図書館学会年報
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43 巻 , 4 号
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論文
  • 薬袋 秀樹
    原稿種別: 論文
    1997 年 43 巻 4 号 p. 145-160
    発行日: 1997/12/30
    公開日: 2017/08/03
    ジャーナル フリー
    現在, 地方分権推進委員会は, 地方分権, 規制緩和の観点から, 地方自治体における様々な専門職員の必置規制の廃止や見直しを勧告している。国から補助金を受ける公立図書館には, 館長が司書資格を持つこと, 一定人数の司書及び司書補を配置することが義務づけられているが, この2点の廃止が勧告されている。本稿では, 必置規制の定義, 評価, 成立条件を明らがにし, 現在の司書の制度がその成立条件を満たしているかどうかを検討した。その結果, 次の4点が明らかになった。(1) 地方では司書の養成・資格取得の機会が不十分である。(2) 司書資格の学歴要件と取得方法が柔軟性に欠ける。(3) 司書の配置は小規模自治体にも義務づけられている。(4) 司書の力量の客観的評価は行われておらず, 教育内容が不明確である。これらをもとに, 司書資格の取得方法, 司書の力量の評価, 図書館学教育, 司書の人事管理等について,そのあり方を論じた。
  • 原 秀成
    原稿種別: 論文
    1997 年 43 巻 4 号 p. 161-176
    発行日: 1997/12/30
    公開日: 2017/08/03
    ジャーナル フリー
    この論文では, 出版物の法定納入制度と近代国家との関係を国際社会の歴史の中で考察した。そこにおいては, 次のことを重視して検討した。(a) 法定納入制度分析の方法論, (b) 世界の法定納入法の歴史, (c) 電子出版物に関する現在の問題, (d) 日本その他の国での納入制度についての展望である。この結果, 以下の点を明らかにした。(1) 近代の書誌作成の方法は, 国際機関主体から各国の独自性を認める方向に推移した。(2) この推移は, 著作権保護, 出版物交換, 納入制度などにおいても相互に連関する形で認められる。(3) 現在では, 納入制度は国境を越えた思想と知織の自由な交換を目的としているといえる。
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