The Japanese Journal of Antibiotics
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28 巻, 5 号
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  • 上田 泰, 松本 文夫, 斎藤 篤, 三枝 幹文
    1975 年 28 巻 5 号 p. 655-656
    発行日: 1975/10/25
    公開日: 2013/05/17
    ジャーナル フリー
    Gentamicin (GM) とCefazolin (CEZ) の併用使用で効果なく, AmikacinとCarbenicillin (CBPC) の併用使用によつて軽快した胆道感染症由来の大腸菌性敗血症例を経験したので報告する。
  • 大槻 雅子, 宇津井 幸男, 川室 厚子, 深尾 敬子, 中沢 昭三
    1975 年 28 巻 5 号 p. 657-664
    発行日: 1975/10/25
    公開日: 2013/05/17
    ジャーナル フリー
    Butirosin sulfateは, 1968年米国Parke-Davis社において開発された新らしいアミノ配糖体抗生物質である。通常の醸酵産物は, Butirosin A sulfateとButirosin B sulfateというPentose部分の異なる2種の異性体の混合物で, AとBの割合は, 85:15である。構造式は, 右のとおりで, 分子式はC21H41N5O12・2H2O・2H2SO4, 分子量は787.8である。
    本物質は, グラム陽性菌, 陰性菌に抗菌スペクトラムをもち, Gentamicin耐性緑膿菌にも有効であるといわれている。また, 本物質のマウスに対する急性毒性LD50は, s. c. で2,951mg/kg, i. P. で1,585~2,512mg/kg, i. v.で323mg/kgを示すといわれている。
    今回私どもは, Butirosin sulfateに関する細菌学的評価を構造類似の既知Kanamycin (KM), Gentamicin (GM) を比較薬剤としておこない, 2, 3の知見を得たので報告する。
  • YOSHINORI SUENAGA, NORIHIRO YASUKAWA
    1975 年 28 巻 5 号 p. 665-668
    発行日: 1975/10/25
    公開日: 2013/05/17
    ジャーナル フリー
    Serum and organ griseofulvin levels in guinea pigs and serum levels in patients who received a prolonged oral administration of griseofulvin were determined gas-chromatographically. In guinea pigs liver showed the highest concentration of griseofulvin, followed by kidney and serum in the decreasing order. The skin levels were 0.16-1.51μg/g with a dose of 30mg/kg. In humans it was proved that griseofulvin did not cause any accumulation in the serum with a dosage of 500mg/day.
  • 皆川 治重, 北浦 皓三
    1975 年 28 巻 5 号 p. 669-671
    発行日: 1975/10/25
    公開日: 2013/05/17
    ジャーナル フリー
    試験菌含有寒天培地を含んだ細いガラスチューブ下端から上方への拡散による阻止帯を測定するBioassayについて検討した。
    従来, 抗生物質の寒天培地拡散によるBioassayには, Cup法 1, 2), 重層法 3, 4, 5) が早くから広く使用され, またPulp disk法6, 7), 帯培養法8, 9) なども工夫されている。
    とくに重層法については, 著者らの検討した方法 (以下Agar tube法とよぶ) と同様, 細いガラスチューブを用いることも試みられている。
    しかし, 一般にこれらの方法は操作に熟練を要し, またかなり繁雑である。
    Agar tube法は, これら従来法にくらべ比較的簡便であり, かつ高度の熟練を要しないと思われる。
  • 杉浦 潤一, 田辺 穣, 水谷 直樹
    1975 年 28 巻 5 号 p. 672-674
    発行日: 1975/10/25
    公開日: 2013/05/17
    ジャーナル フリー
    Amoxicillin (以下AMPCと略記) は, 英国のBeocham研究所で開発されたAmpicillin (ABPC) 類似の広領域抗菌性をもつ抗生剤であり, 抗菌力および抗菌域は, ABPCと同等であるが, 吸収の点で特徴があり, ABPCと同量の内服で, ABPCの2倍程度に近い血中濃度が得られるという。
    今回, 我々は, AMPCの小児用製剤である細粒 (1g中AMPC100mg (力価) 含有, 供試剤は, 協和醸酵工業株式会社提供) を小児科領域における溶連菌感染症に使用した知見について報告する。
  • 黒須 義家, 岡部 武史, 奥脇 興一郎, 広津 卓夫, 竹広 茂子
    1975 年 28 巻 5 号 p. 675-678
    発行日: 1975/10/25
    公開日: 2013/05/17
    ジャーナル フリー
