The Japanese Journal of Antibiotics
Online ISSN : 2186-5477
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34 巻, 12 号
選択された号の論文の23件中1~23を表示しています
  • とくにMonobactamについて
    横田 健
    1981 年 34 巻 12 号 p. 1525-1539
    発行日: 1981/12/25
    公開日: 2013/05/17
    ジャーナル フリー
  • 荒谷 春恵, 禰宜田 純子, 建石 英樹, 宮本 茂昭
    1981 年 34 巻 12 号 p. 1540-1548
    発行日: 1981/12/25
    公開日: 2013/05/17
    ジャーナル フリー
    Pivmecillinamの体内動態については, 既に基礎的および臨床的な報告があり, 胆汁内排泄について, 山崎らはラットで0.25% (0~8時間) の排泄率, および石山ら, 脇らおよび藤本らは臨床的に胆道Tチューブを用いて, 胆汁を採取し, 概して血中濃度の2~3倍であると報告している。これらの事実はPenicillin系抗生物質の胆汁内排泄が高いとの先人の成績と軌を同じくするところである。
    ところで, 実験的肝障害動物について, 国井はラットで四塩化炭素の筋注または皮下注射, 1-Naphthylisothiocyanate の経口投与および総胆管閉塞による急性および慢性肝障害を報告し, そのさいの血清肝機能検査GOT, GPTおよびAl-P値の上昇をもつて肝障害としている。そして抗生物質の体内動態について検討しているが, そのうち, Ampicillinの胆汁内濃度および胆汁内回収率は, 四塩化炭素急性肝障害群では胆汁内濃度は低下し, 慢性肝障害群では血中濃度および胆汁内濃度は上昇し, また, 閉塞性黄疸時には血中濃度は上昇するが胆汁内濃度は低下し, その閉塞を解除すると正常に回復したと述べている。したがつて, 胆汁内排泄は生体の条件, なかでも病態の種類, 範囲, 程度および時期などにより, 血中濃度との相互関係において様相に差がみられる。
    一方, 藤本らはウサギでのAmpicillin胆汁内排泄を経時的 (15~120分) に検討し, Benzylpenicillinよりも高い濃度がみられたと報告している。
    私どもは肝障害モデル動物として, 胆汁採取が経時的にできるウサギを選び, Pivmecillinamの胆汁内濃度と血漿内濃度を同時採取により測定し, その消長を対比し, また, Ampicillinを対照薬として比較検討し, Pivmecillinamの胆汁排泄の一端をうかがいたいと考えた。
  • FurosemideあるいはTobramycinとの併用試験
    原田 喜男, 豊島 久美子, 岡本 孝夫
    1981 年 34 巻 12 号 p. 1549-1570
    発行日: 1981/12/25
    公開日: 2013/05/17
    ジャーナル フリー
    Cephalosporin系薬剤は, 通常腎毒性作用は少ないが, 利尿剤または作用機序の異なる他の抗生剤との併用投与時には, 腎障害発生の危険性があるといわれている。塩野義製薬研究所で開発されたOxacePhem系抗生剤Latamoxef (6059-S) の腎毒性作用については, Cephalosporin系薬剤による腎障害に最も感受性の高い動物である家兎を用いて, 一回投与および7日間連続静脈内投与試験を別途でおこない, 腎に機能的, 器質的に影響をおよぼさないことを確認している。
    今回は, 本剤と利尿剤Furosemideあるいはアミノ配糖体抗生剤Tobramycinとの併用によつて, 腎障害が増強されるかどうかを知る目的で, 家兎を用いて併用実験をおこなつた。対照薬としては, Cephalothin sodiumおよびCefazolin sodiumを用いた。
    実験は1978年12月~1979年12月におこなつた。
