決に明確化すること,(2)農協・共済のとくに支所を核に定めて,アドバイザー職員を育成すること,(3)アドバイザー職員は,地域の関心を高めつつ,希望者の研修活動を継続して人作りから始めること等が重要であると結論された.
  • 農業パソコンクラブ員の面接調査結果
    根子 善照, 安武 正史, 安中 誠司, 浅井 悟, 棟方 研
    1996 年 5 巻 2 号 p. 111-121
    発行日: 1996年
    公開日: 2013/03/31
    ジャーナル フリー
    地域の「農業パソコンクラブ」のメンバーを面接調査し,農村における情報需要を分析した.その結果,パソコンの高性能化に伴い,当初計画された農業情報センターにおける「集中処理」と「企画調整機能」への期待は低い.むしろ,農業者および関係機関に必要な情報を提供する,いわば「情報ノード機能」や「情報提供機能」にセンターの存在意義を明確化することが必要である.
  • 塩 光輝
    1996 年 5 巻 2 号 p. 123
    発行日: 1996年
    公開日: 2013/03/31
    ジャーナル フリー
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