The Japanese Journal of Antibiotics
Online ISSN : 2186-5477
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25 巻 , 6 号
選択された号の論文の36件中1~36を表示しています
  • 中沢 昭三, 大槻 雅子, 黒田 浩之, 楠元 喬, 富田 良知, 藤本 訓子, 森 和子
    1972 年 25 巻 6 号 p. 329-335
    発行日: 1972/12/25
    公開日: 2013/05/17
    ジャーナル フリー
    Lividomycinは, 興和株式会社東京研究所において名古屋市の土壌から分離されたStreptomyoes lividus n.sp ATCC 21178から産生されるアミノ配糖体系の新しい抗生物質である。分子式C29H55N5O18・5/2H2SO4. 分子量1006.678の白色無晶形粉末で, 水, 酸およびアルカリ水溶液に可溶である。硫酸塩粉末および水溶液の安定性はきわめて良好である。
    本物質の毒性はマウスに対するLD50が静注で246mg/kg, 皮下注射で1,245mg/kgである。
    今回私どもは, Lividomycin (LVM) について既知アミノ配糖体抗生物質であるKanamycin (KM) を比較薬剤として, 同一条件において種々細菌学的検討をおこなつたので, その成績について報告する。
  • 山口 正人, 三橋 進
    1972 年 25 巻 6 号 p. 336-339
    発行日: 1972/12/25
    公開日: 2013/05/17
    ジャーナル フリー
    新アミノ配糖体抗生物質リビドマイシンは, Streptomyces lividnsによつて産生される1, 2)。カナマイシン等のアミノ配糖体抗生物質は, 一般に, グラム陽性菌, グラム陰性菌および結核菌に対して広く抗菌活性を示すが, 緑膿菌に対しては, その抗菌活性は低い。アミノ配糖体抗生物質の作用機作は, 蛋白質合成阻害であるとされている3)。一方, 耐性機作の1つとして, 耐性菌によるアミノ配糖体抗生物質の不活性化も明らかにされた4, 5, 6, 7)。特に, アミノ糖の3位水酸基が燐酸化されることが多く, これが耐性菌の主要な耐性機作と考えられている。
    リビドマイシンは, 図1の化学構造8)をもつ薬剤で, アミノ糖の3位の水酸基がない点がカナマイシンと著るしく異なる。本剤について, 抗菌活性に関して実験をおこなつたので報告する。
  • 後藤 幸夫, 小沼 賢
    1972 年 25 巻 6 号 p. 340-342
    発行日: 1972/12/25
    公開日: 2013/05/17
    ジャーナル フリー
    新らしいアミノ配糖体抗生物質Lividomycin (LVM) はKanamycin (LM) に類似するが, 緑膿菌に対しては, KMよりもすぐれた抗菌力を示す点が注目されている。
    私共はBiophotometerを用いて細菌の増殖を動的に観察し, 主として緑膿菌に対するLVMおよびKMの抗菌作用を比較した。
    Biophotometerは, 振とう培養装置, 吸光度測定装置および記録装置を1つにまとめた機械で, 6個のセル内の細菌の増殖を経時的にPercent transmissionの形で濁度を自動的に観察することができる。記録は, 各セルについて20秒毎におこなわれ, 記録用紙は毎時20mmの速度で移動するようにした。
    各セル内に2倍濃度のHeart infusion broth 5ml, 滅菌蒸溜水4mlを加え, 108/mlの菌液を5白金耳接種して培養し, 主として対数増殖期のほぼ中期に抗生剤溶液1mlを加えて, 菌の増殖に及ぼす影響を経時的に観察した。抗生物質濃度は, 終末濃度でそれぞれ必要濃度を含有するよう調整し, コントロールには滅菌蒸溜水1mlを加えて抗生物質を含まないようにした。使用菌株は, 大腸菌標準株1株, 緑膿菌標準株1株, KM耐性, LVM比較的感受性を示す息者分離緑膿菌2株, KM比較的感受性, LVM感受性を示す患者分離緑膿菌1株, KM, LVM両者に耐性を示す患者分離緑膿菌1株, 計6株である。
  • 小酒井 望, 小栗 豊子
    1972 年 25 巻 6 号 p. 343-346
    発行日: 1972/12/25
    公開日: 2013/05/17
    ジャーナル フリー