  • 波多野 努, 馬場 駿吉, 本堂 潤, 和田 健二, 村井 兼孝, 木下 治二, 伊藤 博隆, 鈴木 康夫, 丸尾 猛
    1981 年 34 巻 12 号 p. 1571-1582
    発行日: 1981/12/25
    公開日: 2013/05/17
    ジャーナル フリー
    Ceftizoxime (以下CZXと略記する) は藤沢薬品中央研究所で開発された新らしい注射用セファロスポリン系抗生物質で, Fig. 1に示す構造をもつ。本剤は広範囲のグラム陰性桿菌に対して抗菌力が非常に強く, また諸種細菌の産生するβ-Lactamaseに対して非常に安定であるといわれる。
    今回私どもは, 本剤を試用する機会を得, 基礎的ならびに臨床的険討をおこなつたので, その結果を報告する。
  • 熊野 潔, 福林 徹, 赤居 正美, 河合 従之, 柳迫 康夫
    1981 年 34 巻 12 号 p. 1583-1587
    発行日: 1981/12/25
    公開日: 2013/05/17
    ジャーナル フリー
    整形外科領域における手術対象は, 四肢, 体幹の骨, 関節, 末梢神経, 腱などがあり, 最近開発された骨折内固定器材および人工関節を生体内に使用する機会も増加している。骨, 関節などが細菌による感染を受けると, 骨髄炎となり, 長期間治療を要することになる。こうした術後感染を予防することは極めて重要であり, そのため細心の注意を払わねばならない。
    今回我々は硫酸アミカシン (AMK) を術後感染予防の目的で術創面を洗浄し, その有用性および安全性ならびにAMKの血中移行について検討したので, ここに報告する。
  • 中沢 進, 佐藤 肇, 新納 憲司, 平間 裕一, 成田 章, 中沢 進一, 近岡 秀次郎
    1981 年 34 巻 12 号 p. 1588-1594
    発行日: 1981/12/25
    公開日: 2013/05/17
    ジャーナル フリー
    Cefroxadine (以下CXDと略記) はスイスCiba-Geigy社で合成されたFig. 1のような構造をした新らしい内服のCephalosporin (CEPs) 系製剤であり, 従来内服用CEPs系製剤の代表として使用されてきたCephalexin (CEX) に比較して各種菌属に対する抗菌力が優れ, 殺菌, 溶菌作用や感染動物に対する予防効果の強い点が特徴とされている。
    本剤のCapsule製剤を使用しての各科領域における成人例については既に昭和54年6月に第27回日本化学療法学会総会で報告され, その詳細はChemotherapy vol.28 Suppl. 3に報告されている。
    今回本剤のDry syrupを使用しての小児科領域における一連の倹討をおこなつてみたので以下今日までの概況について報告する。
  • 岩崎 由紀夫, 岩田 敏, 金光 岳文, 城崎 慶治, 服部 春木, 秋田 博伸, 堀田 昌宏, 山下 直哉, 南里 清一郎, 砂川 慶介, ...
    1981 年 34 巻 12 号 p. 1595-1603
    発行日: 1981/12/25
    公開日: 2013/05/17
    ジャーナル フリー
    Cefroxadine (CGP-9000, CXD) はCiba-Geigy社により開発された, 3位にMethoxy基をもつ新らしい経口用Cephalosporin剤である。Methoxy基を導入した事により, 従来の経口用Cephalosporin剤よりもい抗菌活性と強い抗菌力をもつとされている。
    今回, 我々は小児科領域における本剤の血中濃度, および臨床的検討をおこなつたので報告する。
  • 篠崎 立彦, 柱 新太郎, 小池 依子, 藤井 良知
    1981 年 34 巻 12 号 p. 1604-1607
    発行日: 1981/12/25
    公開日: 2013/05/17
    ジャーナル フリー
