日本補綴歯科学会誌
Online ISSN : 1883-6860
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ISSN-L : 1883-4426
9 巻, 4 号
平成29年10月
選択された号の論文の25件中1~25を表示しています
依頼論文
◆企画:第2 回補綴歯科臨床研鑽会プロソ’16 /シンポジウム1 「パーシャルデンチャーによる機能回復」
◆企画:第2 回補綴歯科臨床研鑽会プロソ’16 /シンポジウム2 「オーバーデンチャーによる機能回復」
  • 鱒見 進一, 窪木 拓男
    2017 年 9 巻 4 号 p. 303
    発行日: 2017年
    公開日: 2017/10/21
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  • 兒玉 直紀
    2017 年 9 巻 4 号 p. 304-310
    発行日: 2017年
    公開日: 2017/10/21
    ジャーナル 認証あり

     日本における無歯顎患者の割合は年々減少しているが,一方で高齢人口は増加しており,結果的に無歯顎患者の総数は依然として多いと考える.長きにわたり,全部床義歯(以下,CD)は無歯顎患者の欠損補綴歯科治療の第一選択とされているが,2002年にマギル声明が発表されて以来,インプラントオーバーデンチャー(以下,IOD)が積極的に用いられるようになった.本稿では,まず始めに文献的レビューを基にCDと比較した際のIODの有効性について解説したい.また,IODを製作する上でのポイント,特にIODを成功させるための考え方,使用するインプラント体の本数,各種アタッチメントの使い分け,さらには製作手順についても解説したい.

  • 和田 誠大
    2017 年 9 巻 4 号 p. 311-316
    発行日: 2017年
    公開日: 2017/10/21
    ジャーナル 認証あり

     超高齢社会を迎えた現在,インプラント治療はさまざまな患者のライフステージを考慮した治療形態が求められるようになってきた.その一つにインプラントオーバーデンチャー(以下IOD)が挙げられる.IODはこれらの問題を解決するひとつの治療手段ではあるものの,その一方で安易にIODを適応することによって義歯そのもの,あるいはコンポーネントの破折などの補綴学的な問題事象を固定性インプラント補綴装置以上に引き起こす.本稿では,より長期的な安定が得られるIODの製作において,診断ならびに義歯製作法,特にインプラントアタッチメント周囲を含めた補強構造の設計にフォーカスし,より確実な装置とするためのCAD/CAMシステム利用法について考察したい.

  • 中村 好徳, 田中 孝, 神原 亮, 熊野 弘一, 増田 達彦, 田中 貴信
    2017 年 9 巻 4 号 p. 317-325
    発行日: 2017年
    公開日: 2017/10/21
    ジャーナル 認証あり

     1992年にわが国で初めての実用的な磁性アタッチメントが開発されて以来,既に四半世紀が経過したことになるが,この臨床システムも,既にありふれた日常的な術式となっている. 磁性アタッチメントは,日本磁気歯科学会の主要メンバーが中心となり開発,改良を行い,2012年には,わが国から提案された磁性アタッチメントに関する諸事項が,ISOの国際規格として採用された.このことにより今後,世界各国で製造,販売される全ての磁性アタッチメントが,われわれの提案した規格の要件を満たさなければならなくなった.本稿では,磁性アタッチメントの概要および基本的な臨床手技をはじめ,臨床症例,さらに今後の可能性についても提示したい.

  • 中居 伸行
    2017 年 9 巻 4 号 p. 326-331
    発行日: 2017年
    公開日: 2017/10/21
    ジャーナル 認証あり

     下顎インプラントオーバーデンチャー(IOD)の製作には,従来型総義歯の治療では経験しなかった種々の補綴的配慮が新たに必要とされる.その一つとして,コピーデンチャーを利用することは,さまざまな側面から有用であることが多い.また,IODはリハビリテーションに大きく寄与していると思われるが,その過程で顎位の変化が著明に認められるケースがしばしばある.経時的変化を捉え安定的顎位を決定するためには,IODのフラットテーブル法は原法よりも簡単に実施可能で,ゴシックアーチ法のalternativeとして利用する価値があると考えられた.