    新しく開発されたアミノグルコシッド剤のLividomycin (LVM) の抗菌力を検討する目的で, 私どもは最近臨床材料から分離した黄色ブドウ球菌, ヘモフィールス, 大腸菌その他腸内細菌, 緑膿菌の本剤ならびに他の数種の抗生物質に対する感受性を測定した。
  • 原 耕平, 斉藤 厚, 猿渡 勝彦, 林 愛, 餅田 親子
    1972 年 25 巻 6 号 p. 347-355
    発行日: 1972/12/25
    公開日: 2013/05/17
    ジャーナル フリー
    Lividomycin (以下LVM) は, Streptomyces lividusの培養液から分離されるアミノ配糖体の抗生物質で, 広くグラム陽性菌, 陰性菌ならびに結核菌に対して有効である1, 2)。本剤を従来の同系統の抗生剤であるKanamycin (KM), Streptomycin (SM) およびGentamicin (GM) と比較して, 保存菌を含む臨床材料分離株796株に対する抗菌力をしらべ, さらに本剤のRatの臓器内濃度, ヒトの血中濃度および尿中排泄状況や, 培地pHによる抗菌力の変動等の基礎的研究をおこなつたので, 以下に報告する。
  • 二宮 敬宇, 神谷 春子, 上野 一恵, 鈴木 祥一郎, 劉 自覚, 清水 保夫, 坂 義人, 西浦 常雄
    1972 年 25 巻 6 号 p. 356-359
    発行日: 1972/12/25
    公開日: 2013/05/17
    ジャーナル フリー
    Streptomyces lividus から単離されたLividomycin (LVM) は, Kanamycin (KM), Streptomycin (SM) などと同じアミノ配糖体系抗生物質である。しかし, Gentamicin (GM) とLVMは, D-AminoglucoseのC-3部位にOHをもたない。そこでKMなどを燐酸化して不活化する耐性菌は, LVM感受性を示す1)。この注目すべき特徴をもつLVMの嫌気性菌に対する抗菌作用をin vitroで検討した。
  • 小林 富二男, 名古屋 隆生, 江田 淳二, 吉村 陽子
    1972 年 25 巻 6 号 p. 360-366
    発行日: 1972/12/25
    公開日: 2013/05/17
    ジャーナル フリー
    Lividornycin (LVM) は, Streptomyces lividus によつて産生されるアミノ配糖体系新抗生物質で1, 2), その化学構造は織田ら3, 4)によつて下記のように決定された (Fig.1) 。本抗生物質は, 結核菌を含めて, Gram陽性および陰性菌に幅広い抗菌スペクトラムをもつことが知られている5)。本報では, in vitroにおけるLVMの抗結核作用について基礎的検討をおこなつた。
  • 金沢 裕, 倉又 利夫
    1972 年 25 巻 6 号 p. 367-374
    発行日: 1972/12/25
    公開日: 2013/05/17
    ジャーナル フリー
    新しいAminoglycoside系抗生剤Lividomycin1, 2)の基礎的事項としてのin vitro抗菌九体液中濃度, 感受性ディスク法について検討し, さらに, 臨床的にも経験を加えることができたので報告する。
  • Lividomycinについて
    深谷 一太, 北本 治
    1972 年 25 巻 6 号 p. 375-379
    発行日: 1972/12/25
    公開日: 2013/05/17
    ジャーナル フリー
    Lividomycin (LVM) は, 興和株式会社研究所において研究開発された新抗生物質で, 名古屋市の土壌から分離されたStreptomyoes lividus n.sp.ATCC 21178によつて生産され, アミノ配糖体系に属する。その構造式は, 図1のとおりで, 遊離塩基の分子式はC29・H55N5O18, 分子量実測値740である。水に可溶であるが, 通常の有機溶媒には不溶である。水溶液においてもきわめて安定であり, 氷室保存35日で力価の低下をみとめない。LVMはアミノ配糖体系抗生物質に共通した特性をもち, とくにKanamycin (KM) に類似するが, 緑膿菌に対する抗菌力がすぐれていることに利点があるとされる。私共は, 本物質について2, 3の基礎的臨床的検討をおこなつたので, その成績を報告する。
  • 1.家兎実験的緑膿菌性腎盂腎炎における検討
    坂本 日朗, 大井 好忠, 角田 和之, 永田 進一
    1972 年 25 巻 6 号 p. 380-384
    発行日: 1972/12/25
    公開日: 2013/05/17
    ジャーナル フリー
