護符のごとくしがみついていた「殻」が、やがては競争優位をもたらさなくなったとき、組織は《未体験課題と向き合う》場面を迎える。本稿では、既存の主力事業がジリ貧になったときの二つの場面・局面:①成功の方程式を変える、②見通しを与える、を考えてみよう。
国際戦略提携のパートナー選択と形成に関する先行研究は多国籍企業側の視点を中心に行われた。本研究は主に中国現地企業側からアプローチし、関連企業の過去の経験や外部有力者の影響も重視した事例分析を通じて、広州汽車集団はどのような基準とプロセスで外国側パートナーを探したのか、ホンダはなぜ選ばれたのか、広州乗用車プロジェクトの特殊な提携形態の形成要因はなにか、パートナー選択行動が後の合弁経営に及ぼした影響はなにか、について分析を試みた。