図書館学会年報
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43 巻, 3 号
選択された号の論文の3件中1~3を表示しています
論文
  • 大城 善盛, 鍛治 宏介
    原稿種別: 論文
    1997 年 43 巻 3 号 p. 103-116
    発行日: 1997/09/30
    公開日: 2017/08/03
    ジャーナル フリー
    1997年4月現在で136を越えるインターネットOPACを, Web版OPACとtelnet版OPACに分け, 検索システム, 検索対象フィールド, 検索結果表示画面, 利用者支援機能等を遠隔利用者の立揚から調査し分析した。その結果, この2, 3年の間にWeb版OPACが急速に普及し, 数の上ではtelnet版OPACを追い越していることが分かった。また, Web版OPACおよびtelnet版OPACとも従来のOPACに比べて使いやすくはなっているものの, 主題検索機能や利用者支援機能等においてまだまだ課題を抱えていることが分かった。
  • 緑川 信之
    原稿種別: 論文
    1997 年 43 巻 3 号 p. 117-128
    発行日: 1997/09/30
    公開日: 2017/08/03
    ジャーナル フリー
    ファセット概念には, 多次元構造におけるファセット慨念と階層構造におけるファセット慨念の2つが使われている。どちらも区分原理に対応するものであるという点では共通している。しかし, 多次元構造におけるファセット概念は, ひとつの主題を多面的にとらえるために用いられる。そのため, 区分原理なら何でもよいのではなく, 広い区分原理あるいは基本的な区分原理である方が, この多面的にとらえるという役割に適している。それに対して, 階層構造における区分原理は, ひとつの主題を多面的にとらえるという役割はなく, 一群のまとまりをもった項目という意味しかない。そのため, 階層構造におけるファセット慨念は区分原理と区別がつかない。あえてファセット概念を階層構造に導入する意義はないように思われる。
  • 谷口 祥一
    原稿種別: 本文
    1997 年 43 巻 3 号 p. 129-139
    発行日: 1997/09/30
    公開日: 2017/08/03
    ジャーナル フリー
    書誌記述作成規則としての目録規則を, ある特定の目的や機能を目指して向かう特性, すなわち意図の方向性といいうる「指向性」の観点から分析することを試みた。まず, 明示された記述の目的や機能, さらにはその他の事項から指向性となりうるものを抽出し, それらの間の関係を整理した。次に, 目録規則において記述の原則に据えられている個々の事項, および記録すべきとされた書誌的事項の各々について, 先に抽出・整理された指向性に基づき解釈を試みた。最後に,『日本目録規則 1987年版改訂版』に含まれる個々の具体的な規定について, これら指向性の観点からその規定内容をどの程度説明可能であるかを事例的に示し, 指向性分析の有効性を検証した。
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