The Japanese Journal of Antibiotics
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29 巻, 11 号
選択された号の論文の12件中1~12を表示しています
  • 高橋 久, 金子 修, 福田 典子
    1976 年 29 巻 11 号 p. 955-957
    発行日: 1976/11/25
    公開日: 2013/05/17
    ジャーナル フリー
    先にCephradineの経口投与による化膿性皮膚疾患の治療について報告したが1), 本剤は, Cephalosporin系の抗生物質のうちでは, 経口投与, 注射ともに可能の稀な抗生物質であつて, 今回は同剤の注射による投与について検討を試みたので報告する。
  • 大石 正夫, 西塚 憲次, 本山 まり子, 小川 武, 田中 幹人
    1976 年 29 巻 11 号 p. 958-962
    発行日: 1976/11/25
    公開日: 2013/05/17
    ジャーナル フリー
    Cephradine (以下CED) は, 米国Squibb社で研究開発されたCephalosporin系の新らしい抗生物質である。本剤は, 経口剤 (カプセル, ドライシロップ) および注射用製剤が臨床応用されるに至つている。
    眼感染症における本剤の臨床応用にあたつての基礎的検討, および経口剤による臨床成績は, 私共がすでに報告した。
    今回は, 注射剤について検討する機会をえたので, 以下にそれらの成績を報告したいと思う。
  • 足立 卓三
    1976 年 29 巻 11 号 p. 963-967
    発行日: 1976/11/25
    公開日: 2013/05/17
    ジャーナル フリー
    Cephradine (CED) は, 下記のような化学構造をもつた新らしいCephalosporin系の誘導体で, グラム陽性菌, 陰性菌に対して, 広範囲に抗菌力をもち, その作用は殺菌的である。
    今回, CEDの注射用製剤を尿路感染症, および手術後の創部感染症に対して使用する機会を得たので, その臨床成績について述べるとともに, 多少の検討を加えてみた。
  • 関根 理, 薄田 芳丸, 樋口 興三, 渡部 信, 山作 房之輔
    1976 年 29 巻 11 号 p. 968-972
    発行日: 1976/11/25
    公開日: 2013/05/17
    ジャーナル フリー
    Cephradine (以下CED) は, 米国Squibb社によつて開発されたCophalexin (以下CEX) 類似のCephalosporin系新抗生物質で, この系統の抗生剤としては内服剤と注射剤の両芳を製品化し得た唯一の薬剤である。
    内服剤については, すでに第22回日本化学療法学会総会において, 一応の基礎的, 臨床的評価がおこなわれたが, このたび我々は, 静注用CEDの体内動態および臨床効果に関する知見を得たので, 報告する。
  • 斎藤 功, 宮村 隆三, 坂 義人, 河田 幸道
    1976 年 29 巻 11 号 p. 973-978
    発行日: 1976/11/25
    公開日: 2013/05/17
    ジャーナル フリー
    Cephradine (CED) は, 米国Squibb社で開発されたセファロスポリン系の新抗生物質であり, その経口剤についての評価はすでに各分野から報告されているが, 今回, 注射剤を泌尿器科領域において使用したので, その臨床成績を報告する。
  • 海野 良二, 山本 泰秀
    1976 年 29 巻 11 号 p. 979-984
    発行日: 1976/11/25
    公開日: 2013/05/17
    ジャーナル フリー
    われわれは今回, Cephalosporin系抗生物質Cephradine (CED) 注の提供を受け, これを尿路感染症および男子性器感染症および泌尿器科手術後の感染予防に使用し, その臨床的効果を検討したので報告する。
  • 中川 圭一, 渡辺 健太郎, 可部 順三郎, 鈴木 達夫
    1976 年 29 巻 11 号 p. 985-990
    発行日: 1976/11/25
    公開日: 2013/05/17
    ジャーナル フリー
    Cephradine (以下CEDと略す) は, 1969年に米国のSquibb社で開発されたCephalosporin系の新規抗生物質で, その化学構造は, Cephalexinにきわめて類似しており, 大部分のPenicillinase産生のブドウ球菌を含むグラム陽性およびグラム陰性の細菌に対して広範囲に抗菌作用を示し, その作用は殺菌的であることが示されている。また, 本剤は, 低毒性であるので, 海外においては尿路感染症, 呼吸器感染症をはじめ, 多くの細菌性感染症に使用され, すぐれた結果が得られている。本剤の経口投与については, 最近我が国でも多くの報告がなされており, われわれもすでに基礎的, 臨床的検討をおこない, Chemotherapyに発表している。今回は海外においてはすでに研究開発され臨床的に使用されている注射用製剤について, 多少の基礎的検討を加え, 呼吸器感染症, 胆道感染症, 尿路感染症に, その臨床応用を試みたので, それらの成績について報告する。
  • 滝下 佳寛, 河野 通昭, 螺良 英郎
    1976 年 29 巻 11 号 p. 991-993
    発行日: 1976/11/25
    公開日: 2013/05/17
    ジャーナル フリー
    新らしく開発された半合成セファロスポリン系抗生物質であるCephradine (CED) は, グラム陽性および陰性菌等の広領域の細菌に対し抗菌作用をもち, 各種感染症に有効であり, また経口投与ばかりでなく, 非経口投与も可能なことが特徴とされている1, 2, 3)。
    今回われわれは, CEDを静脈内投与で呼吸器感染症および尿路感染症患者に使用し, その臨床効果を検討した。