    Cefroxadine (CGP-9000) はスイスCiba-Geigy社で開発された経ロセファロスポリン剤であるが, 日本では成人領域における臨床成績が第27回日本化学療法学会総会新薬シソポジウムにおいて検討され, Cephalexinと臨床効果はほぼ同等であるが, 殺菌性その他の点で基礎的にやや優るところがある, 安全, 有効な経口抗生剤であるという結論が得られた。そこで小児科領域でも検討する価値があるものと判定され, 幼若動物に対する急性, 亜急性毒性など安全性とPharmacokineticsに特別のことがないことを確めた上で, 小児科領域における臨床研究会を組織し, 慎重に研究を進め, その総括は第29回日本化学療法学会総会にて発表したが, ここでは当教室において検討した症例について報告する。
  • 豊永 義清, 黒須 義宇, 堀 誠, 河野 三郎
    1981 年 34 巻 12 号 p. 1608-1625
    発行日: 1981/12/25
    公開日: 2013/05/17
    ジャーナル フリー
    Cefroxadine (CXD): 7β-[D-2-Amino-2 (1, 4-cyclohexadienyl)-acetamido]-3-methoxy-ceph-3-em-4-carbox-ylicacidは, スイス, Ciba-Geigy社で開発された経口用Cephalosporin系抗生物質であり, Fig. 1のような構造式を示し, 化学構造と, Cefradine (CED) に類似しており, 3位の-CH3基が,-OCH3基になつた物質である。CXDはで化学構造と, 類似のCepha-lexin (CEX) とCEDにほぼ同様の抗菌スペクトラムをもち, グラム陽性菌, グラム陰性菌に対し幅広く抗菌力をもつ。CXDの作用は殺菌的であり, その殺菌および溶菌作用はCEXにくらべ優つているという報告もあり, CXDは小児科領域において, 使用し得るにたる薬剤と考えられる。
    今回我々は, CXDについて, その抗菌力, 体内動態および臨床的, 細菌学的効果ならびに副作用について検討をおこないで多少の文献的考察をおこなったので報告する。
  • 南谷 幹夫, 八森 啓, 鈴木 正敏, 南川 逸雄
    1981 年 34 巻 12 号 p. 1626-1633
    発行日: 1981/12/25
    公開日: 2013/05/17
    ジャーナル フリー
    Cefroxadine (CGP-9000, CXD) は1972年スイスCiba-Geigy社1により開発された新合成経ロセファロスポリン系抗生物質7β-[D-2-Amino-2-(1, 4-cyclohexadienyl)-acetamido]-3-methoxy-ceph-3-em-4-carboxylicacidで, 3位ににMethoxy基をもち, 抗菌スペクトラムはグラム陽性菌および灘酢対し広い抗菌活性とCephalexin (CEX) より強い抗菌力および短時間で強い殺菌・溶菌効果を示す特性があり, 経ロ投与ににより速やかにに高い血中濃度が得られ, 活性のまま主として尿中に排泄されるとされている。
    本剤の安全性については急性灘, 亜急性・慢性毒性, 龍性, 胎仔試験, 抗原性および一般羅試験などから検討がおこなわれ, きわめて高い安全性をもつとみとめられた。
    わが国では1978年5月から成人領域ににおける本剤の研究会が組織され, 各種感染症1, 459例にCXDを投与し, 内科系では疾患別臨床有効率88.4%, 細菌学的有解93.1%, 外科系では疾患別臨床有効率83.4%, 細菌学的有効率8l.3%をあげ, 副作用発現率は薬剤との関連が凝われた症例を含めても1・9%にすぎなかつたと発表され, 詳細な個別研究が記述されている。
    その後本剤のドライシロヅプ (DS) 剤が開発された機会に, 小児科系感染症に対する臨床的評価を試みたので, その成績を報告する。
  • 西村 忠史, 田吹 和雄, 広松 憲二, 高島 俊夫, 小谷 泰
    1981 年 34 巻 12 号 p. 1634-1646
    発行日: 1981/12/25
    公開日: 2013/05/17
