The Japanese Journal of Antibiotics
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29 巻, 7 号
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  • 粒に関する2, 3の検討
    中沢 進, 佐藤 肇, 藤井 尚道, 小島 碩哉, 平間 裕一, 近岡 秀次郎, 岡 秀
    1976 年 29 巻 7 号 p. 695-700
    発行日: 1976/07/25
    公開日: 2013/05/17
    ジャーナル フリー
    Amoxicillin (Clamoxyl ‘Beecham’, 以下AMPCと略記する)は, Ampicillin (以下ABPCと略記する) 類似の広域合成Penicillinであるが, ABPCに比較して高血中濃度, 高臓器移行率・良い尿中排泄率を示す点が特徴であり, 小児期における呼吸器, 尿路感染症に対して優れた治療効果のあることが1973年Londonにおける国際化学療法学会において報告され, 私等の成績の一部もこの機会に紹介されている1)。
    また, 本邦においても1973年の第21回日本化学療法学会総会でシンポジウムとして取り上げられ, 小児科領域における私等の成果についても報告しておいた2)。
    今回, ビーチャム薬品K. K. から1.0g中100mg AMPC含有粒で甘味小児用の製剤を入手した機会に, 本剤に関する小児科領域における基礎的, 臨床的検討をおこなうことができたので, 以下今日までの概況について報告したいと思う。
  • 金沢 裕, 倉又 利夫
    1976 年 29 巻 7 号 p. 701-705
    発行日: 1976/07/25
    公開日: 2013/05/17
    ジャーナル フリー
    Tetracycline誘導体の1つであるDoxycyclineは, 一般にTetracyclineにくらべ抗菌力が強く, また血中濃度の持続の長いことから, 広く臨床的に用いられている。今回, Doxycyclineの1製剤であるボンナマイシン‘わかもと’の試供を受けたので, 基礎的検討として嫌気性菌に対する抗菌力, 血中濃度測定, および少数例ではあるが臨床的に使用したので報告する。
  • 冨増 邦夫, 冨永 弘徳
    1976 年 29 巻 7 号 p. 706-710
    発行日: 1976/07/25
    公開日: 2013/05/17
    ジャーナル フリー
    抗生物質がその目的を達するためには, 病巣で充分な濃度に達して, 菌と出会うことが必須の条件である。そのためにも, 経口剤のばあいには, 消化管で活性を失うことなく吸収され, 充分な血中濃度が得られることが, まず必要である。血中濃度と病巣への移行はパラレルではないが, 投与された抗生物質の血中濃度およびその推移を知ることは, 我々が臨床上その抗生物質の使用に当つて, 投与量, 投与方法に関するかなりの情報となり得る。
    最近我々は, 米国のWyeth祖こよつて開発された広範囲合成ペニシリンの1つである, Cyclacillin[6-(1-Aminocyclohexanecarboxamido) penicillanic acid](以下AC-PCと略) の小児用製剤のバストシリン細粒(武田薬品) について, 吸収・排泄に関する検討をおこなつたので報告する。
  • 特に肛門疾患について
    古畑 正, 片場 嘉明, 山本 啓一郎, 渡辺 忠弘, 千葉 高天, 徳毛 公人, 原 義和, 篠崎 隆, 佐藤 茂範, 湯本 二郎
    1976 年 29 巻 7 号 p. 711-714
    発行日: 1976/07/25
    公開日: 2013/05/17
    ジャーナル フリー
    Amoxicillin (α-Amino-p-hydroxybenzyl penicillin, 以下AMPCと略す)は, 英国ビーチャム社で開発された新合成経口用Penicillinで, Ampicillin (以下ABPCと略す) のベンゼン核のパラ位に水酸基を導入したものである。
    AMPCは, ABPCと同等度の抗菌力と抗菌スペクトラムをもち, しかも吸収性がすぐれているため, ABPCと同量投与で比較したばあい, ABPCの約2倍の血中濃度が得られ, また食事によつて吸収が影響されないという特徴がある。
    先にわれわれは, 協和醸酵K. K. からAMPC (販売名: パセトシン) の提供を受け, 外科領域における感染性疾患および術後感染予防を対象とした成績を報告した1) が, 今回, 特に肛門疾患を中心とした感染治療および術後感染予防に対して使用してみたのでその臨床成績を報告する。
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