  • 石井 哲也, 横山 隆, 岸 大三郎, 古本 福市, 杉原 英樹
    1976 年 29 巻 11 号 p. 994-998
    発行日: 1976/11/25
    公開日: 2013/05/17
    ジャーナル フリー
    Cephradine (CED) は, 1969年米国squibb社において開発されたCephalosporin C系の新抗生剤である。本剤は, Cophalexinにきわめて類似した化学構造を示し, 大部分のPenicillinase産生ブドウ球菌を含むグラム陽性菌およびグラム陰性桿菌に対して, 広範阻に抗菌作用を示し, その作用は殺菌的であるとされている1, 2)。われわれは, すでにCepllradineの病巣由来各種細菌に対する抗菌力および経口投与による吸収, 排泄, 臨床効果について検討し, 報告している8)。
    今回, われわれは, 注射用Cophradineについて検討したので, 多少の考察を加え報告する。なお, 略号は, 化学療法学会の定めるところにしたがつた。
  • 紫藤 徹郎
    1976 年 29 巻 11 号 p. 999-1002
    発行日: 1976/11/25
    公開日: 2013/05/17
    ジャーナル フリー
    四肢の機能回復を主目的とする整形外科領域の手術では, もし術後感染が合併したばあいにその手術の意味がうすれ, 特に人工関節や金属などは個体に対して異物として働くため, その感染の処置に難渋するばあいも少なくない。この術後の感染予防や骨の感染症の治療には, 種々の面からの努力が必要であるが, 一方, ただ漫然と抗生物質の投与がおこなわれている傾向も否定できない。
    抗生剤が生体内で有意義に作用するためには多くの要因があり, これらはいずれも臨床効果に大きく影響する。そして抗生剤の優劣を評価するときのひとつの指標に血中濃度上昇の良非があり, 抗生剤が血中によく移行することは, 病巣へ高濃度の抗生剤が運ばれる可能性のあることを意味するといわれてきた。一方, 多くの抗生剤の組織内への移行には, かなりの特殊性があり, むしろ抗生剤が血中から目的の組織内によく移行するかどうかということが, 抗生剤療法では, きわめて大切な条件である。そしてこれらの組織内移行の悪い抗生剤は, どんなに抗菌力がすぐれていても, 臨床効果の面で劣ることは事実のようである。また, 臨床的には, その薬剤が細菌に犯された病巣内でどのくらいの濃度を保つているかということを知らないかぎり, 本当の臨床効果との関係はみいだされないともいえる。したがつて, 抗生剤の優劣の評価や, 臨床的な抗生剤の最も合理的な投与量を決定するばあいには, 血中移行の実態や組織内移行の実状を十分に把握する必要がある。
    骨および骨髄は, 細菌感染のおこりやすい組織である。整形外科手術において, この感染に対する防禦力の弱い骨や関節への大きな侵襲が可能となったのも, 抗生剤療法に依存するところが大きい。
    抗生剤の血中濃度と組織内濃度との相関関係については, 多数の文献が存在するが, 骨髄内抗生剤の濃度分布と血中濃度との関連性についての文献は, 特に臨床的には数少ない。今回, Bactericidalであり, 広範囲スペクトルをもつセファロスポリン系抗生剤Cefalotin (商品名Kenin, 以下CETと略す) の骨髄内濃度, 血中濃度を検策し, 興味のある所見を得たので報告する。
  • TOSHIAKI KAMIMURA, MINORU NISHIDA
    1976 年 29 巻 11 号 p. 1003-1006
    発行日: 1976/11/25
    公開日: 2013/05/17
    ジャーナル フリー
    Though pyrrolnitrin is surpassed by clotrimazole in in vitro antitrichophyton activity against Trichophyton sp., the therapeutic effect of pyrrolnitrin against experimental trichophytosis in guinea pigs was more potent than that of clotrimazole. The detection of antifungal activity from topically treated guinea pigs suggests that pyrrolnitrin obtains higher concentrations than clotrimazole in dermal tissue.
  • 三川 清, 大野 忠嗣, 大浜 庸, 鹿野 真勝, 熊谷 広一, 坂本 要一, 里見 匡迪, 菅原 貴子, 谷田 憲俊, 田村 和民, 楢林 ...
    1976 年 29 巻 11 号 p. 1007-1012
    発行日: 1976/11/25
    公開日: 2013/05/17
    ジャーナル フリー
    新らしく開発されたペニシリン系抗生物質であるAmoxicillin (以後AMPCと略す) は, 経口投与されると, 速やかに腸管から吸収され, 24時間以内にその大部分が代謝されずに排泄されてしまうといわれている1)。一方, ラットでのAMPCの血中および臓器内濃度をみると, いずれの時点においても, 肝臓内および腎臓内濃度は, 血中濃度よりも高値を示している1, 2)。
    しかし, 胆汁中濃度についても, 血中濃度と比較すると, 報告によつては, かなりの変動がみられて, 臨床方面での胆道疾患に対する応用を考えるとき, 従来の抗生物質を凌ぐ利点があるかどうかは, なお問題を残している。当教室では, 胆のう摘出後, 総胆管ドレナージが施行されている患者を対象として, AMPCを経口投与し, その血中, 胆汁中および尿中濃度を測定したので報告する。
    同時に, AMPCの使用経験についても, その結果を述べてみたい。
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