The Japanese Journal of Antibiotics
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41 巻, 3 号
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  • 中澤 進, 佐藤 肇, 成田 章, 鈴木 博之, 中澤 進一, 松本 貴美子, 中西 好子, 新納 憲司, 近岡 秀次郎, 神垣 昌人, 小 ...
    1988 年 41 巻 3 号 p. 225-235
    発行日: 1988/03/25
    公開日: 2013/05/17
    ジャーナル フリー
    新生児に対するCeftriaxone (CTRX) 静注時の基礎的, 臨床的検討を行い, 以下の成績を得ることができた。
    1.10~20mg/kg静注時の血中濃度は8~12時間目までで14.9~32.8μg/mlに分布し, T1/2は8.2~24.8時間であった。
    2.10~20mg/kg1時間点滴静注時の血中濃度は終了後11時間で10.6~25.0μg/ml。T1/2 は5.4~22.8時間であった。
    3. 未熟児に連続静注を行つたが, 血中濃度に蓄積傾向はみられなかつた。
    4.6時間目までの尿中排泄率は投与量の13.8~58.5%に分布していた。
    5. 今回の治療の対象となった新生児症例は9例で敗血症 (疑), 肺炎, 表皮並びに黄色ブドウ球菌性疾患 (敗血症, ブドウ球菌性熱傷様皮膚症候群, 肺炎) 並びに胎便吸引症候群等であったが, CTRX 1日19.5~41.6mg/kg, 4~11日間の使用によつて全例に著効並びに有効の結果が得られた。
    6. 以上の使用によつて全身的副作用並びに血液検査の異常値, 肝・腎機能に及ぼす副作用はみられなかった。
  • 城 裕之, 楠本 裕, 佐藤 吉壮, 老川 忠雄, 小佐野 満
    1988 年 41 巻 3 号 p. 236-243
    発行日: 1988/03/25
    公開日: 2013/05/17
    ジャーナル フリー
    Ceftriaxone (Ro 13-9904, CTRX) の新生児, 未熟児領域における基礎的, 臨床的検討を行い, 次の結果を得た。
    1. CTRX 10mg/kg投与時の血中濃度は日齢0日から3日の新生児では, 15分値45.32mcg/ml, 1時間値28.91mcg/ml, 6時間値15.76mcg/ml, 12時間値16.28mcg/ml, 半減期は9.93時間であった。未熟児では日齢0日の半減期は28.90時間, 日齢6日の半減期は12.90 時間であった。
    2. CTRX 20mg/kg投与時の血中濃度は日齢0日から3日の新生児では, 15分値129.7mcg/ml, 1時間値60.94mcg/ml, 6時間値32.04mcg/ml, 12時間値24.23mcg/ml, 半減期は8.95時間であった。日齢0日の未熟児の半減期は20.70時間であつた。
    3. 12時間までのCTRXの尿中回収率は日齢0日から3日で13.8%から50.6%であつた。
    4. 感染症の疑われた新生児, 未熟児4例に対して, CTRXを投与し3例 (75%) が著効あるいは有効であつた。
    5. 副作用は下痢が1例に認められた。
  • 豊永 義清, 杉田 守正, 堀 誠
    1988 年 41 巻 3 号 p. 244-261
    発行日: 1988/03/25
    公開日: 2013/05/17
    ジャーナル フリー
    Ceftriaxone (CTRX) で治療した各種細菌感染症の治癒近い時期の, あるいは感染の疑いのある日齢1~28日までの成熟児, 未熟児39例について, CTRX10mg/kg及び20mg/kgを One shot静注し, その後の血清中濃度推移及び尿中回収率を検討した。例数が少ないため, 成熟児, 未熟児に分けず, 日齢ごとに3日以内, 4~7日, 8日以上の3群に分けて比較検討した。臨床的検討を行つたのは, 生後1日から46日までの男児10例, 女児6例で, その内訳は化膿性髄膜炎, 敗血症, 膿胸, 蜂窩織炎, ブドウ球菌性熱傷様皮膚症候群 (SSSS) それぞれ1例, 肺炎5例, 尿路感染症6例であった。
