本研究は, ネットワーク環境下における学術情報メディアの変容に関する研究プロジェクトの一環である。この研究では, 日本の大学に所属する心理学研究者1238名に対して, 1998年2月に質問紙を郵送し, そのうち525通の有効回答を得た。質問内容は, ネットワーク環境の整備状況, コンピュータおよびネットワークの利用に関わる技能, 研究過程におけるコンピュータの利用状況(実験, 執筆, 文献探索), ネットワークを介した電子的情報メディア(電子メール, メーリングリスト, 電子雑誌, その他のWWW)の利用状況とその評価についてである。調査結果から, 日本の心理学研究者の間では, 電子メールを用いたインフォーマル・コミュニケーションはかなり普及しているが, フォーマルな領域での学術情報流通の電子化はあまり進んでいないことが明らかになった。
抄録全体を表示