    Lividomycin (LVM) は, 興和株式会社で開発されたアミノ配糖体系抗生物質であり, Streptomyces lividusから分離され, その構成成分は2-Amino-2, 3-dideoxy-D-glucoseであり, 構造式は他のアミノ配糖体と類似している。アミノ配糖体の不活性化の様式はアセチル化, 燐酸化であり, 特にアミノ糖の3位のOHの燐酸化が多いが, LVMはこの部位にOHをもたないことが特徴と考えられている。
    緑膿菌のLVMにたいする感受性分布は, Gentamicin (GM) とKanamycin (KM) のほぼ中間に位置しているといわれている。したがつて, 緑膿菌感染症にたいする効果が期待できる。
    近時, 尿路感染症からの分離菌はグラム陰性桿菌が増加し, とくに緑膿菌の増加は本菌が多種薬剤に高度耐性を示すだけに, 本症治療薬剤の新たな開発は, 臨床家が渇望するところである。
    われわれは, 家兎の1側尿管に不完全狭窄を作製し, 上行性に菌液を注入して実験的に腎盂腎炎を惹起し1, 2), 実験的腎盂腎炎家兎を用いて抗生物質のin vivo効果が検討可能であり, 抗生剤の効果の比較検討をおこなうこともできることを報告してきた。
    今回, LVMの提供をうけたので, 家兎実験的腎盂腎炎を用いて, LVMの緑膿菌にたいするin vivo効果を判定するとともに, GM, KMとの効果比較について小実験をおこなつたので報告する。
  • 山作 房之輔, 武田 元, 薄田 芳丸, 川島 士郎, 和田 十次, 木下 康民
    1972 年 25 巻 6 号 p. 385-388
    発行日: 1972/12/25
    公開日: 2013/05/17
    ジャーナル フリー
    Lividomycin (LVM) は, Kanamycin (KM) に抗菌スペクトル, 抗菌力の類似した新しいアミノ配糖体抗生剤である。
    私どもは, KMを使用中の患者にNa alginateを主剤とする血漿増量剤を併用したさいに, 両剤の相乗効果によつて腎毒性が著明に増強することをみとめ1, 2), 家兎に両剤を併用して腎毒性の増強を再現し1~3), それ以後, 各種アミノ配糖体抗生剤の腎毒性を同じ方法を用いて比較している2, 4, 5)。LVMについても, 腎毒性実験をおこなつたので, その成績を報告する。
  • 市川 篤二, 中野 巖, 広川 勲, 中村 正夫
    1972 年 25 巻 6 号 p. 389-395
    発行日: 1972/12/25
    公開日: 2013/05/17
    ジャーナル フリー
    Lividomycin (以下LVM) は, 本邦で開発されたAminoglycoside系の新規抗生物質である。本物質は, Streptomyces lividus n.sp.ATCC 21178によつて産生され, 種々の基礎的研究によつて, グラム陽性, 陰性菌および結核菌に広い抗菌性をもち1, 2), その構造中のアミノ糖のC-3部位に水酸基を欠くために, 酵素的不活化を受け難いことが三橋らによつて示され, 事実Pseudomonasの中に, KMには耐性であつてもLVMには感受性を残している菌株が存在することが証明されている3)。これらの興味ある諸点から, 我々も泌尿器科領域の各種一般感染症に対する臨床的検討を加えたので報告する。
  • 斎藤 功
    1972 年 25 巻 6 号 p. 396-398
    発行日: 1972/12/25
    公開日: 2013/05/17
    ジャーナル フリー
    Lividomycin (LVM) は, 興和KKにおいて研究開発された新抗生物質で, 名古屋の土壌から分離されたStreptomyces lividus n.sp.ATCC 21178によつて生産される。
    この物質はKanamycin (KM), Streptomycin (SM) と同様に, 広い抗菌スベクトラムと高い抗菌力をもち, 特に緑膿菌に対してはGentamicin, Polymyxin-B, Colistinに次ぐ感受性を示し, 尿路感染症への臨床効果が期待される薬剤である。
    我々は, 興和KKからこの薬剤の提供を受け, 泌尿器科における尿路感染症に投与し, その臨床成績について検討したので, 報告する。
  • 足立 卓三
    1972 年 25 巻 6 号 p. 399-401
    発行日: 1972/12/25
    公開日: 2013/05/17
    ジャーナル フリー
