農業情報研究
Online ISSN : 1881-5219
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8 巻, 2 号
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  • 元永 佳孝, 近藤 宏哉, 橋本 篤, 亀岡 孝治
    1999 年 8 巻 2 号 p. 69-80
    発行日: 1999年
    公開日: 2013/03/31
    ジャーナル フリー
    果実の品質因子である形と色の解析をインターネットのWWW上で行える果実外観解析システムの構築を行った.解析部の構築にはWWW上で動作させるため,Java Appletを用いた.また,形にはrθφ座標系を,色にはHSL座標系を用いた数値化により,大きさの因子を含まない形状情報と,人間の感覚に準じた色彩情報を取得でき,解析が施せる.さらに,算出されたデータはデータベースに蓄積されるため,解析と共に果実外観データベースの構築も行える.
    実験では,安芸クイーン(ブドウ)を試料に選定し,その形と色の解析を行った.その結果,安芸クイーンの標準形状の算出がおこなえ,この手法が形状の定量的な評価手法として有効である事が示された.また,着色ステージの異なる果粒表面色の解析から,着色推移を定量的に取得する事ができた.これらの事から,評価基準の設定が難しく,画一的な評価が行いにくい果実の外観評価に本システムは有用である事が示された.
  • 島田 和宏, 四十万谷 吉郎, 竹中 洋一, 林 孝, 伊藤 稔
    1999 年 8 巻 2 号 p. 81-91
    発行日: 1999年
    公開日: 2013/03/31
    ジャーナル フリー
    本プログラムは日本飼養標準に基づき,酪農家あるいは肉用牛生産農家が通常利用可能な各種飼料を用いて,現実的な飼料設計を行う際の意志決定を支援するために開発した.近年,急速なパーソナルコンピュータの性能向上によって,選択した飼料(本プログラムでは7種まで)の給与下限と上限の間を等間隔に5水準と設定し,すべての組み合わせ(本プログラムでは最大78125組)の中から,指定した制約条件(養分の充足率等)を満たす組み合わせを抽出することが可能になった.本プログラムでは,制約条件を緩めれば条件を満たした複数の組み合わせを示すことができ,それらは,設計上重視する項目として価格,栄養バランスを選択することによりソートして表示することができる.飼料の選択,給与水準の下限,上限,制約条件としての養分充足率等は一つの画面上で必要な部分だけを変更し,再計算を繰り返すことが可能である.入力フォーム情報は名前を付けて保存可能であり,生産者独自の設計例を蓄積できる.また,各生産地の指導機関,飼料会社等は各生産地特有の飼料資源,自社の配合飼料を用いた推奨例を入力フォーム用のファイルの形で提供できる.あわせて,日本飼養標準に基づいて乳牛と肉用牛(黒毛和種)の養分要求量を算出するプログラムも作成し,資料設計支援プログラムに計算値を引き渡せるようにした.
  • 井口 信和, 内尾 文隆, 亀岡 孝治
    1999 年 8 巻 2 号 p. 93-102
    発行日: 1999年
    公開日: 2013/03/31
    ジャーナル フリー
    本論文では,農業情報のための動画像通信システムに適した動的な画像制御機能を提案する.本研究で扱う動画像通信システムは,画像による病害虫の遠隔診断や圃場などの監視・管理での利用が可能である.本研究で提案する機能の特徴は,画像の受信者側からの要求と目的に応じて,注目領域の選択範囲と画像の量子化係数を動的に変更することである.提案する機能により,動画像通信におけるQoSパラメータの調整作業が不要となる.さらに,使用している帯域を使い切るように,これらの値を動的に制御することで,与えられた帯域の中で可能な限り多くの情報の転送が可能となる.この機能を農業情報のための動画像通信システムに実装し,3つの帯域に対して画像による病害虫診断に適用する実験を行った.実験結果より,いずれの帯域においても,提案した機能が有効に働き,与えられた帯域の中で可能な限り多くの情報が転送でき,ネットワーク帯域を有効に利用できることを確認した.
  • 二宮 正士
    1999 年 8 巻 2 号 p. 103-108
    発行日: 1999年
    公開日: 2013/03/31
    ジャーナル フリー
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