    Penicillin (PC) の歴史は, そのまま化学療法の歴史といつても過言ではない。Ampicillinによつて開かれた広域PCの幕は, その後さらに緑膿菌,変形菌に対するCarbenicillin, Sulbenicillinの開発へと進み, また, より効果的で副作用が少ないものとしてAmpicillinからCyclacyllin, Amoxicillinなどが誘導された。一方, 小児の感染症はきわめて多彩で, その起炎菌もグラム陽性菌, 陰性菌を問わず, 多種にわたつている。したがつて, その治療もまず広域スペクトルをもつもの, 速効, 殺菌性のものが用いられている。このため, 広域PC, Cephaloridine (CER) などが奨用されている。今回, 協和醸酵工業からAmoxicillin製剤 (Pasetocin) が発売されたのを機に, 小児科領域の呼吸器感染症に対して使用し, 安定した効果が得られたので報告する。Amoxicilli11は, α-Aminoro-hydroxybenzylpenicillinが示すようにAmpicillinの誘導体で, Ampicillinの6位のアシル側鎖のベンゼン環のp位にOHが入つたもので, 作用もAmpicillinとほとんど同じである。小児用細粒は, 淡黄色芳香をもつもので, 19あたり100mgのAmoxicillinを含む。
  • 廣井 潤, 立川 保雄, 今井 千尋, 河野 能子, 井上 東, 田辺 與一
    1975 年 28 巻 5 号 p. 679-683
    発行日: 1975/10/25
    公開日: 2013/05/17
    ジャーナル フリー
    1928年, ALEXANDER FLEMINGによってPenicillin (以下PCと略記する) が開発されて以来, 種々の抗生物質が登場したが, 近来, 合成広域PCの開発が著るしい。
    1970年, 英国・ビーチャム社研究所において合成PCとして開発されたAmpicillin (以下ABPCと略記する) の側鎖のBenzene核のパラ位に水酸基が導入されたAmoxicillin (以下AMPCと略記する) が開発され, 研究, 臨床成績が報告されている。
    本剤は, 経口用PCで, 吸収性に優れ, ABPCと同量の投与で血中濃度がABPCのほぼ2倍の吸収性をもつことが指摘されており, また体内で抗菌力のある代謝物はみとめられず, 尿中には6時間で約60%が回収されるとのことである。
    今回, 我々は協和醸酵工業株式会社からAMPC (製品名: Pasetocin) の提供を受けたので, ABPCの常用量よりも少量で効果を検討する意図で治療をおこなった。
    本剤は1ヵプセル中にAMPC250mg (力価) を含有している製剤を使用し, 皮膚科領域感染症への適用を試みたので, その臨床成績を報告したい。
  • 小塚 良允, 田村 博昭, 清水 保, 長谷川 美知子, 田中 熟, 日高 敏男, 鳥浜 慶熈, 杉山 陽一, 石井 奏
    1975 年 28 巻 5 号 p. 684-686
    発行日: 1975/10/25
    公開日: 2013/05/17
    ジャーナル フリー
    近年における抗生物質の開発進歩には目覚しいものがあり, 各種感染症に対してあるいは汚染手術の術後感染予防に対して著明な効果を期待できるまでに至つている。しかし, その投与方法に関しては, 未だに慣用的な要素が多く, 今後の研究の余地が残されている。抗生物質の本来の効果を期待するには, 薬剤の濃度と起炎菌の感受性との関係を解明した上での正しい投与法をおこなう必要がある。
    産婦人科領域における術後感染症として最も重要なのは, 子宮頸癌-広汎子宮全摘除術における骨盤死腔炎である。私どもは, この種の手術にさいして, 子宮全摘除後の骨盤死腔内に, Sodium cophalothin (商品名, ケプリン, 以下CETと略す) の粉末29を散布し, 術後骨盤死腔炎の予防効果を挙げている。今回, CET2g骨盤死腔内投与後の血中濃度を測定し, 術後の抗生物質の投与方法について検討する機会を得たのでその成績を報告する。
  • HIDEKI MATSUMOTO, YOSHIYUKI KAWAKAMYI, UKIE ASAMURA, KAZUE KAMISHIMA, ...
    1975 年 28 巻 5 号 p. 687-690
    発行日: 1975/10/25
    公開日: 2013/05/17
    ジャーナル フリー
  • 金沢 裕, 倉又 利夫
    1975 年 28 巻 5 号 p. 691-696
    発行日: 1975/10/25
    公開日: 2013/05/17
    ジャーナル フリー
    Kanamycin の新らしい誘導体である3', 4'-Dideoxykanamycin B (Dibekacin) 1)について, 臨床検査としてのディスク法による感受性測定法を検討したので報告する。
    Dibekacin のように新らしく出現しな薬剤の臨床的な感性, 耐性に相当する最小発育阻止濃度 (MIC) 値の基準は全く不明で, 多くの起因菌について得たMIC値と, 薬剤投与による臨床効果との集計の上に, 将来定められるべきものであり, したがつて適当に規定された実験条件でのMICを推定することが, 臨床的感受性検査の目的と考えられる。この目的に沿うようにわれわれは, 単一ディスク (Single-disc) を用いるMIC測定を含めた化学療法剤の感受性測定についてたびたび報告した2~5)。今回は, Dibekacin についても本法が適用されるかについて検討した。
  • 1975 年 28 巻 5 号 p. 686-
    発行日: 1975年
    公開日: 2013/05/17
    ジャーナル フリー
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