栽培施設における光の環境条件をシミュレーションし,そのデータを利用した植物の生長のモデルが作成できれば,施設内の植物の生長過程を予め知ることができる.この技術を使うことによって,栽培施設の設計を植物の群落の配置の面からサポートすることができると考えられる.
本システムは,以下に述べる三つのユニットから構成されている.施設を設計するためのCAD (Computer Aided Design)と,植物の生長モデルを作成するためのモデルと,実際に表示を行い視覚的に表現を行うVR (Virtual Reality)である.
本研究では,一例としてメロンの生長モデルを作成してシュミレーションを行った.メロンを選んだ理由は,実際の栽培実験において,向日性が顕著に現れ,光の環境条件を特に考慮すべき作物である.シュミレーションの結果,向日性モデルが有効であることがわかったのでここに報告する.
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