    ジャーナル フリー
    近年セファロスポリン系抗生剤の使用頻度は高く, なかでも経口剤は軽, 中等症が対象となるだけにその頻度も極めてたかい。従来使用されたCephalexin (CEX) は小児科領域ではその使用のし易さもあり繁用されてきた。ただ本剤には殺菌作用にやや弱い欠点があり, より強力な殺菌性, すなわち溶菌, 殺菌作用の強化が望まれていた。Cefroxadine (CXD) は, スイスCiba-Geigy社のR. ScARTAzzINIらにより合成された新らしい経ロセファロスポリン系抗生物質である。CXDは, 化学構造上セフェム核の3位にメトキシ基を導入することにより既存の経ロセファロスポリン系抗生剤よりさらに有効性を高めたものである。すなわち, 本剤の特徴はグラム陽性菌およびグラム陰性菌に抗菌力をもち, 殺菌, 溶菌作用も速やかで, この抗菌力および作用はCephalexinのそれより強力であるとされている。またβ-Lactamaseに対しても抵抗性で, 吸収も速やかで, 高い血中濃度が得られ, 生体内で殆ど代謝されることなく活性のまま主として尿中に排泄される。既に本邦でも基礎的および成人における臨床的検討がおこなわれ, その有効性と安全性について, 第27回日本化学療法学会総会で評価がおこなわれた。今度・我々は本剤の小児における検討の機会を得たので, その成績について述べる。
  • 西川 和夫, 麻生 幸三郎, 宮地 幸紀, 小川 昭正, 屋冨祖 正光, 久野 邦義
    1981 年 34 巻 12 号 p. 1647-1654
    発行日: 1981/12/25
    公開日: 2013/05/17
    ジャーナル フリー
    Cefroxadine (CGP-9000, CXD) は1972年, スイスCiba-Geigy社のR. SCARTAZZLNIらによつて合成された新らしい経口CePhalosPorin系抗生物質である。本剤は化学構造上セフェム核の3位にメトキシ基を導入するとで, 既存の経口Cephalosporinよりさらに有効で, かつ毒性の弱いものとして開発された。
    今回, 我々は本剤について, 小児科領域での吸収・排泄および臨床的検討をおこなう機会を得たので, その結果を報告する。
  • 川村 芳秋, 野村 豊樹, 庵原 俊昭, 清水 信, 神谷 斉, 桜井 実, 西 英明
    1981 年 34 巻 12 号 p. 1655-1662
    発行日: 1981/12/25
    公開日: 2013/05/17
    ジャーナル フリー
    Ciba-Geigy社で新らしく開発されたCefroxadine (CGP-9000, CXD) は, 経口用Cephalosporin系抗生剤であり, 3-Methoxy-7-amino-ceph-3-em-4-carboxylicacidをD-2-(1, 4-Cyclohexadienyl) glycineでアセチル化し合成に成功したもので, 従来の経口Cephalosporin剤にくらべより優れた抗菌力を示しかつ毒性も低いといわれている。CXDの抗菌スペクトラムは, Cephalexin (CEX) とほぼ同様であるが, 特にEscherichia coli, Klebsiella pneumoniaeに対する殺菌力が強く, 感染マウスに対する治療効果もCEXより優れていると報告されている。
    今回, 我々はこのCXDドライシロップについて, 抗菌力, 吸収・排泄, 臨床応用した時の臨床効果と副作用の有無につき基礎的, 臨床的検討をおこなつたので報告する。
  • 岩井 直一, 佐々木 明, 種田 陽一, 猪熊 和代, 中村 はるひ
    1981 年 34 巻 12 号 p. 1663-1679
    発行日: 1981/12/25
    公開日: 2013/05/17
    ジャーナル フリー
    Cefroxadine (CXD) はスイスCiba-Geigy社で開発された, セフェム環の3位にメトキシ基をもつ新らしい経ロセファロスポリン系抗生物質である。