◆企画:第2 回補綴歯科臨床研鑽会プロソ’16 /シンポジウム4 「特殊補綴装置による機能回復」
  • 鱒見 進一, 小川 匠
    2017 年 9 巻 4 号 p. 332-333
    発行日: 2017年
    公開日: 2017/10/21
    ジャーナル 認証あり
  • 堀 一浩, 小野 高裕
    2017 年 9 巻 4 号 p. 334-338
    発行日: 2017年
    公開日: 2017/10/21
    ジャーナル 認証あり

     摂食嚥下リハビリテーションにおける歯科医師に期待される役割の一つに,補綴的なアプローチが挙げられる.このアプローチの中では,有床義歯の製作・調整だけではなく舌接触補助床(PAP)をはじめとするさまざまな装置が用いられる.舌接触補助床とは,舌機能の低下した患者に対して舌機能の代償を図るために装着される,上顎の床タイプの補綴装置のことである.こういった装置の製作・調整においては,時として専門的な補綴に関する知識や経験・技術を必要とする.また,その適応を適切に判断することも重要となる.補綴装置はうまく使用していただかないと効果を発揮しないだけでなく,不適合な装置はかえって機能を阻害する可能性がある.

     一方,摂食嚥下リハビリテーションはチーム医療が基本であり,多職種によるさまざまなアプローチを組み合わせて行われることが多い.PAPを用いた補綴的なアプローチだけではなく,各職種と連携して筋可動域訓練や筋負荷訓練といった間接訓練や,嚥下姿勢や食事の調整といった直接訓練なども検討してリハビリテーションプログラムに組み入れられる必要がある.保険医療におけるPAPの適用が摂食機能療法との併用を前提としているのも,こうした機能訓練や栄養管理,リスク管理がなければPAPの効果を十分に上げられないからである.

     本稿では,PAPを用いた摂食嚥下リハビリテーションの実際について,装置の製作方法やその際の注意点について解説するとともに,あわせて行われるリハビリテーションなどについても言及し,より効果的な嚥下機能回復を図るための方策を考えたい.また,その効果や新たな取り組みについて,検討する.

  • 隅田 由香
    2017 年 9 巻 4 号 p. 339-344
    発行日: 2017年
    公開日: 2017/10/21
    ジャーナル 認証あり

     超高齢社会に突入し,頭頸部癌罹患率が上昇している今,顎顔面補綴学の専門的知識の共有が必要とされている.今後,一般補綴歯科医も頭頸部腫瘍症例への対処が求められ,顎顔面補綴治療を行う状況が増加することを想定し,本稿では顎顔面補綴治療の成功のポイントを「動き」と「機能」という観点から述べる.顎顔面補綴治療は決して一般補綴治療から逸脱した特殊な治療ではない.一般補綴治療における知識に基づいて,各ステップを省略せずに丁寧に行う必要がある治療であるという概念を共有できれば幸いである.

  • 槙原 絵理
    2017 年 9 巻 4 号 p. 345-350
    発行日: 2017年
    公開日: 2017/10/21
    ジャーナル 認証あり

     近年,いわゆる睡眠呼吸障害が注目されるようになってきており,とりわけ睡眠時無呼吸症候群は,重大な疾患のトリガーとなる可能性が指摘されている.

     わが国では,2004年4月より口腔内装置(oral appliance: OA)による治療が歯科保険に導入された.一般にOAは下顎を前方に保持して上気道の開大を期待するものであるが,治療に際してはその治療効果や副作用を十分に理解した上で,副作用を最小限にとどめる工夫や長期にわたる経過観察が必要と考えられる.

     今回は,治療の流れや治療の際の注意点について解説し,患者,術者両方にとって負担の少ないOA療法の試みについても紹介したい.