    Lividomycinは, アミノ配糖体に属する新しい抗生物質で, グラム陽性菌, 陰性菌および結核菌に対して広く抗菌力をもっており, その理化学的性状は, 塩基性, 水溶性で, 中性およびアルカリ性で安定であるが, 酸性側では熱時不安定である。
    我々も, 尿路感染症の治療のさいに, しばしば耐性菌のからむ難治な症例に苦しむことがあり, 新しい強力な抗生物質の出現が期待されているが, 今回, 興和株式会社から本剤の提供を受け, 急性膀胱炎に対してこれを使用する機会を得たので, その臨床成績について述べてみたい。
  • 9機関症例の集計
    西浦 常雄, 坂 義人
    1972 年 25 巻 6 号 p. 402-408
    発行日: 1972/12/25
    公開日: 2013/05/17
    ジャーナル フリー
    Lividomycin (以下LVMと略) は, 名古屋市の土壌から分離されたStreptomyces lividusの培養液から単離された新しいAminoglycosidic antibioticで, 抗菌スベクトラムは, 広くグラム陽性菌および陰性菌にひろがり, 結核菌に対しても有効とされている1~4)。その基礎的, 臨床的検討は, 市川篤二博士を中心とするLividomycin研究会で各科領域にわたつておこなわれているが5~6), 今回第19回日本化学療法学会西目本支部総会 (会長: 岸川基明教授) におけるパネルディスカッションとしてLividomycinがとり上げられ, 非特異性感染症における臨床治験をわれわれが分担することになつたので, 現在までに最も多くおこなわれている泌尿器科領域における臨床経験をなるべく多く集めて, Lividomycinの臨床効果の中間的評価を試みることにしたが, 表1の諸機関の協力をうることができたので.これらの臨床治験症例をわれわれの見方で検討してみた。
  • 坂 義人, 西浦 常雄
    1972 年 25 巻 6 号 p. 409-413
    発行日: 1972/12/25
    公開日: 2013/05/17
    ジャーナル フリー
    Lividomycinは, 他のAminoglycoside系薬剤と同様に, そのほとんとが腎を通じて体外に排泄きれる。したがつて, 腎機能はLividomycinの体内分布に大きな影響を与え, その薬効および副作用発現率を左右することになる。
    腎機能障害が軽度なばあいには, 1回の薬剤投与後の体液内濃度が健腎のばあいとほとやど同様な像を示しても, 常用投与間隔で数回の投与をおこなっている間に, 量著るしい変化がみられるようになつてくる可能性がある。
    そこでおれわれは, 各種腎機能障害著に通常治療量のLividomycin (以下LVMと略) を連続使用したばあいの血中濃度および尿中濃度の推移を検討し, それらの腎機能との関係を考察してみた。
  • 三田 俊彦, 高橋 靖昌, 原 信二, 石神 襄次, 小林 稔
    1972 年 25 巻 6 号 p. 414-419
    発行日: 1972/12/25
    公開日: 2013/05/17
    ジャーナル フリー
    興和株式会社東京研究所におかて研廃開発されたLividomycinは, 名古屋市の土壌から分離されたStreptomyces lividus n.sp.ATCC 21178によつて生産される新抗生物質で, すでに基礎的実験からin vitroおよびin vivoにおいて, グラム陽性菌, 陰性菌ならびに結核菌に広く抗菌性を示すことが知られている。
    私達は, Lividomycinを諸種の尿路感染症に使用し, その臨床効果を観察するとともにた, 基礎的検討をおこなつので, 報告する。
  • 黒川 一男, 永野 健五郎, 浜田 実, 近藤 圭介
    1972 年 25 巻 6 号 p. 420-426
    発行日: 1972/12/25
    公開日: 2013/05/17
    ジャーナル フリー
    Lividomycin産生株Streptomyces lividus nov.sp. ATCC 21178 は, 1966年織田らによつてのから分離された。本株は, 4種類の抗生物質を産生し, それぞれLividomycin A, B, C, Dと命名され, Lividomycin Aが現在Lividomycinとよばれ, 臨床的に使用されている。
    今回, 興和株式会社から本剤の提供を受け, 臨床的に使用する機会を得, いささかの知見を得たのでここに報告する。
  • 新島 端夫, 藤田 幸利, 近藤 捷嘉, 天野 正道
    1972 年 25 巻 6 号 p. 427-431
    発行日: 1972/12/25
    公開日: 2013/05/17