    本剤は, 従来の経ロセファロスポリン剤であるCephalexin (CEX), Cefradine (CED) と比較して, 抗菌スペグトラムは同じであるが, Streptococcus pneumoniae, EsCherichia coliに対しては多少抗菌力が優れており, またE. coli, Klebsiella pneumoniaeなどのグラム陰性桿菌にはきわめて強い殺菌, 溶菌作用をもつていることが特徴である。これらのことは, 細菌の増殖曲線に及ぼす影響, 50%菌発育阻止濃度 (ID50), Penicill binding proteins (PBP) に対する親和性, 形態学的観察, 動物感染実験での治療効果, によつて証明されており, 人での臨床効果に大きく反映されうるものと考えられる。
    今回, 我々は本剤の小児科領域における基礎的, 臨床的検討をおこなつたので, その成績を報告する。
  • 小林 裕, 春田 恒和, 黒木 茂一, 大倉 完悦, 山川 勝, 藤原 徹, 後藤 加寿美
    1981 年 34 巻 12 号 p. 1680-1690
    発行日: 1981/12/25
    公開日: 2013/05/17
    ジャーナル フリー
    本剤はスイスCiba-Geigy社によつて開発された新経口Cephalosporin剤で, 抗菌域はCephalexinと類似であるが, Escherichia coli, Klebsiella pneumoniaeに対する最小発育阻止濃度 (MIC) はCephalexinよりすぐれ, さらにより短時間で殺菌, 溶菌作用を示し, 動物における感染防禦効果も勝つているといわれ, その基礎的研究成績および成人に対するカプセル剤の臨床使用成績は, 1979年6月の福岡における日本化学療法学会総会において, 新薬シソポジウムとして討議され, 各施設の論文は Chemotherapy 28巻 SupPlement 3号に一括掲載された。
    われわれも本剤の臨床分離株に対する抗菌力および家兎における吸収動線について検討をおこなつたが, 小児用製剤がなかつたので, 臨床試用するまでには至らなかつた。今回, Dry syrup剤が作製され, 小児に対する臨床応用が可能となつたので, 小児科領域研究会が組織され, 検討がおこなわれた。われわれもその一員として, 多少の成績を得たので報告する。
  • 関口 隆憲, 細田 禎三, 市岡 隆男, 宮尾 益英, 古川 民夫, 宇山 祐子, 田中 弘
    1981 年 34 巻 12 号 p. 1691-1696
    発行日: 1981/12/25
    公開日: 2013/05/17
    ジャーナル フリー
    Cefroxadine (CGP-9000, CXD) はスイスCiba-Geigy社で開発された新経ロセファロスポリン系抗生物質で, 既存の経ロセファロスポリソであるCephalexin, Cefradineよりも殺菌, 溶菌作用が優れているといわれている。
    今回, われわれは小児急性感染症患者にCXDを使用する機会を得たので, その臨床効果および副作用について報告する。
  • 古川 正強, 岡田 隆滋, 平尾 文男
    1981 年 34 巻 12 号 p. 1697-1702
    発行日: 1981/12/25
    公開日: 2013/05/17
    ジャーナル フリー
    Cefroxadineは, 1972年スイス, チバガイギー社で開発された, Cephalexin, Cefradineに次ぐ, 経口セファロスポリン系抗生物質である。
    本剤の抗菌スペクトラムは, グラム陽性球菌, グラム陰性桿菌に広く分布しており, Cephalexinと 同等か, あるいは, やや優れた抗菌力を示すといわれている。
    われわれは, 今回, 本剤を小児科領域感染症に使用する機会を得たので, その成績について報告する。
  • 本廣 孝, 阪田 保隆, 藤本 保, 西山 亨, 中島 哲也, 石本 耕治, 富永 薫, 山下 文雄, 高城 信彦, 荒木 久昭, 塩月 由 ...