    1. 血清中濃度推移及び尿中回収率
    (1) 10mg/kg, One shot静注
    3群のピーク値は初回採血時で, その血清中濃度は32.3~35.9μg/mlで有意差は認められず, その後各群とも緩徐に低下し, 6時間で12.7~18.3μg/ml, 12時間でも8.4~13.2μg/mlの濃度を示していた。血中濃度半減期は平均で11.3, 8.8, 17.3時間であった。3群の尿中回収率は, 6時間までにそれぞれ31.0, 27.9, 26.0%であつた。
    (2) 20mg/kg, One shot静注 3群とも初回採血時にピークを示し, その血清中濃度は56.5~73.1μg/mlであつた。その後各群とも緩徐に低下して, 6時間で17.9~21.1μg/ml, 12時間で13.2~16.8μg/mlと高い濃度を示していた。血中濃度半減期は目齢が進む程, 徐々に短縮しており, 0~3日で25.5時間, 4~7日11.7時間, 8日以上で10.5時間であった。3群の尿中回収率も, 6時間まででそれぞれ25.5, 22.3, 21.8%であつた。
    2. 臨床成績 16例で検討し, CTRX11.9~60.0mg/kg/日の投与量を1~2回に分けて投与した。
    重症と思われた化膿性髄膜炎, 敗血症, 膿胸それぞれ1例を含め, すべて有効以上の成績を示した。細菌学的に起因菌が判明したものは, 症例6の肺炎例を除く15例で, その内訳はEscherichia coli 5株, Klebsiella pneumoniae 2株, Staphylococcus aureus5株, Streptococcus pneumoniae2株, Group B Streptococcus (GBS) 1株であり, いずれも経過中に消失した。
    3. 副作用
    自他覚的副作用は1例も認めず, 臨床検査値異常としてGOTの上昇が1例に認められただけであり, 臨床的に特に問題となる事例はなかつた。
  • 岩井 直一, 中村 はるひ, 宮津 光伸, 片山 道弘, 種田 陽一
    1988 年 41 巻 3 号 p. 262-275
    発行日: 1988/03/25
    公開日: 2013/05/17
    ジャーナル フリー
    新生児領域におけるCeftriaxone (CTRX) の基礎的, 臨床的検討を行った。
    1. 生後0~28日の新生児10例 (在胎週数37~42週, 生下時体重2, 160~3, 6409) にCTRX 20mg/kg (8例) あるいは10mg/kg (2例), 及び生後35日~9ヵ月の乳児9例 (在胎週数 37~43週, 生下時体重2, 800~3, 5609) に20mg/kgを各々One shot静注した際の血清中濃度と尿中排泄について検討した。
    20mg/kg投与例の平均血清中濃度は新生児では0.5時間114±14.6μg/ml, 1時間109±12.8μg/ml, 2時間100±12.6μg/ml, 4時間87.9±15.8μg/ml, 6時間72.8±15.3μg/ml, 12時間 50.1±12.3μg/mlであり, 乳児では各々113±20.0μg/ml, 101±14.7μg/ml, 83.6±9.3μg/ml, 70.3±10.7μg/ml, 56.9±8.6μg/ml, 35.7±9.2μg/mlであった。なお, 半減期の平均は前者では10.3±4.5時間, 後者では6.6±1.9時間であった。
    又, 新生児の10mg/kg投与例の平均血清中濃度は0.5時間63.8±6.0μg/ml, 1時間57.8± 2.5μg/ml, 2時間53.5±0.7μg/ml, 4時間41.8±7.4μg/ml, 6時間32.4±5.9μg/ml, 12時間20.8±1.1μg/mlであり, 半減期は平均7.2±0.4時間であった。
    これらの成績から, 新生児期では, 血清中濃度推移に明らかなDose responseがみられること, 血清中濃度のピーク値 (0.5時間値) が日齢, 在胎週数, 生下時体重等にあまり関係せずに, 乳児や年長児とほぼ同じ値を示すこと, 半減期は日齢と共に急速に短縮し, 生後1週頃には年長児の1.5倍前後, 乳児期早期には年長児とほとんど変らない値をとることが推測された。
