The Japanese Journal of Antibiotics
Online ISSN : 2186-5477
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52 巻, 3 号
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  • その3.感受性の推移
    熊本 悦明, 塚本 泰司, 広瀬 崇興, 横尾 彰文, 茂田 士郎, 渡辺 純子, 荻原 雅彦, 石橋 啓, 吉田 浩, 今福 裕司, 村井 ...
    1999 年 52 巻 3 号 p. 177-267
    発行日: 1999/03/25
    公開日: 2013/05/17
    ジャーナル フリー
    1997年6月から翌年5月までの問に全国9施設において, 尿路感染症と診断された患者から分離された菌株 (Enterococcus faecalis, Staphylococcus aureus, Escherichia coli,.Klebsiellaspp., Pseudomonas aeruginosa) を供試し, それらの各種抗菌薬に対する感受性を測定し, 1989~1996年と1997年の感受性を比較した。比較は菌種を単純性尿路感染症と複雑性尿路感染症 (カテーテル非留置とカテーテル留置を含む) に分類して行った。E.faecalisではAmpicillin (ABPC) とMinocycline (MINO) に対して1995, 1996年に認められた感受性株の減少が回復した。また単純性尿路感染症においてキノロン系のOfloxacin (OFLX) とTosunoxacin (TFLX) の感受性が良くなりMIC90は1989年以来の低値を示した。SaureusについてはImipenem (IPM) とClindamycin (CLDM) に対して1996年に感受性株の増加がみられたが, 1997年は再び減少した。その他の薬剤に対してはあまり変化はなく, Arbekacin (ABK) とVancomycin (VCM) は良好な感受性を維持していた。E.coliではMINOに対する感受性が1996年に比べ, MIC90でみて3段階良くなり1990年以降で最も良好であった。また1995, 1996年に認められたキノロン系薬剤に対する複雑性尿路感染症での感受性の低下は認められず, ほぼ1994年以前まで回復した。Klebsiella spp.ではあまり変化はなくペニシリン系薬剤を除き良好な感受性を示したが, 一部を除くセフェム系薬剤に対して単純性尿路感染症で低感受性株が増加した。P.aeruginosaでは1996年に低下したCefbzopran (CZOP), IPMおよびモノバクタム系薬剤に対する複雑性尿路感染症での感受性の低下は回復したが, 1996年に良くなったキノロン系薬剤に対する複雑性尿路感染症での感受性が再び低下した。
  • 宇津井 幸男, 石井 千加, 阿部 友美, 角田 正代, 大屋 哲
    1999 年 52 巻 3 号 p. 268-277
    発行日: 1999/03/25
    公開日: 2013/05/17
    ジャーナル フリー
    各種臨床材料から分離された高度耐性MRSAに対するteicoplanin (TEIC) とpanipenem (PAPM) のin vitro併用効果を検討した。
    寒天平板希釈によるチェッカーボード法で, TEIC+PAPMはMRSA47菌株すべてに対して相乗作用を示し, FICindexの平均値が0.18±0.07の優れた併用効果が認められた。対数増殖期のMRSAに対してTEICとPAPMを各々1/4MIC併用した場合, TEIC先行添加後のPAPM添加では殺菌作用をほとんど示さなかったが, TEICとPAPMの同時添加, およびPAPM先行添加後のTEIC添加では良好な殺菌作用が認められた。MRSAとPseudomonas amginosaの混合培養に対して, MRSAに対するTEICとPAPMの各々1/4MICを併用した場合, MRSAに対する殺菌作用がTEIC1MIC単独の場合より増強され, また, P.aeruginosaに対してTEICは殺菌作用を示さなかったが, TEIC+PAPMの場合, PAPMによる殺菌作用が認められた。ヒト血中濃度をシミュレートした条件下で, MRSAとP.aeruginosaの混合培養に対するin vitro殺菌作用を検討したところ, TEIC200mg1日2回あるいは1回と, PAPM500mg1日2回の併用によってMRSAに対する殺菌作用が各々単独の場合より増強され, また, P.aeruginosaはPAPMによって殺菌された。
  • 1999 年 52 巻 3 号 p. C1-
    発行日: 1999年
    公開日: 2013/05/17
    ジャーナル フリー
  • 1999 年 52 巻 3 号 p. C1a-
    発行日: 1999年
    公開日: 2013/05/17
    ジャーナル フリー
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