    ジャーナル フリー
    新しいアミノ配糖体系抗生剤であるLividomycinについて, 基礎的研究をおこなうとともに臨床的に投与したので, その使用成績を報告する。
  • 時任 高洋, 重松 俊, 江藤 耕作
    1972 年 25 巻 6 号 p. 432-435
    発行日: 1972/12/25
    公開日: 2013/05/17
    ジャーナル フリー
    最近の化学療法における重要な問題点の1つに耐性菌感染に対する治療がある。薬剤間の複合剤, 酵素剤併用等の研究も, 種々おこなわれているが, なかなか満足すべきものは得られていない。蓄積することなく, 副作用もなく, 高い病巣濃度を得られる薬剤が得られれば, その利用が特定臓器の感染症に限られたものであつても.その臨床的意義, 効果は非常に大きいものと思われる。
    今回, 興和株式会社から提供されたアミノ配糖体抗生物質であるリビドマイシンを使用する機会を得たので, その臨床実験成績について報告する。
    リビドマイシンは, Streptomyces lividusの培養液から単離されたアミノ配糖体抗生物質である。塩基性, 水溶性で, 分解点197~203℃ の自色無晶形粉末で, C29H55N5O18, 分子量761.784である。構造はアミノ配糖体抗生物質としては初めて明らかにされたPentasaccharideで, 末端の2-Amino-2, 3-dideoxy-D-glucoseは天然から初めて見い出されたアミノ糖で, 構造式は上記のとおりである。
  • 真下 啓明, 加藤 康道, 斎藤 玲, 矢島 勇, 佐藤 幹弥, 中山 一朗, 富沢 磨須美, 松本 義孝, 出内 秀人
    1972 年 25 巻 6 号 p. 436-445
    発行日: 1972/12/25
    公開日: 2013/05/17
    ジャーナル フリー
    Lividomycin (LVMと略) は, 我が国において研究開発されたAminoglycosideに属する新抗生物質であり, Streptomyces lividus n.sp.ATCC21178によつて産生される。その抗菌Spectrumおよび抗菌力は, Kanamycinとほぼ同様であるが, 緑膿菌に対する抗菌力は, KMより数倍まさつているといわれる。興味のあることは, in vitroでGentamicinと同様, 緑膿菌および大腸菌によつて不活化され難いといわれる1)。我々は今回, この物質にについて, 以下のように基礎的および臨床的検討を加えたので, 報告する。
  • 田中 英, 中沢 進, 佐藤 肇
    1972 年 25 巻 6 号 p. 446-451
    発行日: 1972/12/25
    公開日: 2013/05/17
    ジャーナル フリー
    Lividomycinは, 名古屋市の土壌中から分離されたStreptomyees lividusn.sp.ATCC21178によつて生産され, 興和株式会社東京研究所において新らたに開発されたアミノ配糖体に属する新しい抗生物質である。
    その基礎的実験から, in vitroおよびin vivoにおいてグラム陽性菌, 陰性菌, 結核菌, ことに緑膿菌は有意の感受性を示すといわれる。
    Lividomycin (以下LVMと略) の基礎的実験結果1)によると, 総括的薬理作用に関してはKMと非常に類似しているといわれ, その有効性を緑膿菌についてみると, 215株のMICは12.5~50mcg/mlに82.1%が集中し, これはKanamycin (KM) に較べかなり有効性を示したという。
    一方, 耐性上昇性についてもKM, Colistin (CL) より遅延傾向を示し, Gentamicin (GM), Polymyxin B (PLB) と同様の耐性パターンを示すという。
    交叉耐性は, KM, GMとの間にみとめられるが, CLとの間に交叉耐性を示さず, Dihydrostreptomycin (DHSM) との相関は明かでなかつたといわれる。
    動物における急性および慢性毒性試験で, LVMのLD50は, KMの1.5~2倍であり, 長期投与による毒性, 各臓器への影響は, LVMはKMにくらべて腎臓への毒性が強い傾向がみられるが, 他臓器に対する機能検査ではKMとほぼ同等といえる。
    LVM投与 (筋注) による臓器内分布をみると, 血中が最も高く, 腎, 肺の順となるが, 血中濃度は30分を最高とし, 急激に減少し, 3~5時間で消失するが, 腎では長期間持続し, 12時間後にもなお残存するといわれる。