    尿中排泄については, 新生児4例及び乳児2例だけの検討であったが, 静注後12時間までの尿中回収率の平均は前者では40.8±8.3%, 後者では44.8±12.8%であり, 新生児期においても良好な尿中排泄を示すことがうかがえた。
    2. 新生児期の細菌感染症13例 (日齢0~26日) にCTRXを投与し, その際の臨床効果, 細菌学的効果, 副作用について検討した。なお, 1回の投与量は20mg/kg, 1日の投与回数は生後7日までは1~2回, 8日以降では2回を原則とした。
    敗血症疑い1例, 急性肺炎5例, 急性気管支炎3例, 急性尿路感染症2例, 肛門周囲膿瘍1例, ブドウ球菌性熱傷様皮膚症候群1例に対する臨床効果は著効9例, 有効3例, やや有効1例であり, 有効率は92.3%であった。又, 原因菌と考えられたStaphylococcus aureus, Staphylococcus epidermidis, Streptococcus agalactiae, Haemophilus influenzae, Klebsiella pneumoniaeの各々1株, 及びEscherichia coli2株に対する細菌学的効果は, S. aureus 1株が減少であった以外は消失と判定され, 除菌率は85.7%であった。副作用のみられた症例はなかつた。臨床検査値異常としては, 好酸球増多, 血小板減少, GOTの上昇が各々1例に認められたが, いずれも再検査では正常化が確認された。
    以上の成績から, CTRXは新生児期においても有用性並びに安全性の高い薬剤であると考えられた。
  • 本廣 孝, 織田 慶子, 荒巻 雅史, 田中 耕一, 川上 晃, 島田 康, 古賀 達彦, 冨田 尚文, 阪田 保隆, 藤本 保, 久田 直 ...
    1988 年 41 巻 3 号 p. 276-305
    発行日: 1988/03/25
    公開日: 2013/05/17
    ジャーナル フリー
    1~24生日の新生児, 未熟児23例に対しCeftriaxone (CTRX) を10mg/kgか20mg/kg, Oneshot静注で投与し, 投与後12時間までか症例によっては72時間後までの血漿中濃度と投与後12時間までの尿中濃度及び尿中回収率を測定すると共に, 0生目から6カ月の新生児, 未熟児, 乳児の種々の細菌感染症及び細菌感染症疑い21例と感染予防を目的として25例, 計46例に本剤を1日量平均47.7mg/kg, 1日1回か分2, 0ne shot静注で平均9日間投与し, 臨床効果, 感染予防効果, 細菌学的効果をみると共に除外例7例を加えた53例における副作用, 症例によっては臨床検査値異常を検討したところ, 次のような結果を得た。
    1. 10mg/kg投与の6生日, 12生日, 13生日の新生児各1例, 21生日の未熟児1例における血漿中最高濃度はいずれも投与5分後で各々59.38, 53.13, 37.50, 50.00μg/mlを示し, 13生日の新生児はやや低濃度であつたが, 他の3例は類似し, 半減期はそれぞれ9.762, 7.775, 7.330, 8.149時間で, 未熟児1例を除くと日齢が若いほど延長の傾向にあった。濃度曲線下面積 (AUC) は各々511.169, 324.714, 236.346, 326.852μg・hr/mlで未熟児1例を除くと日齢が若いほど大の傾向を示し, Vdはそれぞれ0.709, 1.004, 1.316, 0.696Lで13生日の新生児例が最も大であった。
    2. 20mg/kg投与の3生目以内の未熟児3例, 4~7生日の新生児4例, 未熟児3例, 8~28生日の新生児5例, 未熟児4例における血漿中濃度はいずれも投与5分後が最高濃度で, 各群の平均最高濃度は各々83.34, 77.35, 109.39, 95.63, 100.79μg/mlを示し, 10mg/kg投与群との間にDose responseが認められた。平均半減期はそれぞれ15.528, 6.661, 10546, 9.145, 10.379時間で, 4~7生日の新生児群を除いてみると日齢が若く, そして新生児よりも未熟児の例が長い傾向を示した。平均AUCは各々850.894, 348.329, 639.233, 572.205, 616.240μg・hr/mlで, 3生日以内の未熟児群が最も大を示し, 他の日齢では未熟児群が新生児群より大の傾向にあり, 平均Vdはそれぞれ1.025, L676, 1.091, 1.440, 1.087Lで新生児群が未熟児群より大の傾向を示した。