  • 重田 優子, 重本 修伺, 小川 匠
    2017 年 9 巻 4 号 p. 351-356
    発行日: 2017年
    公開日: 2017/10/21
    ジャーナル 認証あり

     オクルーザルオーバーレイスプリント(OOS)は,重度の咬耗症患者に対する,保存的・可逆的な治療法の1つである.OOSは,残存歯の咬合面を被覆する可撤性補綴装置と定義され,多くの場合,全顎補綴前の暫間義歯として用いられる.OOSは,早期・暫間的な機能および審美回復のみならず,最終補綴装置製作のための顎位の診断や,最終補綴装置の選択に役立つ.しかしながら,これまで,いくつかの症例報告が認められるものの,その適応症や使用法についてのエビデンスは確立されていない.本報では,臨床例を通しOOSの有用性および臨床的位置づけについて,また,文献的考察を踏まえOOSの適応症・使用法・注意点などについて検討する.

原著論文
  • 倉橋 宏輔, 岩脇 有軌, 松田 岳, 後藤 崇晴, 石田 雄一, 伊藤 照明, 市川 哲雄
    2017 年 9 巻 4 号 p. 357-364
    発行日: 2017年
    公開日: 2017/10/21
    ジャーナル 認証あり

    目的:われわれが提案した汎用デジタル機器を用いた複製義歯製作法の有用性を示すために,使用するアクリロニトリル−ブタジエン−スチレン(ABS)共重合樹脂,ポリ乳酸(PLA)樹脂の細胞毒性試験,シリコーン印象材および常温重合レジンとの接着試験,使用感に関する主観的評価を行った.

    方法:細胞毒性試験では,ABS樹脂とPLA樹脂の浸漬液を用いてマウスの線維芽細胞様細胞の細胞生存率を測定した.接着試験では,専用の保持体にそれぞれの試験片を固定し,シリコーン印象材および常温重合レジンを圧接した後に,万能試験機を用いて引張試験を行った.使用感の評価には,専用の評価票を作成し,PLA製の複製義歯を使用する術者に回答させた.

    結果:細胞毒性試験では,ABS樹脂,PLA樹脂ともに72時間までの細胞生存率の低下は認められなかった.接着試験では,トレー用レジンと比較して両試料ともにシリコーン印象材への接着強さは低かった.常温重合レジンとの接着強さでは,PLA樹脂は低かったが,ABS樹脂では従来のトレー用レジンと同等の接着強さであった.術者による複製義歯使用感の評価結果としては,従来のアクリルレジン製の義歯とほとんど変わらない評価が得られた.

    結論:三次元プリンターで製作した複製義歯における材料的,臨床的評価から本術式の有効性が示唆された.

  • 山口 泰彦, 三上 紗季, 斎藤 未來, 中島 利徳, 前田 正名, 齋藤 大嗣, 佐久間 俊光, 谷内田 渉, 後藤田 章人, 岡田 和樹
    2017 年 9 巻 4 号 p. 365-373
    発行日: 2017年
    公開日: 2017/10/21
    ジャーナル 認証あり

    目的:本研究の目的は,超小型ウェアラブル筋電計FLA-500-SD(FLA)による睡眠時ブラキシズムの評価について外来患者での確実な実施の可能性を検証することである.

    方法:被験者は臨床所見から睡眠時ブラキシズムと診断された外来患者10名である.同装置を用いて自宅で記録した夜間睡眠時咬筋筋電図を解析した.最大振幅が20%MVC(maximum voluntary contraction)以上で0.25秒以上持続した筋電図波形を睡眠時ブラキシズムバースト(SB-B)として抽出した.

    結果:FLAの操作を行えなかった被験者はなく,睡眠に関する自覚のvisual analog scale による評価は通常時と測定日の間で有意差を認めなかった.筋電図の基線は安定しており,相動性のphasic 波形,持続性のtonic波形,非常に低い振幅で長時間持続する筋活動波形などが明瞭に観察できた.1時間当たりのSB-B数の平均(±SD)は14.3±11.2 /h,1 波形当たりの波形持続時間の平均(±SD)は2.28±0.92 sec であり,個々の被験者のこれらの解析項目の値は過去の標準値と比較できた.

    結論:FLAは,外来患者自身が簡便かつ確実に装着,操作でき,基線の安定した明瞭な筋電図を自宅で無拘束に記録可能であった。また,得られた筋電図波形の解析により睡眠時ブラキシズムの程度を評価できることが示された.

