The Japanese Journal of Antibiotics
Online ISSN : 2186-5477
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47 巻, 7 号
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  • 副島 林造, 斎藤 厚
    1994 年 47 巻 7 号 p. 845-852
    発行日: 1994/07/25
    公開日: 2013/05/17
    ジャーナル フリー
  • 砂川 慶介, 柴 孝也
    1994 年 47 巻 7 号 p. 853-860
    発行日: 1994/07/25
    公開日: 2013/05/17
    ジャーナル フリー
  • 林 泉, 長谷川 裕美
    1994 年 47 巻 7 号 p. 861-868
    発行日: 1994/07/25
    公開日: 2013/05/17
    ジャーナル フリー
  • 春田 恒和, 黒木 茂一, 大倉 完悦, 仁紙 宏之, 西尾 利一, 小林 裕
    1994 年 47 巻 7 号 p. 869-872
    発行日: 1994/07/25
    公開日: 2013/05/17
    ジャーナル フリー
    Biapenem (L-627) の髄液中移行をStaphylococcus aureus髄膜炎家兎モデルを用いて検討した。L-627を100mg/kg静脈内投与後の最高血漿中濃度は15分に認められ192±12.8μg/ml (平均±S. E), 最高髄液中濃度は45分で11.4±2.19μg/mlであった。この濃度推移曲線から求めた髄液移行に関する各パラメータは最高濃度髄液血漿比百分率5.96%, 2時間までの曲線下面積 (AUC) 髄液血漿比百分率12.1%であった。また髄液中濃度半減期 (T1/2) は152分で血漿半減期との比は3.34%であった。
    同様な方法で得られた他のβ-Lactam剤と比較するとL-627の髄液中移行は中等度であり, 髄膜炎の主要起炎菌に対する抗菌力と考え合わせて, 本剤は化膿性髄膜炎に有効であろうと考えられた。
  • 藤田 晃三, 吉河 道人, 室野 晃一, 丸山 静男, 坂田 宏, 印繹 史衛, 高橋 悟, 齋野 朝幸
    1994 年 47 巻 7 号 p. 873-877
    発行日: 1994/07/25
    公開日: 2013/05/17
    ジャーナル フリー
    小児感染症患者にBiapenem (L-627) を投与し, その臨床効果と副作用を検討した。
    L-627は生後2ヵ月から11歳6ヵ月, 体重5.9~43.5kgの24症例に投与した。薬剤は14例には1回量5.5~6.8mg/kg, 10例には1回量11.3~12.4mg/kg, 1日3同30分かけて点滴静注した。投与期間は2.67~11.33日, 総投与量は0.55~8.16gであった。本剤の適応と考えられた肺炎 11例, 猩紅熱1例, 頸部リンパ腺炎1例, 蜂窩織炎2例, 尿路感染症6例の合計21例に対する投与成績は, 著効13例, 有効8例であった。3例は本剤の適応がなかったと判断されたが, これらの例を含めた24例に対する副作用は検査成績で肝機能障害を2例に認めたが, 臨床的に明らかな副作用は認めなかった。
  • 福島 直樹, 石川 丹, 高須 愛子, 我妻 義則
    1994 年 47 巻 7 号 p. 878-881
    発行日: 1994/07/25
    公開日: 2013/05/17
    ジャーナル フリー
    Biapenem (L-627) を試用し, 次の成績を得た。
    1. 入院患者9例に13.6mg/kg/日~37.5mg/kg/日を投与した。肺炎3例中1例に著効, 2例に有効, 気管支肺炎1例, 気管支炎1例は有効, 菌血症1例, 扁桃炎1例は著効であった。2例は除外例であった。本剤の有効率は100%であった。起炎菌別臨床効果はStaphylococcus simitans 1例著効, Haemophilus influezu 2例中1例著効, 1例有効, Klebsiella oxytoca1例著効, H. influenzae+Staphylecoccus aureus1例有効であった。
    2. 副作用は認めなかった。また臨床検査値の異常も認めなかった。L-627は小児の重症感染症に有用な薬剤であると考えられた。
  • 渡辺 章, 佐藤 謙二
    1994 年 47 巻 7 号 p. 882-888