    3. 10mg/kg投与の6生日, 12生日, 13生日の新生児各1例, 21生目の未熟児1例における尿中濃度は投与後0~2, 2~4, 4~6, 6~12時間のいずれかの時間に42.00~298.30μg/ml域を示し, 投与12時間後までの回収率は各々79.98, 52.00, 56.82, 60.14%であった。
    4. 20mg/kg投与の3生日以内の未熟児3例, 4~7生日の新生児4例, 未熟児3例, 8~28生日の新生児5例, 未熟児4例における尿中濃度は投与後0~2, 2~4, 4~6, 6~12時間のいずれかの時間に34.10~782.00μg/ml域を示し, 投与12時間後までの平均回収率は各々23.15, 37.08, 41.64, 28.47, 27.16%を示し, 3生目以内の未熟児群が最も低率であつた。
    5. 種々の細菌感染症及びその疑い例21例に対する臨床効果は有効率85.7%, 25例に対し感染予防を目的とした投与では全例に効果が認められ, 細菌学的効果では5例中4例で消失し, 1例が不変であつた。
    6. 臨床効果及び感染予防効果の判定できた46例に, 脱落症例7例を加えた53例での副作用は発疹が1例と下痢が2例出現し, 臨床検査値異常としては好酸球増多が2例5.0%に認められた。
  • 千村 哲朗, 渡辺 哲也, 小田 隆晴
    1988 年 41 巻 3 号 p. 306-311
    発行日: 1988/03/25
    公開日: 2013/05/17
    ジャーナル フリー
    Ceftriaxone (CTRX) の周産期領域での有効性と安全性について, 母体感染症 (分娩前6例, 分娩後2例) を対象として検討し, 以下の結果を得た。
    1. 子宮内感染 (羊水感染) 4例, 産褥熱1例, 産褥創感染1例, 虫垂炎1例, 腎盂腎炎1例に対し,CTRX2~4g/日を2~10日間 (総投与量4~20g) 点滴静注した。その結果, 臨床効果は著効3例, 有効3例, 無効2例で有効率は75%(6例/8例)であった。
    2. 分離菌はEnterococcus faecalis2株, Pseudomonas cepacial株, Streptococcus intermedius1株で, 細菌学的効果は全例陰性化した。
    3. 自他覚的副作用は認められず, 臨床検査値の異常では1例にGOT, GPT, Al-Pの一過性の軽度の上昇を認めた。新生児の異常は認められなかつた。
  • 陰山 克, 大藪 博, 正岡 徹, 柴田 弘俊, 永井 清保, 木谷 照夫, 堀内 篤, 川越 裕也, 安永 幸二郎, 米沢 毅
    1988 年 41 巻 3 号 p. 312-321
    発行日: 1988/03/25
    公開日: 2013/05/17
    ジャーナル フリー
    血液疾患に合併した重症感染症に対し, Cefbuperazone (CBPZ) による臨床試験を試み, 有効性及び安全性の検討を行った。
    1. 有効性の評価は78例で検討し, 59.0%の有効率を認めた。
    2。感染症の内訳で最も多かった敗血症疑い症例の有効率は58.5%であり, 他の起炎菌不明症例を含めると62.9%の高い有効率を示した。
    3. 投与前の好中球数別有効率では, 100/mm3未満群, 100~499/mm3群, 500/mm3以上群の各群間に有意差は認められず, 100/mm3未満の症例に対しても53.3%の有効率を示した。
    4. 安全性の評価は87例で検討し, 副作用2例, 臨床検査値異常5例に認められたが,投与量による差はなく, いずれも重篤なものは認められなかつた。
    以上の結果から, CBPZは血液疾患に合併した重症感染症に対し, 第1選択薬剤として有用且つ安全性の高い抗生剤と考えられる。
    (本論文の要旨は第35回日本化学療法学会総会において発表した。)
  • 甲斐 秀信, 杉町 圭蔵, 玉田 隆一郎, 竹中 賢治, 犬塚 貞光, 夏田 康則, 田口 純一, 小林 迪夫, 金子 隆, 御手洗 義信, ...