    そこで, 著者らはLVMの特性を利用して, 緑膿菌に起因する尿路感染症に本剤を使用し, 治療効果, 副作用などについて検討を加えてみた。
  • 青河 寛次, 三好 勝彦, 皆川 正雄, 山路 邦彦, 杉山 陽子
    1972 年 25 巻 6 号 p. 452-455
    発行日: 1972/12/25
    公開日: 2013/05/17
    ジャーナル フリー
    Streptomyces lividus の産生するAminoglycoside系抗生物質であるLividomycin (LVM) の臨床意義を明らかにするため, その抗菌作用, 体内移行および臨床試用成績を検討したので, 報告する。
  • 張 南薫, 斉藤 忠明, 深田 守克, 石井 千勝, 佐藤 勲, 高山 照雄, 新井 蔵吉, 御手洗 安弘
    1972 年 25 巻 6 号 p. 456-460
    発行日: 1972/12/25
    公開日: 2013/05/17
    ジャーナル フリー
    Lividomycin (以下LVM) は, 名古屋市の土壌から分離されたStreptomyces lividus n. sp. ATCC 21178 によつて生産されるアミノ配糖体に属する新抗生物質である。本物質は, in vitroおよびin vivoにおいてグラム陽性菌, 陰性菌および結核菌に広く抗菌力をもつことが明らかにされている1) 。本物質は, 分子式, 構造式も決定され, 毒性も検討された。
    われわれは, 筋注用Lividomycin (1Vial中LVM500mg含有) の製剤について, 産婦人科領域で2~3の検討を加えたので, 報告する。
  • 加藤 繁次, 遠藤 巖, 宮崎 道夫, 村山 信篤
    1972 年 25 巻 6 号 p. 461-465
    発行日: 1972/12/25
    公開日: 2013/05/17
    ジャーナル フリー
    Lividomycin (LVM) は. 名古屋市の土壌から分離されたStreptomyces lividus n.sp. ATCC 21178によつて産生された新らしいアミノ配糖体に属する抗生物質で, 興和株式会社東京研究所において, 研究開発されたものである。
    今回, 主として外科領域で急性感染症に本剤の主として筋注投与の臨床的検討をおこない, 以下の成績を得たので報告する。
  • 柴田 清人, 伊藤 忠夫, 藤井 修照, 西 秀樹, 村松 泰
    1972 年 25 巻 6 号 p. 466-471
    発行日: 1972/12/25
    公開日: 2013/05/17
    ジャーナル フリー
    Lividomycin (以下LVMと略) は, Streptomyces lividus n.sp. ATCC 21178から得られ, 水溶性であり, きわめて安定性の高いアミノ配糖体に属する新抗生物質である。グラム陽性・陰性菌, さらに結核菌に対しでも抗菌力をもつが, 緑膿菌に対しては比較的強い抗菌力を示す特徽がある。本剤について基礎的検討を加え, 臨床使用成績についても併せて考察を加えた。
  • 岩沢 武彦
    1972 年 25 巻 6 号 p. 472-483
    発行日: 1972/12/25
    公開日: 2013/05/17
    ジャーナル フリー
    諸種の感染症に対する化学療法は, 近年国内外において抗菌性物質の研究開発の進歩発展が著るしく, 病原菌の種類や感染病像の様相もかなり変貌してきており, とりわけ耐性ブドウ球菌や緑膿菌, 変形菌, 大腸菌などを主体とするグラム陰性桿菌を起炎菌とする難治感染症の治療対策にようやく化学療法の焦点が絞られてきたように思われる。
    とくに, 上気道感染症のばあいには, 前述のような病原菌が分離同定される機会がはなはだ多く, 必然このような病原菌に対応して強力に殺菌的な抗菌力を発揮し, しかも吸収排泄が良好であり, あくまでも生体細胞に対して毒性が少ないすぐれた抗菌性物質の出現がのぞまれている。
    Lividomycin (以下LVMと略記) は, 1966年興和株式会社東京研究所にて名古屋市の土壌から分離された放線菌の1種であるStreptomyces lividus n.sp. ATCC 21178の培養濾液中から抽出精製したAminoglycoside系に属する本邦産の新広域抗生物質として開発された。
    LVMの理化学的性状は, 無色無臭のやや苦味をもつ無結晶形の粉末で, その分子式は硫酸塩C29H55N5O185/2H2SO4・H2Oで表わされる。LVMの分子量は740 (実測値) で, その化学構造式はFig.1に示したとおりである。