    発行日: 1994/07/25
    公開日: 2013/05/17
    ジャーナル フリー
    新しい注射用カルバペネム系抗生物質であるBiapenem (L-627) を小児細菌感染症15例 (化膿性扁桃炎3例, 気管支炎1例, 肺炎4例, 敗血症2例, 腎盂腎炎3例, ブドウ球菌性剥皮性症候群2例) に投与した。1日投与量は18.3mg/kgから60mg/kgで投与期間は4日から10日間であった。
    臨床効果は著効12例 (80%), 有効2例 (13.3%), やや有効1例 (6.7%) 無効0例で有効以上の有効率は93.3%であった。細菌学的効果としては起炎菌を同定し得た9例はすべて除菌された。
    副作用として1例に下痢を認あたが止痢剤投与により軽快した。本剤は中止することなく投与し得た。検査値異常として1例に好酸球増多, GPT上昇を認めたが本剤投与終了後正常に復した。
    L-627は小児科領域でも安全で有用な注射用抗生物質であると考えられた。
  • 柿崎 良樹, 横山 碓, 対馬 徳武
    1994 年 47 巻 7 号 p. 889-895
    発行日: 1994/07/25
    公開日: 2013/05/17
    ジャーナル フリー
    新規カルバペネム系抗生物質Biapenem (L-627) の小児急性感染症患者における有用性および小児における体内動態について検討した。
    1. 本剤を1日投与量体重当り17.0~375mg (分3) で4~7日間投与した。効果判定のできた12例 (肺炎8例, 頸部リンパ節炎2例, 敗血症疑い, 尿路感染症各1例) における臨床効果は, 著効6例, 有効5例, 無効1例で有効率は91.7%であった。
    2. 安全性は16例について検討され副作用, 臨床検査値異常ともに1例もみられなかった。
    3. 本剤を体重当り6mg (3例) および12mg (2例) 投与し血中濃度および尿中排泄を検討した。血中濃度の最高値はともに投与直後にみられ, それぞれ21.0~384 (平均31.7), 39.0, 58.8 (平均48.9) μg/mlであり, 半減期はそれぞれ0.73~1.41 (平均0.98), 0.88, 0.90 (平均0.89) 時間であった。尿中排泄率 (0~6時間値)は, 前者で61.5~69.9 (平均65.5), 後者で64.7, 81.1 (平均72.9) %であった。
    以上の成績から, 本剤は小児における各種急性感染症に対して有用性の高い薬剤であると考えられた。
  • 田島 剛, 新實 了, 小林 正明, 根岸 祥子, 近藤 康夫, 中山 英美, 西村 修一, 萩原 教文, 阿部 敏明
    1994 年 47 巻 7 号 p. 896-902
    発行日: 1994/07/25
    公開日: 2013/05/17
    ジャーナル フリー
    小児におけるBiapenem (L-627) の基礎的・臨床的検討を行った。臨床検討の対象は, 保護者の同意の得られた2ヵ月から10歳までの10例であった。投与方法は1回6mg/kg, 1日3回 (化膿性髄膜炎では1回40mg/kg, 1日4回), 30分点滴静注を5~17日間行った。
    細菌感染症10例 (化膿性髄膜炎1例, 敗血症1例, 肺炎5例, 尿路感染症2例, 化膿性扁桃炎1例) では, 著効8例, 有効2例, 有効率は100%であった。起炎菌が判明した症例では8例中7例が著効, 有効が1例と著効率が極めて高かった。
    臨床的副作用は10例全例に認められなかった。Imipenem/Cilastatin sodiumで報告された痙攣, 頭痛, 嘔気, 嘔吐等の中枢神経に対する副作用も認められていない。
    細菌学的効果を判定し得た5例からは, 7株 (Streptococcus pneumoniae 2株,Moraxella (Branhamella) catarrhalis 2株, Haemophilus influenzae2株, Pseudomonas aeruginosa 1株)が分離されたが, すべて菌の消失が得られた。
    2例についてL-627を6mg/kg, 30分点滴静注で投与し, 血中濃度を測定した。L-627の最高血中濃度は点滴静注終了直後にあり, 12.5~13.7μg/mlであった。化膿性髄膜炎例においてL-62740mg/kg, 30分点滴静注で投与し, L-627の最高血中濃度は点滴静注終了直後にあり, 56.2μg/mlであった。髄液中濃度を測定した。髄液中濃度/血中濃度はそれぞれ30分点滴静注で投与し, 1.12/8.16μg/ml (Day 2, 投与終了後1.17時間, 20mg/kg/dose投与中), 0.88/3.44μg/ml (Day 3, 投与終了後4.0時間, 30mg/kg/dose投与中), 0.68/5.12μg/ml (Day 13, 投与終了後3.0時間, 40mg/kg/dose投与中) であった。