    1988 年 41 巻 3 号 p. 322-330
    発行日: 1988/03/25
    公開日: 2013/05/17
    ジャーナル フリー
    今回, 外科領域の感染症におけるCefbuperazone (CBPZ,ケイペラゾン®) の有効性と安全性を評価する目的で多施設共同研究を行い, 次のような結論を得た。
    1. 臨床効果の評価が可能であった32例における有効率は71.9%であり, 1日投与量49の16症例では有効率は87.5%と良好であった。
    2. 細菌学的効果を菌の消長の明らかな41株で検討したところ, 菌の消失率は75.6%であり, 特にEscherfchia coli (100%)や嫌気性菌(88.9%)に対する効果が顕著であった。又, 本剤に感受性のないEnterococcus faecalis, Pseudomonas aeruginosa の2菌種を除く34株における菌の消失率は88.2%と高かつた。
    3. 臨床検査値の異常は34例中2例 (5.9%) に5件認められたが,いずれも一過性のものであつた。その他重篤な副作用は1例も認められなかった。
  • 石川 正昭, 秋葉 直志, 川島 紀文, 荒瀬 憲朗, 桜井 健司
    1988 年 41 巻 3 号 p. 331-337
    発行日: 1988/03/25
    公開日: 2013/05/17
    ジャーナル フリー
    開胸手術患者22例を対象に抗生物質Cefotetan (CTT) 1gをOne shotで静注投与し, 血中及び肺組織内濃度を経時的に測定し, 更に肺組織移行度を算出し, CTTの体内動態について検討を行った。
    薬動力学解析の結果は次の通りである。
    1. 血中濃度のT1/2(β)は4.18時間であり,AUC0~∞は478.7μg・hr/mlであった。
    2. 肺組織におけるCmaxは31.5μg/g, Tmaxは0.83時間であり血中濃度とパラレルに減少することが示された。
    このようにCTTは静脈内投与後, 肺組織内に高濃度に移行し, この濃度が長期間にわたり保たれることにより, 呼吸器感染症の予防及び治療に優れた効果を示すことが期待される抗生物質であるものと考えられた。
  • 長谷川 廣文, 板垣 信生, 辻野 正隆, 高橋 計行, 山本 義久, 今田 聰雄, 堀内 篤
    1988 年 41 巻 3 号 p. 338-341
    発行日: 1988/03/25
    公開日: 2013/05/17
    ジャーナル フリー
    1. Continuous arteriovenous hemofiltration用Filter (PAN-50P) 使用時の腎不全症例に対してCefmenoxime (CMX) を投与し, その体内動態について検討した。
    2. 血液流量100ml/min, 濾過量1,200ml/hrにおける5分後の平均血清中濃度は126.8mg/L, 300分後の平均濃度は31.5mg/LでT1/2 β は3.55時間であった。
    3. 300分間のHemomtrationで濾過されたCMX量は115.8mg, 11.6%であった。
    4. 今回の結果は高度腎不全状態, 24時間Creatinine clearanceで10~20ml/minに相当し, CMXを投与するに当たつては以上のことを考慮する必要があると考えられた。
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