    本剤の溶解性に関しては, 水, 酸およびアルカリ水溶液に可溶で, 遊離塩基はメタノールにも溶解するが, その他の通常の有機溶媒には不溶である。また, 硫酸塩粉末の安定性は, 本剤を1年間50℃に放置してもBioassay, Chemical assayでともに安定であるといわれ, LVMの水溶液も氷室保存のばあい, pH5およびpH7で35日間Bioassayで力価に変動がみとめられず, 安定性はきわめて良好であるという。LVMの局所の刺激作用は, 家兎の眼結膜への滴下実験で結膜に影響なく, 刺激作用はみとめられていない。
    LVMの急性毒性は, マウスでLD50 246mg/kg (i.V.), 1,343mg/kg (i.m.) であり, ラットでLD50 379mg/kg (i.v.), 1,750mg/kg (i.m.) とされている。
    本製剤は, 1Vial中に硫酸LVM500mg (力価) を含有しており, 筋注用として製剤化されている。
    著者は今回, LVMに関して, その試験管内抗菌力, 血中濃度, ならびに組織内移行濃度などの基礎的検討をおこなつたとともに, 耳鼻咽喉科領域における代表的な感染症に対してLVMの臨床応用を試みた結果, すぐれた治療成績をおさめえたので, その概要を報告する。
  • 三辺 武右衛門, 上田 良穂, 村上 温子, 西崎 恵子, 竹内 美奈子, 徐 慶一郎
    1972 年 25 巻 6 号 p. 484-488
    発行日: 1972/12/25
    公開日: 2013/05/17
    ジャーナル フリー
    Lividomycin (以下LVMと略) は, Streptomyces lividus の培養液から生産されたアミノ配糖体の新抗生物質で, 水溶性, 塩基性の白色の粉末である。安定性は, 中性およびアルカリ性で安定であるが, 酸性側で熱に不安定である。分子式はC29H55N5O18で, 構造式は図1のようである。LVMの抗菌スペクトルは, グラム陽性菌, 陰性菌ならびに結核菌に有効であるが, カビに対しては無効であると報告されている。
    我々は, LVMについて基礎的検討をおこない, 耳鼻咽喉科感染症の治療に応用し, みるべき成績をおさめたので報告したいと思う。
  • 河田 幸道, 塩味 陽子, 西村 洋司
    1972 年 25 巻 6 号 p. 489-495
    発行日: 1972/12/25
    公開日: 2013/05/17
    ジャーナル フリー
    アミノグルコシツド系新抗生物質, Lividomycin (以下LVMと略) のディスクについて, 希釈法, その再現性および平板との関係を, 主にStreptomycin (以下SMと略) のばあいと比較検討した。
  • 弓削 順二, 塚田 収, 仁藤 博
    1972 年 25 巻 6 号 p. 496-500
    発行日: 1972/12/25
    公開日: 2013/05/17
    ジャーナル フリー
    尿路手術後の尿路感染症, 主として緑膿菌による尿路感染症の12例にLividomycin (LVM) を使用した成績を報告する。使用方法は, 1日1g筋注, または朝夕0.5g (1日1g) づつ筋注をおこなつた。使用成績は第1表のとおりである。
  • 馬場 駿吉, 間宮 敦, 本堂 潤, 三村 幸弘, 和田 健二, 河田 博, 加藤 哲二, 高須 照男
    1972 年 25 巻 6 号 p. 501-505
    発行日: 1972/12/25
    公開日: 2013/05/17
    ジャーナル フリー
    Aminoglycoside系抗生物質は, グラム陽性菌, 陰性菌にまたがる広い抗菌スペクトルをもち, 殺菌的に作用する抗生物質として種々のものが臨床に使われている。このたび新しく登場したLividomycin (LVM) は, Aminoglycoside系抗生物質に属しており, 従来のこの種のものとくらべ, 抗菌力などにおいて一定の特徴をもつことが知られて来たようである。そこで, 今回われわれも本剤に関する2, 3の基礎的検討をおこなうとともに, 耳鼻咽喉科領域感染症に使用する機会を得たので, その成績をここに報告する。
  • 基礎的ならびに臨床的検討
    三国 政吉, 大石 正夫, 今井 正雄, 高橋 篁子
    1972 年 25 巻 6 号 p. 506-510
    発行日: 1972/12/25
    公開日: 2013/05/17
    ジャーナル フリー