  • 白石 浩一, 熊野 弘一, 中村 好徳, 岩井 孝充, 若杉 俊通, 高田 雄京, 樋口 鎮央, 武部 純
    2017 年 9 巻 4 号 p. 374-382
    発行日: 2017年
    公開日: 2017/10/21
    ジャーナル 認証あり

    目的:本研究では,3Dプリンタ方式であるレーザー積層造形法にて製作した支台装置に対し,適合精度,維持力を検討し,臨床応用の可能性を検討した.

    方法:レーザー積層造形法では,専用のCo-Cr合金を使用した.まず,支台装置に用いる際の最適なアンダーカット量を検討した.実験材料には,レーザー積層造形法用Co-Cr合金,金銀パラジウム合金,鋳造用Co-Cr合金を使用し,断面が半円形でテーパーのついた棒状の試料を用いて,片持ち梁試験を行い,支台装置として使用する際の適切なアンダーカット量を模索した.次に,下顎第一大臼歯を模した金型を用いて,コンピュータ上で支台装置を設計,製作し,その適合精度と維持力を鋳造法と比較,検討した.

    結果:片持ち梁試験の結果から,レーザー積層造形法を用いて製作した支台装置(エーカースクラスプ)の適正なアンダーカット量は,0.14 mm であった.レーザー積層造形法を用いた支台装置は,鋳造法と同程度の適合精度と維持力を示した.

    結論:レーザー積層造形法を用いて製作された支台装置は,鋳造法と比較しても遜色がなく,臨床応用に際して適応可能であることが示唆された.

専門医症例報告
  • 西山 留美子
    2017 年 9 巻 4 号 p. 383-386
    発行日: 2017年
    公開日: 2017/10/21
    ジャーナル 認証あり

    症例の概要:患者は55歳女性.両側の顎下部,オトガイ部の腫脹にて来科.上下顎の咀嚼障害となる重度周囲炎及びインプラント周囲炎と診断された.下顎の残存歯及びインプラントは保存不可能で抜歯・抜去を行った.その後,バーアタッチメントのインプラントオーバーデンチャーとした.はじめ,自覚症状は下顎のみであったため,上顎の治療は望まなかった.下顎の治療の後,上顎は総義歯となった.

    考察:患者は治療に対し,審美障害・機能障害に不安があった.下顎の優先的な治療によって,治療への不安は解消され,上顎の治療を行うことができた.

    結論:上顎総義歯,下顎インプラントオーバーデンチャーとすることで良好な結果となった.

  • 水野 秀治
    2017 年 9 巻 4 号 p. 387-390
    発行日: 2017年
    公開日: 2017/10/21
    ジャーナル 認証あり

    症例の概要:患者は62歳女性,4|の腫脹,咬合痛を主訴に来院した.4|には歯根破折を認め,全顎にわたり不良な補綴装置が装着されていた.不良な補綴装置を除去し,プロビジョナルレストレーションを用いて咬合を挙上し,根管治療,歯周治療を行った後に,最終補綴を行ったことで良好な経過を得ることができた.

    考察:補綴治療を行う前に歯冠長延長術を行い歯周環境の改善を図り,プロビジョナルレストレーションを用いて咬合の不調和を改善したことで,長期的な維持が期待できる補綴治療を行うことができたと考えられる.

    結論:補綴治療を行った歯を長期的に維持,安定させるためには清掃しやすい歯周環境を確立し,清掃しやすい補綴装置を装着することと,適切に咬合をコントロールすることが重要である.

  • 熱田 生
    2017 年 9 巻 4 号 p. 391-394
    発行日: 2017年
    公開日: 2017/10/21
    ジャーナル 認証あり

    症例の概要:67歳女性.義歯の新製希望のため2006年5月に来院した.7年間全部床義歯を使用してきたが痛みや動きが収まらず一度も満足したことがないとのこと.下顎義歯は水平的動揺および床後縁の短縮を認めた.さらに義歯の咬合を検査し下顎位の前方偏位が診断された.