    1981 年 34 巻 12 号 p. 1703-1731
    発行日: 1981/12/25
    公開日: 2013/05/17
    ジャーナル フリー
    近年Cephem系薬剤の開発はめざましいが, その経口剤としてはCephaloglycin (CEG), Cephalexin (CEX), Cefradine (CED), Cefatrizine (CFT) の4剤だけが市販されているに過ぎず, CEGはCEX, CED, CFTの出現によりほとんど使用されていない現状である。
    1972年スイスCiba-Geigy社のR. SCARTAZZINIらによつて合成されたCefroxadine (CGP-9000, CXD) はFig. 1に示した構造式をもち, グラム陽性菌およびグラム陰性菌に広く抗菌活性を示す薬剤で, その抗菌力はCEX, CEDと同等か2倍程度強いがCFTより劣る5) といわれている。しかし殺菌作用はKlebsiella pneumoniaeおよびEscherichia coliでCEXおよびCEDに比較して強く, CFTに近い性質をもち, 感染防禦効果でも前述2菌でCEX, CEDよりも優れた治療効果があると述べられている。
    本剤は既に1979年の第27回日本化学療法学会総会で新薬シンポジウムにとりあげられ, 成人での基礎的検討および臨床評価が論じられたが, 小児科領域での成績は未だ論じられていない。
    そこで私たちはCXDを小児に投与し, その血清中および尿中濃度, 回収率を測定, 種々の細菌感染症における臨床効果で副作用について検討したので, その成績を報告する。
  • 本廣 孝, 田中 耕一, 古賀 達彦, 島田 康, 冨田 尚文, 阪田 保隆, 西山 亨, 藤本 保, 中島 哲也, 石本 耕治, 富永 薫 ...
    1981 年 34 巻 12 号 p. 1732-1747
    発行日: 1981/12/25
    公開日: 2013/05/17
    ジャーナル フリー
    経口剤としてのCephem系薬剤はCephaloglycin (CEG), Cephalexin (CEX), Cefradine (CED), Cefatrizine (CFT) の4剤がすでに市販されているが, 現在のところ皮膚・軟部組織感染症への適応はCEXl剤だけである。
    新らしく開発されたCefroxadine (CGP-9000, CXD) はFig. 1の構造式をもつ新らしいCephem系の経口剤で, その抗菌力はCEXと同等か2倍程度強く, 短時間で強い殺菌・溶菌作用3) をもち, 1979年の第27回日本化学療法学会総会の新薬シンポジウムでその有用性が論じられ, 皮膚・軟部組織感染症に対し優れた臨床効果が報告された。
    本剤の皮膚感染症についての臨床成績は主に皮膚科領域で検討され, 滝沢ら, 徳田ら, 山本らはいずれもよい成績が得られたとのべ, 荒田らはCEXとの二重盲検比較臨床試験で有意差は得られなかつたと報告している。
    そこで私たちは本剤を小児の各種皮膚・軟部組織感染症に投与して臨床効果および副作用を検討, 分離菌の薬剤感受性を測定したのでその成績を報告する。
  • 荒田 次郎, 山本 康生, 萩山 正治, 野原 望, 洲脇 正雄, 三好 薫, 益田 俊樹, 中川 昌次郎, 植木 宏明, 中北 隆, 柏 ...
    1981 年 34 巻 12 号 p. 1748-1764
    発行日: 1981/12/25
    公開日: 2013/05/17
    ジャーナル フリー
    Cefroxadine (CXD) は, 7β-[D-2-Amino-2-(1, 4-cyclohexadienyl)-acetamido]-3-methoxy-ceph-3-em-4-car-boxylic acidの構造をもつ経ロセファロスポリン系抗生物質で, 3位にMethoxy基を導入することにより, 従来の経口セファロスポリンより有用な結果が得られたと報告されている。われわれも, 本剤につき, 皮膚科学的に, 基礎的, 臨床的に検討し本剤の有用性を確認し報告した。今回, 本剤のドライシロップ剤につき, 小児皮膚急性感染症につき検討する機会を与えられたので以下に報告する。
  • 1981 年 34 巻 12 号 p. 1765-1769
    発行日: 1981/12/25
    公開日: 2013/05/17
    ジャーナル フリー
  • 1981 年 34 巻 12 号 p. 1770-1774
    発行日: 1981/12/25
    公開日: 2013/05/17
    ジャーナル フリー
  • 1981 年 34 巻 12 号 p. 1775
    発行日: 1981/12/25
    公開日: 2013/05/17
    ジャーナル フリー
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