    以上の成績並びにL-627の極めて広い抗菌スペクトルと強い抗菌力から, 本剤は小児および免疫抑制状態にある患者の重症感染症の初期治療に単剤で使用し得る有望な抗生物質と考えられた。
  • 目黒 英典, 藤井 良知, 寺嶋 周, 石川 信泰, 黒木 春郎, 新美 仁男, 中村 明, 大嶋 寛子, 黒崎 知道, 鳥羽 剛
    1994 年 47 巻 7 号 p. 903-913
    発行日: 1994/07/25
    公開日: 2013/05/17
    ジャーナル フリー
    27例の各種小児感染症にBiapenem (L-627) を使用し, Staphylococcus aureusによる骨髄炎, ペニシリン耐性Streptococcus pneumoniae (PRSP) による肺炎, 髄膜炎, Enterococcus faecalis, Escherichia coli, Pseudomonas aeruginosaによる尿路感染症に有効であった。
    しかし, Haemophilus influenzaeでは肺炎5例は有効であったものの, 髄膜炎他2例は無効であり, 全体の有効率は24/27 (89%) であった。
    12mg/kgの30分点滴でCmaxは約29~46μg/mlで, T1/2は0.68~0.94hr. であった。副作用, 臨床検査値異常は, 軽度の下痢, 血小板増多, トランスアミナーゼの上昇が各1例ずっ認められただけであった。
    以上の結果から, L-627は小児においても安全で, Immunocompromised hostにおける感染症や他剤耐性菌による感染症に対して利用価値の高い薬剤であると思われた。
  • 三国 健一, 小林 利章, 松山 毅, 渡辺 言夫
    1994 年 47 巻 7 号 p. 914-920
    発行日: 1994/07/25
    公開日: 2013/05/17
    ジャーナル フリー
    We studied the clinical efficacy of biapenem (L-627), a new parenteral carbapenem β-lactam antibiotic in the pediatric field. L-627 was administered intravenously to 11 patients with ages ranging 2 months to 10 years and 5 months with acute infectious diseases. Doses ranged 28.1 to 72.6mg/kg/day. The diagnosed diseases included 7 respiratory tract infections, 1 purulent meningitis, 1 sepsis, 1 cervical lymphadenitis and 1 urinary tract infection. Two of these cases one with Mycoplasma infection and the other which had been administered with other antimicrobial agents were not evaluated. The clinical efficacy rate was 77.8% (7/9) and the bacteriological eradication rate was 66.7% (4/6).
    Laboratory examinations revealed that there was one case with elevated liver enzyme levels with showing elevation of GOT, GPT and LDH. No other side effects attributable to this drug were observed.
    Thus, it appears that L-627 is a useful antibiotic in treating moderate to severe acute bacterial infections in children.