    考察:本症例では治療用義歯により安定した下顎位を求め,ゴシックアーチ描記法によって顎位変化を評価することで,適正な時期に新義歯製作を行うことができた.このことにより新義歯では適正な下顎位での咀嚼が可能となった.

    結論:新義歯装着後の満足度で明らかな改善が認められた.着手のタイミングを決定するためには治療用義歯の使用とゴシックアーチ描記法が有効であった.

  • 坂根 瑞
    2017 年 9 巻 4 号 p. 395-398
    発行日: 2017年
    公開日: 2017/10/21
    ジャーナル 認証あり

    症例の概要:患者は,71歳,男性.開花性セメント質異形成症の診断で,他院にて上下顎骨腫瘍摘出術施行.その後2011年6月,当科に紹介により受診した.本症例では,両側の顎欠損部の口蓋側に粘膜組織のアンダーカットが認められ,そのアンダーカット部を顎義歯の維持に最大限に活用するため,磁性アタッチメントを使用した分割着脱型の設計とした.

    考察:両側性の顎欠損症例であったため,分割型の顎義歯を製作したことで,顎義歯の維持,安定が得られたと考えられた.

    結論:磁性アタッチメントを用いた分割型顎義歯を製作したことで,患者に高い満足度が得られた.

  • 竹内 快
    2017 年 9 巻 4 号 p. 399-402
    発行日: 2017年
    公開日: 2017/10/21
    ジャーナル 認証あり

    症例の概要:患者は75歳の男性.2009年に製作した上顎顎義歯の咀嚼および会話時の動揺を主訴として,2011年12月に当院補綴科を受診した.上顎は無歯顎で上顎骨右半側および左側部分欠如であった.顎義歯は欠損腔の前方および後方のアンダーカットに維持を求め,前方維持部は鼻孔外部より維持装置を挿入し,ツーピースとする設計とした.

    考察:上顎顎義歯は.前方維持部を鼻孔から挿入し,鼻腔内で顎義歯をマグネットにより連結することで,大きなアンダーカット量を確保しつつ,着脱可能となった.

    結論:本症例では義歯の維持に複数のアンダーカットを利用したことで維持力が確保され,咀嚼障害および発音障害が改善された.

  • 上中 彰浩
    2017 年 9 巻 4 号 p. 403-406
    発行日: 2017年
    公開日: 2017/10/21
    ジャーナル 認証あり

    症例の概要:患者は30歳女性.上顎右側中切歯に生じた二次う蝕の治療についてのセカンドオピニオンを主訴に来院した.上顎右側中切歯にレジン前装冠の不適合と歯肉縁下に及ぶ二次う蝕を認めた.補綴前処置として矯正的な歯根の挺出,左右の歯肉縁の対称性と生物学的幅径の改善を目的とした歯周外科を行い,暫間補綴装置を装着した.補綴装置はジルコニアフレームを用いたオールセラミッククラウンを装着した.

    考察:暫間補綴装置の形態を調整し,補綴装置に反映したことによって上顎右側中切歯の審美性が改善したと考えられる.

    結論:上顎右側中切歯の歯肉縁下う蝕に対して,補綴前処置を行った後にオールセラミッククラウンを装着し,審美障害を改善することができた.

エラータ
  • 原稿種別: エラータ
    2017 年 9 巻 4 号 p. 411
    発行日: 2017年
    公開日: 2017/10/21
    ジャーナル 認証あり

    <訂正とお詫び>
    日本補綴歯科学会誌9巻3号に誤表記がございましたので訂正させていただきます。

     この度は,石上健次先生が獣医師であるかのような記載を残してしまい,大変申し訳ありませんでした.深くお詫びするとともに,以下のように訂正させていただきます.

    223 ページ 「Ⅳ.まとめ」 8 行目
    誤)「ある獣医師は,ロバに対する補綴治療後の咀嚼機能のアウトカムを,栄養,代謝,QOL,満足度の観点から多面的に評価している19).」
    正)「ロバに対する補綴治療に関する報告19)の中で,飼育担当の獣医師は,治療前後の咀嚼機能を,栄養,代謝,QOL,満足度などの多面的な観点から評価している.」

    日本補綴歯科学会 (前)編集委員会

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