    Lividomycin (LVM) は, 1966年興和株式会社研究所における研究, 開発によつて, Streptomyces lividus n.sp. ATCC21178から分離, 生産されたアミノ配糖体に属する新抗生剤である。
    本剤の抗菌スペクトルは, Kanamycin (KM) に類似し, グラム陽性菌, 陰性菌ならびに結核菌に広く抗菌力をあらわし, とくに緑膿菌にも高抗菌性を示すことが特徴である。
    私共は今回, 本剤の眼科的応用のために, 2, 3の基礎的および臨床的検討をおこなう機会を得たので, 以下にその成績を報告する。
  • 徳田 久弥, 葉田野 博, 萱場 忠一郎
    1972 年 25 巻 6 号 p. 511-515
    発行日: 1972/12/25
    公開日: 2013/05/17
    ジャーナル フリー
    新抗生物質Lividomycin (以下LVMと略) は, 興和株式会社の研究所で研究開発されたアミノ配糖体に属する抗生物質である。その一般性状は, 水, 酸およびアルカリに可溶で, 無臭, やや苦味のある白色の無晶形粉末で, 安定性がきわめてよい薬剤である。その抗菌スペクトラムは広範囲で, グラム陽性菌, 陰性菌 (特に緑膿菌は25mcg/ml前後に感受性があるといわれる) および結核菌が感受性を示すとされている1)。
    このたび眼科領域に関して検討し, 眼感染症一般に使用し得ることを確認したので, ここにその成績を報告する。
  • 富沢 尊儀, 滝沢 清宏, 高橋 久
    1972 年 25 巻 6 号 p. 516-519,521
    発行日: 1972/12/25
    公開日: 2013/05/17
    ジャーナル フリー
    新アミノ糖系抗生物質であるLividomycin (以下LVMと略記) は, Streptomptces lividns n.sp.ATCC21178によつて生産され, in vivoおよびin vitroにおいてグラム陽性菌, グラム陰性菌および結核菌に広く抗菌性をもっといわれる。
    我々は, このたび, 諸種皮膚化膿性疾患に対して, LVMを使用する機会を得た。その臨床治験成績および抗菌試験の結果について, ここに報告したい。
  • 田中 英, 中沢 進, 佐藤 肇
    1972 年 25 巻 6 号 p. 524-528
    発行日: 1972/12/25
    公開日: 2013/05/17
    ジャーナル フリー
    リピドマイシン (以下LVMと略) は, アミノ配糖体に属する新抗生物質である。本剤は, 名古屋市の土壌中から分離されたStreptomyces lividus n. sp, ATCC21178によつて生産され, 興和株式会社東京研究所において開発され, 基礎的動物実験についての有効性や副作用について検討された1)。
    その実験成績から, LVMはin vitroおよびin vivoにおいて, グラム陽性菌, 陰性菌, 結核菌, ことに緑膿菌に対して有意な抗菌性をもっといわれる。
    LVMは, 注射剤型が先行し, 大学, 病院などの共同研究会が数回開催され2), 日本化学療法学会でのパネルディスカッション3)などで基礎的, 臨床的成績が発表され, それぞれの領域での有効性が報告されている。ただLVMは, 他のアミノ配糖体と同様, 難肢収であることから, 注射による腸管内濃度は0か, またはきわめて微量に過ぎないといわれる1)。そこで, 腸管感染症には, KM同様, 経口投与法による以外にない。
    経口投与についても, 各共同機関において, 二重盲検法によつて, 治療効果などが検討されているが, 著者らもその1つとして, 細菌性赤痢についての臨床効果を検討してみたので, ここにその成績の概略を述べる。
  • 西村 忠史, 小谷 泰, 浅谷 泰規
    1972 年 25 巻 6 号 p. 529-533
    発行日: 1972/12/25
    公開日: 2013/05/17
    ジャーナル フリー
    近年, グラム陰性桿菌感染症を含め難治感染症が増加し, 臨床各科においてもこれらの起炎菌種が高度の薬剤耐性を示すため問題とされている。今度, 興和株式会社で開発されたLividomycin (LVMと略) は, Streptomyces lividusの培養液から分離されたアミノ配糖体抗生物質で, グラム陽性菌, 陰性菌および結核菌に対して有効で, 緑膿菌に対しても抗菌力を示すといわれている。そこで, 我々は, 本剤の小児科領域における基礎的, 臨床的検討を試みたので, その成績について述べる。
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