  • 楠本 裕, 秋田 博伸, 佐藤 吉壮, 岩田 敏, 武内 可尚, 安部 隆, 砂川 慶介, 横田 隆夫
    1994 年 47 巻 7 号 p. 921-931
    発行日: 1994/07/25
    公開日: 2013/05/17
    ジャーナル フリー
    新しく開発されたカルバペネム系抗生物質であるBiapenem (L-627) について基礎的, 臨床的検討を行い, 以下の結果を得た。
    1. 体内動態では, 血漿中濃度は6mg/kg投与例でCmax14.6μg/ml, AUC 15.4μg・hr/ml, 12mg/kg投与例でCmax49.2μg/ml, AUC 60.1μg・hr/mlと投与量依存性を示した。6mg/kg投与における尿中濃度は点滴開始後2時間以内に最高濃度に達し, 投与後6時間までの累積排泄率は49.4%であった。
    2. 臨床分離株27株に対する抗菌力では, グラム陽性球菌であるStaphylococcus aureus, Streptococcus pneumoniae,Streptococcus pyogenesに対して良好なMIC値が得られ, グラム陰性桿菌でも, Haemophilus influenzae, Escherichia coli, Bordetella pertussisに対して, Imipenem, Ceftazidimeとほぼ同等の良好なMIC値が得られた。
    3. 臨床的検討では, 除外, 脱落の2例を除く36例中, 著効26例, 有効10例で, 有効率は100%であった。また細菌学的効果でも96.6%と高い消失率を示した。
    4. 副作用は37例について検討し1例にも認められなかった。臨床検査値異常では, 好酸球増多が2例, 5.4%に認あられたが本剤中止後速やかに正常化した。
    以上の結果から, 本剤は小児科領域における感染に対して有効であり安全な薬剤であると考えられた。
  • 久野 邦義, 小川 昭正, 早川 文雄, 近藤 勝, 奥村 彰久, 高橋 秀明
    1994 年 47 巻 7 号 p. 932-939
    発行日: 1994/07/25
    公開日: 2013/05/17
    ジャーナル フリー
    新しいカルバペネム系抗生物質であるBiapenem (L-627) につき小児科領域において基礎的, 臨床的検討を行い, 以下の結果を得た。
    1. 当科臨床分離株に対する抗菌力は, グラム陽性菌からグラム陰性菌にわたり全般的に強い抗菌力を示した。
    2. L-627を10mg/kg3例, 12mg/kg 2例に30分点滴静注した時のL-627の最高血漿中濃度は点滴終了直後で25.6~44.6μg/mlで半減期は0.68~0.94時間であった。また, 投与開始後6 時間までの尿中回収率は11.4~47.5%であった。
    3. 各種小児科感染症14例に本剤を投与し, 臨床効果は有効以上で92.9% (13/14), 細菌学的効果は92.9% (13/14) の消失率を得た。
    4. 副作用は1例も認められず, 検査値異常はGOT, GPTのと昇, 血小板増多が各1例にみられた。
  • 西村 忠史, 杉田 久美子, 青木 繁幸, 高木 道生
    1994 年 47 巻 7 号 p. 940-949
    発行日: 1994/07/25
    公開日: 2013/05/17
    ジャーナル フリー
    Biapenem (L-627) の小児科領域における臨床的検討を, 化膿性扁桃炎2例, 気管支炎1例, 肺炎6例, 大腸炎2例, 尿路感染症2例, 蜂窩織炎1例の計14例について行った。臨床効果は著効11例, 有効2例, 無効1例で有効率は92.9%であった。一方, 細菌学的効果は, Staphylococus aureus 1株, Streptococcus pyogenes 2株, Streptococcus pneumoniae 3株, Escherichia coli 3株, Haemophilus influenzae 1株及びHaemophilus parainfiuenzae 1株の計11株について検討し, 全例本剤使用中に菌は消失し有効であった。副作用は本剤投与前後の臨床症状・所見及び検査所見の異常について, 臨床効果判定からは除外した2症例を加えた計16例で検討した。好酸球増多, 血小板増多を各々2例認めたが, 本剤と関連のある臨床症状・所見の異常は認められなかった。
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